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靖国問題:中国が外交攻勢、小泉首相の孤立感深まる
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投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 6 月 06 日 15:41:57: YdRawkln5F9XQ
 

靖国神社参拝に固執する小泉純一郎首相に対して、日中関係悪化の懸念から与党内で「首相包囲網」が生まれつつある。首相との直接交渉では進展しないとみた中国が、自民党の有力者を次々と北京に迎え入れ、結果的に首相を「浮いた存在」にする作戦に出ていることが要因の一つ。靖国問題で首相をけん制しようという自民党内の反小泉勢力の思惑も重なり、首相を後押しする声は小さくなってきた。

 「小泉首相の負け戦みたいになってきた」。首相に近い自民党幹部の一人は3日、苦々しい表情で靖国問題をめぐる党内の状況を語った。確かに最近は参拝自粛論が目立ち、靖国問題で首相を全面擁護するのは安倍晋三幹事長代理ぐらいしか見当たらなくなった。

 潮目の変化を印象づけたのが、河野洋平衆院議長が歴代首相5人を招いて靖国問題を議論した1日の会合だ。親中派の河野氏と宮沢喜一元首相が示し合わせたように会談をリードし「参拝自粛」の意見集約を図った。議長が首相に意見するという異例さに、中堅議員は「王毅駐日大使をはじめ、いろんな形で中国の働きかけがあったのではないか」と分析した。

 中国は首相との緊張関係とは裏腹に、与党有力者に対する「招へい外交」を活発に展開している。5月に山崎拓前首相補佐官や武部勤自民党幹事長、冬柴鉄三公明党幹事長らを招いたほか、今月3日からは野田毅元自治相が訪問中。8日からは橋本龍太郎元首相が訪中を予定している。

 武部、冬柴両氏の訪中は国会日程でいったん中止になったものの、小泉首相が5月16日の衆院予算委員会で参拝継続に意欲を見せると、その翌日に中国側が「土日でもいい。胡錦濤国家主席が会うので来てほしい」と強く要請して実現した。

 武部氏は首相の参拝を支持してきたが、帰国後は「胡主席の誠意を感じた。靖国問題について、(中国が)いろいろ言うことは内政干渉とは思わない」などと、中国への配慮を口にするようになった。

 靖国包囲網を生むもう一つの要因は、郵政民営化問題などで首相の独走を阻もうとする反小泉勢力の思惑だ。

 古賀誠元幹事長(日本遺族会会長)は2日の派閥総会で「立場のある人の発言には近隣諸国への気配り、思いやりが必要だ」とけん制。参拝支持者の亀井静香元政調会長も「外交的配慮」には賛同し、中曽根康弘元首相は3日の講演で「参拝をやめるのも一つの立派な決断だ」と説いた。

 必ずしも親中派ではない有力者が再考を促すことによって、参拝継続に意固地になっているのは首相だけという構図ができつつある。公明党幹部は「中国にあまり利用されてもいけないし、政局を混乱させようとする動きもあるから、発言するのは難しい」と語っている。【中西拓司】

毎日新聞 2005年6月5日 20時58分

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050606k0000m010089000c.html

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