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非線形磁場の理論が生んだ21世紀のエネルギー革命、および古代の叡知と錬金術のメタファー<藤原肇 vs 倉田大嗣>
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投稿者 αメタボル 日時 2005 年 6 月 22 日 21:19:16: unHFO/3sXGcQQ
 

抜粋引用:水を燃やしてエネルギーとして活用する時代の夜明け 非線形磁場の理論が生んだ21世紀のエネルギー革命


水を燃やすという夢の実現

藤原 倉田さんは色んな興味深い発明を実現して、科学の先端領域に挑んで来た物理学者だけに、今日は過激な議論の展開を期待します。あなたは過去十数年にわたりプラスチックの油化という、製油所でやるトッピングの逆を行く装置に挑んでいたが、二年前には水を燃やす装置を作って、私は目の前で水が燃えるのを観察しました。あの時は水を燃やすために先ず油で加熱して、温度が上昇してから水を燃料として使い、触媒反応で水を燃やすプロセスだったが、最近は水から水素を分離して燃やすとか…。
倉田 そうです。あの頃は水を燃やす上で色んな準備して、プロセスにおいても極めて複雑でしたが、最近は単純だが大きな効果が出ています。具体的にいえば、水素と酸素にはそれぞれ原子波動があって、幾つかの分子が集まると共鳴して物性波を出すから、それで水の振動数を確定するのです。振動数というか共鳴数を見つけた上で、ある種のイオン係数を充てて共鳴させ、シンフォニーを生むような形に工夫したら、簡単に水が水素と酸素に分離するのです。
藤原 普通の水は0℃で潜熱を出して氷から水になるし、100℃になると水から水蒸気になって相移転をするが、磁気共鳴を使って水を水素と酸素に分けて、低温で単純な相移転を実現したわけですね。
倉田 簡単に言えばそういうことです。水は普通に熱すると4300℃で熱解離して水素と酸素に分かれると知られています。現在の段階でわれわれがたどり着いたレベルでは、380℃で水素と酸素の熱解離を実現し、水を燃やすという夢を実現している次第です。
藤原 われわれの世代が持つフレームの問題だが、私が学校で学んだ物理や化学の教科書によると、水は水素と酸素が燃えて出来た化合物で、水素と酸素の分離は2000℃に熱した時でも、せいぜい2%程度だと書いてあった。
 しかも、われわれが学んだ熱力学の法則だと、水は酸化という化学反応の最終生成物だから、水を燃やすのはエネルギー的に不可能だが、倉田さんのシステムでは380℃という低温で、水素と酸素が100%熱解離するのですね。
倉田 そうです。これまでの熱力学は水は燃えないと教えたので、私は水を燃やす前段階として炭化水素を使って、炭化水素から炭素を外して水素を分離し、それを燃料源にすることから手をつけました。最初の段階でとりあえず成功した方法は、4000℃で水素と酸素に分解するイオン化だったが、油のフレームが1500℃の時に水を触媒に通したら、この温度で水素を分離することが実現しました。ベンゼン環は1300℃の高熱がないと壊れないが、生体内では体温で分解された酸化が進むのでして、これは酸素か触媒として機能しているお陰だから、酸素に相当する触媒を作ろうと考えた。でも、炭化水素から水素を分離しても炭素が残ってしまい、炭酸ガスが出る問題は解決しないから、これは単なるステップだと気づきました。そこで、水は水素と酸素から出来ているから、原点に立ち戻り小さなエネルギーを使って、水を低温で熱解離させることに挑戦しました。そして、量子力学の非線形電磁気学と触媒を組み合わせたら、380℃で水を燃やすことが出来たのです。

(中略)

電磁共鳴と原子転換の秘密

倉田 生命現象をモデルに使えば分かり易いが、小さなエネルギーを効果的に使うことによって、スピン量子の運動で磁気共鳴が起こり、それが大きなエネルギーに変わっていくのに、そのことを忘れ果てているのです。しかも、大きなエネルギーの領域は計量化し易いので、熱力学のやり方で理解しようと考えて、大きな単位での変化として捉えるために、非線形的な考え方で終わってしまう。そこで技術ではなく科学の原点に立ち戻り、物質の陽子や中性子の問題を突き詰めたことで、原子転換の問題に結びついたのです。
藤原 原子転換と言えばケルブランの仕事が有名で、生体内でナトリウムがカリウムやマグネシウムに、カリウムがカルシウムに変わる反応を見つけて、原子転換が現代の錬金術だと示しました。
倉田 そうです。また、中性子の仕組みについて知ることで、常温常圧でも核融合が起きることが分かるし、それが原子転換であることからしても、生体内では当たり前に起きている現象です。素粒子(クォーク)も磁性NSの問題にと組み換えて、スピン磁気の励起に焦点を当てるなら、波動性が物質の核心にあることが分かります。また、水の結合電子の固有振動数に合わせて、磁気共鳴させるように条件を整えれば、結合電子が弱いエネルギーで軌道から弾き出され、分解とイオン化で大きなエネルギーが生じます。物質は総ての面において磁性体ですから、20年前までは理論の組み立てをやって、私はニュートリノに質量があると論じたりしたので、理解されないで徹底的に叩かれました。
藤原 でも、最近はニュートリノに質量があると認められて、倉田さんも変人扱いから解放されたのだから、胸を張って原子転換論をやって下さい。それにしても、パウリがベーター崩壊の仮説を1933年に作り、中性子が崩壊して陽子になる時に電子だけでなく、電気的に中性なニュートリノが生まれると論じてから、70年も過ぎたわけだから「今は昔」ですね。

(中略)

古代の叡知と錬金術のメタファー

藤原 母岩と言うように岩は総ての母であり、地球上の岩は太陽光と水で風化して、大地を覆う土になったのが地球の歴史です。私が地質学をやったから強調するのではないが、生命の始まりは粘土だと信じており、細菌などの微生物は粘土が進化したものです。だから、地球の磁場と重力に支配されながら、長期間にわたる進化の過程を通じて、細胞分裂の果てにヒトになるまでの触媒効果で、鉱物は生命活動を支えて来ました。電磁力学と触媒の組み合わせという意味で、電磁共鳴の場の中に水を置くと共に、触媒を使って水を燃やす倉田さんの装置は、粘土鉱物が決め手になったと思います。
倉田 何を意味するか良く分からないので、粘土鉱物と電磁共鳴の関係について、もっと具体的な形で説明してもらえませんか。
藤原 それではズバリ言ってしまいます。電磁場と触媒の組み合わせで水を燃やすのは、倉田さんのノウハウの核心であるし、触媒に秘密を解く鍵があると思うのです。
 そこで、触媒はセラミック化しているのかという点や、どんな鉱物組成で成り立っているかについて、差し障りがない範囲で教えて下さい。
倉田 そういうことなら分かりました。11種類の元素を組み合わせ溶融と融合をし、多孔質に作ったセラミック触媒ですが、水の中に入れると猛反応を起して、水素の泡が続ぞくと湧き出すのです。物質の基に中性子や陽子とかクォークを始め、ニュートリノなど色いろありますが、四つの基元素から総ての元素が成り立ち、原子転換によってウランまで行くわけで、変化の原動力はNSの磁性共鳴にあります。
 これから先は企業秘密になってしまいます。
藤原 四つの基元素という考えは四大と同じで、ギリシアのエンペドクレスが唱えた四元素説を思い出すが、それは錬金術の発想とも共通ですね。
倉田 錬金術師たちは水銀や硫黄を考えたが、私は四つの基元素が総ての根幹であるから、金の基になるのは塩素だと考えます。そして、四つの基元素の表と裏の組み合わせによって、原子転換で146まで行くと考えるので、新しい元素が未だ見つかるはずです。そう考えて機械屋と違う装置を作ったら、液体を気体に変えるエネルギーが激減して、熱解離で水が燃えたという次第です。
藤原 倉田さんの話を聞いていて思い出すのは、若い頃に読んだバルザックの「絶対の探求」とか、ゲーテの「親和力」などの文学作品であり、共に主題はメタファー化された錬金術への憧憬です。しかも、最近見たフランス映画に「バルザックとシナのお針小娘」があり、映画のメッセージは読書の重要性だが、本を読んで文革の圧力に耐えた点で、倉田さんの生き方に重なって来ますよ。
倉田 バルザックといえば「人間喜劇」ですね。そうそう、フランスといえばルルドの泉の水があって、この聖水の性質について調べたら、活性水素が普通の水に較べ60倍もあり、それが聖水の秘密だと分かりました。私が作った触媒を水の中に入れることで、活性水素が続々と出るだけでなく、ルルドの聖水に良く似た性質になるのです。
 触媒と電磁共鳴作用を働かせたことで、水素と酸素に分かれて水が燃えた以上は、この組み合わせが秘密の鍵だと思います。
藤原 私も去年ルルドに行って水を汲んで来たが、あの水はピレネー山脈を構成するジュラ紀の石灰岩で、CaがMgに変質してドロマイト化した、自然の手による錬金術が生んだ産物であり、地球が原子転換で実現した大傑作です。
倉田 それにしても自然の営みは偉大ですね。人間が全力を上げてやっとたどり着いた新境地が、大自然の中には既に存在しているのに、われわれは技術の威力を不当に過信している。また、人間は文明の発展に自惚れていて、万物の霊長だと地球を汚染して恥じないが、所詮は釈尊の掌中の孫悟空と同じです。
藤原 ミネラルは活性触媒の主人公であり、生命は前に言った通り粘土が起源だし、孫悟空は岩から生まれた哺乳類の猿です。しかも、「西遊記」の中には錬金術の話が数多く登場して、行いを通じて因果関係を悟る点で、科学のプロセスと共通するもので満ちています。水を燃やす発想が錬金術に結びついて、最後にルルドの聖水で水素イオンが出たし、水の循環と同じで出発点に戻りついた感じで、どうやら話が完結の形になりました。どうも有難う御座います。

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