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TUP速報514号チャルマーズ・ジョンソン「東アジアは平和に向かう」 米日の常識はアジアの非常識 
http://www.asyura2.com/0505/asia2/msg/108.html
投稿者 memento mori 日時 2005 年 6 月 19 日 19:53:38: 1mvWlnKGcvCrw
 

畑違いの投稿ですが、まず要点抜粋

【問】今年早く、米日両国が台湾海峡[防衛]は共通の戦略課題であると宣言
しました。あなたはこの動きは馬鹿げてるとおっしゃいましたね?

【答】これは戦略上の誤りであり、アメリカ人たち、とりわけ(国務長官の)
コンドリーザ・ライスのような人たちの無神経ぶりを証明していると私は見て
います。東アジアで仕事をした人なら誰でも知っていることですが、日本が6
0年も掲げてきた平和外交の旗を降ろし、しかもそのうえで、日本の元植民
地・台湾の海峡に軍事的関心があると表明する外交文書に署名することほどに、
中国に対する重大な侮辱はありえません。(以下略 全文引用を参照してください)

【問】ソウル、北京と東京の関係は一連の歴史認識にまつわる対立のために低
迷しきっています。この状況について、ご意見をいただけないでしょうか?

【答】歴史論争は解決可能ですし、根本問題ではありません。根っこにあるの
は、19世紀から20世紀にかけての東アジアにおける帝国としての日本の役
割を認めるのを日本が拒んでいることです。これはまことに無礼です。

先月、中国の副首相の日本訪問中に、小泉純一郎首相が公の場に出て、靖国
神社[参拝]は国内問題であり、中国人が干渉するのは不愉快であると発言し
ました。中国高官が首相に会見する段取りでしたが、取りやめ、急ぎ帰国して
しまいました。サヨナラしたのです。彼女は完全に正しかったと私は考えます。
この件では、日本側が非常に無神経であり、たいへん愚かでした。 (以下略 全文引用を参照してください)

【問】あなたは、アメリカが帝国主義的な覇権を追求するようになったと信じ
ておられますが、中国が経済的・軍事的に強大になると、やはり同国もそうな
るのでしょうか?

【答】正直に答えましょう。ほぼ確実に、中国は東アジアの覇者として台頭す
るでしょう。重要な問題は、どのような意味でそうなるのかということです。
中国の望みが、地域に抜きんでた大国と見なされ、他の国ぐにが尊重すること
だけであるなら、たいへんうまくいくと私は信じます。

もしもこれが何らかの軍事支配を意味するなら、災禍ということになるでし
ょう。軍事支配が成功するかどうかも、ハッキリしません。東アジアの人びと
はいかなる外部勢力からも支配されることを望んでいません。

おまけに、中国がどのような覇権を志向するとしても、やがてインドが対抗
勢力になります。インド人たちは中国の一人勝ちに甘んじているようなことを
しないでしょう。そこには、“歩み寄り”がなければなりません。だから、中
国の台頭について、私はとても楽観しています。中国は戦争を望んでいません。
中国には経済力の拡大強化に関心があります。韓国がこのことを理解している
のは、健全なことです。(以下略 全文引用を参照してください)

全文引用
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Group Owner: mailto:TUP-Bulletin-owner@egroups.co.jp
--------------------
グループに1通のメッセージが投稿されました。
Date: Sun, 19 Jun 2005 00:30:52 +0900
From: minami hisashi
Subject: 速報514号 チャルマーズ・ジョンソン「東アジアは平和に向かう」 050618

☆米日の常識はアジアの非常識★
本稿は、韓国の全国紙のひとつ「韓国日報」系の英字新聞が、TUP速報常
連の知日論客、カリフォルニア州カーディフの日本政策研究所の代表、ジョン
ソン氏にインタビューしたものです。内容のかなりの部分がTUPで既報した
評論と重なりますが、日中、日・朝鮮半島関係が危機的な状況にあるいま、そ
して私たちの国に自国中心主義的な言説がはびこるいま、海外の視点から、隣
国の立場を踏まえて考えるためにも貴重な資料を提供していると訳者は考え
ます。
このインタビューの冒頭、ジョンソン氏は「北東アジアの最も基本的な流れ
は、急速に平和に向かっていることです」と語っていますが、北東アジアに平
和が実現するかどうかはアメリカのアジア政策とそれに追随する日本外交の動
きしだいであるのは言うまでもないでしょう。井上

凡例: (原注)(*=リンク)[訳注]〈ルビ〉
================================================================
【チャルマーズ・ジョンソンに聞く】 中国は東アジアの覇者として勃興する
コリア・タイムズ・オンライン 2005年6月8日

本稿は、コリア・タイムズによるチャルマーズ・ジョンソン・インタビュー
の抄録である――コリア・タイムズ編集部

【問】北東アジアの安全保障をめぐる概況を、どのようにご覧になりますか?

【答】北東アジアの最も基本的な流れは、急速に平和に向かっていることです。
つまり、通商が盛んになる力強い動きがあります。このことは、なによりも2
0年間にわたり9パーセントを超える成長を遂げてきた中国の台頭、そして現
在の中国は毛沢東の時代に見受けられた全体主義体制とは別物になっていると
いう事実に現れています。

ここで肝心なのは、断たれずに存続してきた世界最古の文明、中国に対する
政策を見直すことです。最も危険な動向は、米国がこの再調整に失敗している
という事実に現れていると私には思えます。米国は時代錯誤の認識に引きずら
れ、冷戦に対応した方針と変わりばえしない動きを見せています。

アメリカは、北東アジアにおける決定的に重要な要素は軍事力であるといま
だに思いこんでいます。この点でアメリカは間違っていると私は信じます。米
国は、中国が自国による世界覇権に対する軍事的挑戦者であるといまだに疑い、
そのように見ています。ところが、アメリカの世界覇権はすでに非常に弱体化
しているようであり、長く持ちこたえられないでしょう。

【問】あなたは、2004年11月2日の米国大統領選挙のさい、アメリカは
ルビコン川を渡ったとおっしゃいました。その意味を小紙読者に説明していた
だけますか?

【答】ルビコン川を渡るというのは、取り返しがつかない一歩を踏み出すこと、
取り消すことができない何かをすることを意味しています。そのような事態が
2004年のアメリカ大統領選挙で起こったと私は見ています。

その時までアメリカ国民は国際社会に向かって、ジョージ・ブッシュの政策
は自分たちの方針ではない、ブッシュは2000年の大統領選挙において本当
の意味で選ばれたのではなかった、あれはやり損ないの選挙だったと申し開き
できました。

だが、2004年選挙に不正があったとしても、2000年選挙の全国票集
計で負けていたブッシュは、今度の選挙では勝利しました。選挙は責任負託行
為であり、予防戦争をしかけ、捕虜を拷問し、財政的に無謀なやり方で米国政
府を率いる施政権を国民が委任したということになります。

この意味で、ルビコン川を渡るということは、アメリカの共和制の破壊に直
結しかねないと見ることができます。

【問】あなたは、アメリカが帝国主義的な覇権を追求するようになったと信じ
ておられますが、中国が経済的・軍事的に強大になると、やはり同国もそうな
るのでしょうか?

【答】正直に答えましょう。ほぼ確実に、中国は東アジアの覇者として台頭す
るでしょう。重要な問題は、どのような意味でそうなるのかということです。
中国の望みが、地域に抜きんでた大国と見なされ、他の国ぐにが尊重すること
だけであるなら、たいへんうまくいくと私は信じます。

もしもこれが何らかの軍事支配を意味するなら、災禍ということになるでし
ょう。軍事支配が成功するかどうかも、ハッキリしません。東アジアの人びと
はいかなる外部勢力からも支配されることを望んでいません。

おまけに、中国がどのような覇権を志向するとしても、やがてインドが対抗
勢力になります。インド人たちは中国の一人勝ちに甘んじているようなことを
しないでしょう。そこには、“歩み寄り”がなければなりません。だから、中
国の台頭について、私はとても楽観しています。中国は戦争を望んでいません。
中国には経済力の拡大強化に関心があります。韓国がこのことを理解している
のは、健全なことです。

【問】今年早く、米日両国が台湾海峡[防衛]は共通の戦略課題であると宣言
しました。あなたはこの動きは馬鹿げてるとおっしゃいましたね?

【答】これは戦略上の誤りであり、アメリカ人たち、とりわけ(国務長官の)
コンドリーザ・ライスのような人たちの無神経ぶりを証明していると私は見て
います。東アジアで仕事をした人なら誰でも知っていることですが、日本が6
0年も掲げてきた平和外交の旗を降ろし、しかもそのうえで、日本の元植民
地・台湾の海峡に軍事的関心があると表明する外交文書に署名することほどに、
中国に対する重大な侮辱はありえません。

アメリカは台湾に深入りするという極めて危険な火遊びに手を出しています。
中国との戦争は第三次世界大戦になるでしょう。そうなれば未曾有の惨事にな
ります。たぶんアメリカは勝てません。ベトナムのようになります。アメリカ
が核兵器を使用するにしても、おそらく中国は米国西海岸の都市に対する報復
攻撃を遂行する能力を持っています。そうなれば、周知のとおり、文明の終わ
りです。

【問】ソウル、北京と東京の関係は一連の歴史認識にまつわる対立のために低
迷しきっています。この状況について、ご意見をいただけないでしょうか?

【答】歴史論争は解決可能ですし、根本問題ではありません。根っこにあるの
は、19世紀から20世紀にかけての東アジアにおける帝国としての日本の役
割を認めるのを日本が拒んでいることです。これはまことに無礼です。

先月、中国の副首相の日本訪問中に、小泉純一郎首相が公の場に出て、靖国
神社[参拝]は国内問題であり、中国人が干渉するのは不愉快であると発言し
ました。中国高官が首相に会見する段取りでしたが、取りやめ、急ぎ帰国して
しまいました。サヨナラしたのです。彼女は完全に正しかったと私は考えます。
この件では、日本側が非常に無神経であり、たいへん愚かでした。

さらに言えば、これらの歴史問題の詳細に踏みこめば、私たちが問題にして
いるのは、意見の相違ではなく、誰でも知っている過去のできごとを日本がお
おっぴらに否認していることなのです。この点こそ、私が声を大にしてアメリ
カを批判するところです。これがどれほど危険をはらんだ問題であるか、アメ
リカ人は本当に分かっていません。

アメリカ人はユダヤ人に対するホロコーストを理解しています。これはこの
国で大事件なのです。例えば、今日、ドイツの新聞に反ユダヤ的な見解が載る
ようなことがあれば、アメリカ人は激怒するでしょう。ここにわが国の国民が
知らされていず、わが国の報道機関がおそまつな仕事をしている分野がありま
す。第二次世界大戦中、2300万人の中国人が日本人の手で殺されたことを
アメリカ人はまったく知らないのです。

これらの問題をじゅうぶん理解していない人たちは、第二次世界大戦後、ド
イツは犠牲者に謝罪したが、日本はしなかったなどと、しばしば主張します。
私はこれは正しくないといつも思っていました。日本はたしかに謝罪したので
すが、違った形でそれを表したのです。すなわち憲法第9条(「平和条項」)
がそれです。そのころ私は日本にいましたが、1960年代と70年代には、
日本人は第9条を誇りにしていたことを憶えています。

日本が他の東アジア諸国に向かって表明したのは、わが国は過去のおこない
を繰り返しませんということでした。アメリカが日本に第9条を削除するよう
に迫ることの危険性は、ここにあります。そんなことをするのは、わが国は謝
罪を撤廃すると他の東アジア諸国に告げるようなものです。だから私は、日本
に直言する盧武鉉〈ノ・ムヒョン〉大統領に拍手を送ります。それこそまさに
求められていると私は考えます。

【問】日本の再軍備の最終目標は何でしょうか?

【答】私たちはその質問に対する解答を具体的に知っているわけではありませ
ん。アメリカの目論見としては、再軍備した日本、ひょっとすると核武装すら
も果たした日本を、中国に対抗する控え戦力として使おうとしていると私は信
じています。アメリカ人たちは自分たちが手を広げすぎたことを知っています。
自国の軍隊は、どのような種類のものであれ東アジアの紛争どころか、イラク
戦争に対処することさえできていないと知っています。それにアメリカ人たち
は、中国に対して核兵器を使用すれば、自分たちがナチス政権の同類に見なさ
れると懸念しています。

ブッシュの治世にあって、韓国民たちがアメリカ人に対して不信感をますま
す募らせてしまうのは、私には合点のいくことです。それにしても私に合点が
いかないのは、どうして日本人たちはブッシュに擦り寄らなければならないの
かということです。このありさまでは、日本人たちはたいして利口でないとい
うことになります。彼らは国家を非常に危険な方向に率いているのであり、こ
れを止めさせる唯一の方法は、抵抗すること、日本が正気を取り戻すように圧
力を加えつづけることです。

【問】北朝鮮は、核開発の断念を求める外部からの外交努力を無視して、あく
までも核保有国になるつもりでいるのしょうか?

【答】はい、そうだと思います。真相を言えば、北朝鮮は、核保有国になろう
としていますし、イランもそうです。両国が核武装に向かうのは、どちらも自
国を仮想敵国視している核大国に取り囲まれているからです。朝鮮の場合、こ
れに当てはまるのが米国と日本です。それでも両国は核武装が最後の手段であ
ると知っています。ひとつ間違えば、核武装は民族滅亡に直結します。

北朝鮮がすでに核兵器を保有しているのか、確かなことは分かりませんが、
はっきり分かっていることは、誰ひとりアメリカの諜報部をもはや信じなくな
ったことです。イラク戦争の後では、人びとがわが国を改めて信用するなどと
いうことはありえません。ヨーロッパ人たちは、イラン情報に関して、わが国
を信じないと言いましたし、中国と韓国は、北朝鮮情報に関して、わが国を信
じないと言っています。

【問】どうすれば核開発問題のもつれをほぐせるのでしょう?

【答】アメリカが今よりもいくらか現実を直視すれば、北朝鮮と米国との敵対
関係は容易に解消する、これが事の真相であると私は信じています。北朝鮮は
1994年のビル・クリントンとの協定に署名しましたが、これはじっさいに
理に適っていました。その協定は、相手国が旧式の寧辺〈ヨンビョン〉原子炉
を停止する見返りとして、わが国は相手国にプルトニウムを産出しない型の動
力炉を何基か提供し、さらにわが国が相手国を攻撃しないことを保証すると謳
っていました。北朝鮮は協定違反を犯しましたが、わが国も同様にあらゆる点
で協定に違反しました。

クリントン政権は、北朝鮮の体制は崩壊すると考えたので、3年間を無為に
すごしました。この時期に飢饉が続いていましたので、何もしなくていいとい
う訳です。この読みは間違っていました。

北朝鮮は米国との直接交渉を要求していますが、この要求はまさに論理的で
す。休戦協定の締結国は北朝鮮と米国であり、韓国ではありません。北朝鮮を
脅かしているのは米国です。人びとは極貧国が生き残るための策略にイラつい
ている、これは私も認めます。

競争に勝った側である米韓両国に求められているのは、寛大な姿勢です。ソ
ウルの政治には寛大さが備わっていると私は信じています。金大中〈キム・デ
ジュン〉がそれ[太陽政策]を開始し、もちろん盧武鉉が引き継いでいます。
これこそが、あるべき朝鮮半島政策だと私は信じています。

[談話者]チャルマーズ・ジョンソン(Chalmers Johnson)は、カリフォルニ
ア大学の国際関係論の教授を経て、現在は同州カーディフの日本政策研究所
(the Japan Policy Research Institute -- www.jpri.org )代表。著作「帝
国シリーズ」三部作の既刊2巻『アメリカ帝国への報復』(鈴木主税訳・集英
社刊)『アメリカ帝国の悲劇』(村上和久訳・文藝春秋刊)はいずれも国際的
ロングセラー。目下、3冊目を執筆中。
同氏による評論TUP版のバックナンバー、最近のもの――
485号 「米中の狭間で日本は……」 4月2日
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/526
488号 「アメリカ国民に告ぐ」 4月18日
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/530

[原文][Question & Answer With Chalmers Johnson]
China Will Emerge as Hegemon of East Asia.
Korean Times on-line, 06-08-2005
http://times.hankooki.com/lpage/nation/200506/kt2005060820363310580.htm
Copyright 2005 Chalmers Johnson TUP配信許諾済み
================================================================
[翻訳]井上 利男 /TUP

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