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10/09 18:06 湖北省で住民３３万人移転 中国の巨大水路建設
【北京９日共同】中国南部の長江（揚子江）から黄河流域へ水路
を建設する巨大プロジェクト「南水北調」に伴い、水路の要所とな
る湖北省丹江口市周辺の住民三十二万八千人が移転対象になってい
ることが、中国政府の調査９日までの中国政府の調査で分かった。
中国では立ち退きなどをめぐって各地の住民から「強引だ」との反
発が相次いでおり、移転が順調に進むかどうかが注目される。
新華社などによると、水路建設による移転対象は北京、天津両市
と湖北、河南など五省の住民約四十万人という。このうち八割以上
が湖北省に集中していることになる。
関係当局によると、同省の住民が移転を迫られているのは、プロ
ジェクトの一環として丹江口市のダム湖を拡張する必要があるため
で、拡張に伴い三百七十平方キロが水没する予定という。
大量移転の必要性について、中国国内の専門家は「住民がダム周
辺から離れることで（生活排水などが減り）水質が向上、環境の大
幅改善が図れる」と指摘する。
だが移転対象者の中には、政府が丹江口ダムを建設した一九五〇
年代に周辺地区に移住させられた住民も数多く含まれ、政府の都合
で家を再び手放すことになるため、新華社電も「難問だ」と分析し
ている。
「南水北調」は二〇〇二年に着工。長江から三本の水路を建設し
、完工時には、黄河の水量に匹敵する年間四百四十八億立方メート
ルの水を長江から北部地域に運ぶとされる。
20051009 1828
[2005-10-09-18:06]
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