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【産経の記事見出しに見られる捏造の検証】「靖国参拝」・・・親日派にトドメを刺した産経新聞のプチ誘導【木走日記】
http://www.asyura2.com/0505/asia1/msg/265.html
投稿者 傍観者A 日時 2005 年 4 月 29 日 09:07:37: 9eOOEDmWHxEqI
 

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050428/1114651989
2005-04-28 「靖国参拝」・・・親日派にトドメを刺した産経新聞のプチ誘導
kibashiri2005-04-28

■ [朝鮮][メディア]「靖国参拝」・・・親日派にトドメを刺した産経新聞のプチ誘導 10:33 このエントリーを含むブックマーク

 今日は韓国のある親日派に対する最近のパッシングについて、メディアリテラシー的に考察してみたいと思います。

 考察と言うよりなんだかなあというあきれる話なのですが・・・


●メディアから引きずり降ろされる趙英男氏

 今日(28日)の産経朝刊から・・・

韓国の世論に殴り殺される!? 「親日宣言」出版の趙英男さん

TV出演・公演を中断

 【ソウル=黒田勝弘】最近、日本で「殴り殺される覚悟で書いた親日宣言」(ランダムハウス講談社)を出版した韓国の人気タレント兼歌手の趙英男(チヨー・ヨンナム)さん(61)が、マスコミやインターネット上で世論の激しい非難を受けたためテレビ出演や公演を中断すると発表した。

 趙氏は産経新聞(二十四日付)とのインタビューで、最近の日韓関係について「冷静に対応するなら日本の方が一段上だ」などと語り、これに対し「日本の手先」とか「売国奴」などとインターネットを中心に非難が集中していた。日本を客観的に評価したことで「社会的に殴り殺されるような事態」になったことについて、さすがに「あまりに暴力的だ」(二十七日付の朝鮮日報)と、異論を許さない最近の韓国社会の風潮を自己批判する声が出ている。

 趙氏は庶民的雰囲気ながら知的なマルチ・タレントとして超有名。今年初め近年の日本体験を基に「ぼくはだまされていた」とし、日本をもっと多角的に見ようではないかというエッセー集「殴り殺される覚悟で書いた親日宣言」を出版した。

 しかし最近、領土問題や教科書問題で反日感情が高まるなかで非難の対象になり、テレビ討論で「ぼくは日本人と友人になりたいだけだ」といった発言などがさらに問題になり、テレビからの締め出しを要求する声が出ていた。

 今回、出演中断を余儀なくされたのは十年以上にわたって司会者を務めてきた週末の人気番組「体験・暮らしの現場」(KBSテレビ)など。韓国紙によるとテレビ局側も「物議をかもしたためやむを得ない」とし、趙氏を擁護する姿勢は見せていない。

 韓国では日韓問題で日本を擁護したり評価したりすると、社会的に抹殺されるということがいまなおよくある。今回の事態について趙氏のファンなどの間では「本の内容も発言も冷静に考えれば決して極端なものではない。趙氏ももっと堂々と対応すべきではなかったか」と残念がる声も多い。

http://www.sankei.co.jp/news/morning/28int002.htm

 うーん、なんなんでしょう、このある種異様な韓国メディアの雰囲気は?

 異論を許さない最近の韓国社会なのですが、私はたぶんに韓国メディアの偏向報道にも問題があると思っています。

 しかしなあ、産経さんも『韓国の世論に殴り殺される!?』なんて、センセーショナルな見出しつけていますが、不肖・木走としては苦笑せざるをえません。

 なぜって、この親日派にトドメを刺したのは、他ならぬ産経新聞のある記事見出しのプチ誘導なのですから・・・残念!

 少し時間軸を逆流して、本件を検証していきましょう。


●僕は靖国参拝したとは言ってないですよ!

 私はハングルを理解できませんので韓国国内の元記事とかを検証できないのが残念ですが、私が記者登録しているインターネット新聞JANJANでは、韓国のネットメディアである『OhmyNews』と提携を結んでいてけっこうタイムリーに記事が掲載されています。

 昨日のJANJAN掲載の『OhmyNews』の記事から・・・

「僕は靖国参拝したとは言ってないですよ!」 2005/04/27

 最近、親日発言で論難を引き起こした歌手チョ・ヨンナム氏が、話題になっている“神社参拝の可否”に関し、『産経新聞』とのインタビューで、靖国神社に行ってみたとしか言っていないのに「参拝した」と報道されていた。

 また、チョ氏は25日午前『OhmyNews』との電話で、独島問題に関連して「日本が一段上だ」という発言について「インタビューで私は“日本は緻密な戦略のもと島根県で条例を発表して世論を騒がせた。問題になると、国際裁判所に行こうと思ったのではないか。その後は強い国家権力で、判決に勝つという高度の戦略を持っていたのではないか。そのような冷静な戦略が一段上である”と話した」と説明した。

 チョ氏によると、17日、自身の本である『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』の日本語版の出版記念で、ランダムハウス出版社の招請で日本を訪問した。当時10余のマスコミからインタビューを受けたが、その1つが『産経新聞』だった。

 チョ氏は“産経新聞は代表的な右翼新聞である”という指摘に対して「その事実を今日になって知った。この新聞が歴史歪曲教科書を支援する会社であることも今日知った。……本当に参った」と述べた。

 続いてチョ氏は「マネージャーは日本に行かないようにと何度も言ったが、私が最後まで行くと話したことを後悔している」「私は政治家や社会学者ではなく、“冗談”も話す歌手である。皆さんには申し訳ない」と言った。

 チョ氏は現在“チョ氏が神社参拝をした”と報道した国内マスコミに対し法廷訴訟を準備中であることを明らかにした。また『産経新聞』に対する法廷訴訟問題は、日本側の出版社と論議中であると言う。

 カンイ・チョンヘン   4月25日

(OhmyNews) ・・・インターネット新聞JANJAN掲載

http://www.janjan.jp/world/0504/0504266259/1.php

 なんか、産経新聞に靖国参拝と記事にされたのがすごい批判を浴びているようなのでありますが、記事中の氏の発言、“産経新聞は代表的な右翼新聞である”という指摘に対して「その事実を今日になって知った。この新聞が歴史歪曲教科書を支援する会社であることも今日知った。……本当に参った」は、ちょっと苦しいなあ、本当かなあと疑問なんであります。

 それはともかく、産経新聞の記事は誤報であり、法廷訴訟問題も日本側の出版社と論議中とのことであり、おだやかではありません。

 氏の言い分は、靖国神社には視察には言ったが参拝は断じてしていないとのことであります。


●産経新聞のトンチンカンな記事見出し

 で、問題の産経新聞記事ですが、24日朝刊の記事のようです。

『「親日宣言」邦訳出版 韓国歌手「友好に役立てば」』と銘打って、記事タイトルが『チョ・ヨンナムさん 靖国参拝 日韓の間で見つめる』であります。

 なんかもう見出しで『靖国参拝』って、はっきり書いちゃっておりまして、これはいやはやなんともなんでありますが、とりあえず記事本文を見てみましょう。

親日宣言」邦訳出版 韓国歌手「友好に役立てば」

チョ・ヨンナムさん 靖国参拝 日韓の間で見つめる

竹島問題や教科書問題で反日感情が強まる韓国で今年一月、『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』を出版した韓国の国民的歌手、チョ・ヨンナムさん(61)。韓国での風当たりは当然厳しいが、「物事の見方はひとつではないということを伝えたかった」と今でも「親日」を崩さない。著書が邦訳されたのを機に来日したチョさんが「日本への思い」や「今後の日韓関係」について語った。

 あるとき突然、「親日」になったわけではない。職業柄、何度も来日したことがあるチョさんは日本の印象を「豊かだ。人が多い。これだけ大きな国にもかかわらず、非常に秩序がとれている」と話す。アジアの隣国でも自国とは違った風土、人、文化などに興味を持った。

 3年前に日韓が共同開催したサッカーW杯。韓国がベスト4に進出すると、多くの日本人が韓国を真剣に応援してくれた。この感動で「知日派」を宣言。翌年、盧武鉉大統領が就任後初めて訪日。国会演説のシーンを韓国のテレビでみていたチョさんは「議場から18回も拍手が起きた。韓国だったら外国の元首が国会演説しても、最初と最後に拍手するぐらい。韓国人としてうれしかった」。これで「親日宣言」だ。

 「知日派」「親日派」として韓国の有力紙「中央日報」でコラムを連載していたことで、昨年9月、日本の国際交流基金の文化人招聘(しょうへい)プログラムで来日。「どこか行きたい場所はありますか」と聞かれたチョさんは考えた。「川端康成の小説『雪国』の舞台…。いや、違う。それで、思いついたのが靖国神社だった」という。「えっ、靖国ですか…」。同基金の担当者は言葉を失った。

 靖国神社はチョさんの目にどう映ったか。「やられたと思った。『トリイ』は目立っていたが、普通の神社と変わらなかった。参拝をけしからんと韓国や中国が声高に叫ぶことで、ものすごい場所かと洗脳されていた」とチョさんは笑う。

 チョさんは「彼ら(日本人)は自分たちの先祖がいくらひどいことをしたとしても、先祖だから何があっても祀(まつ)らなければならないと言うだろうし、われわれは、犯罪者扱いすべきで、合祀(ごうし)や参拝はけしからんと言うだろうと思った」。溝は埋まらないが、チョさんはその真ん中に立って見つめていこうと考えている。

 「親日宣言」をしても、当然、日本のすべてを受け入れているわけではない。それでも、竹島問題や教科書問題で熱くなっている韓国に比べ、冷めた対応の日本をみると、「冷静に対応するなら日本の方が一段上だなと思う」という。

 その上で、「ひとつの物事をみても、支配した側とされた側がお互いの立場を本当に理解していない側面が目立つ。被害を受けた側は小さなことでもギャーとなるでしょう」と日本側に理解も求めている。

 今後の日韓両国に必要なことは−。「お互いが顔と顔を突き合わせ、相手の気持ちを理解しながら話し合うことが必要だ。無理な要求をすれば何の前進もない」。当たり前のことだが、それさえ滞っているのが今の日韓関係。

 「関係改善のために少しでも役立てば」と思ったのが「親日」本出版の理由だという。

 『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』邦訳(ランダムハウス講談社)は1500円(税別)で刊行中。

(04/24 10:20)

http://www.sankei.co.jp/news/050424/bun034.htm

 ・・・

 ん?

 全然、参拝なんかしてないじゃないですか?

 なんなんでしょう、このまぎらわしい記事見出しは?

 せいいっぱい産経新聞を擁護して拡大解釈すれば、『チョ・ヨンナムさん(が) 靖国参拝(問題について) 日韓の間で見つめる』ということでしょうか?

 ふうー。

 産経新聞のこの記事見出しプチ誘導がどうもトドメを刺してしまったようです。

 見出しが読者を誤誘導してしまう典型的な例ですが、それにしても、産経新聞は、火に油を注いでおいて、今日の記事『韓国の世論に殴り殺される!? 「親日宣言」出版の趙英男さん』は、ちょっと、格好悪くないですかあ?

 なんだかなあ、リテラシー低すぎなのは韓国メディアだけではないようであります。

 読者のみなさん、どう思われますでしょう?

(木走まさみず)

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