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シリーズ、『市民政治』の再生を考える[1]
http://www.asyura2.com/0505/bd40/msg/152.html
投稿者 鷹眼乃見物 日時 2005 年 6 月 25 日 09:59:18: YqqS.BdzuYk56
 

(注)1 この内容はBlog『toxandoriaの日記』新着記事からの転載です。
(URLは末尾を参照)

(注)2 このシリーズは少し長くなる可能性があります。今のところ、どこまで長くなるかは見当がついていません。なぜなら、資料・情報を集めながら、そして参考図書を読みながらアドホックなスタンスで書く予定だからです。また、全体構想を練った訳でもありませんので、途中で過去の記事が大きく修正される可能性もあります。また、未完のまま放棄されてしまう可能性もあります。このような“無責任”な試みができるのはBlogならではのことだと思います。

(注)3 このシリーズを書くことになった切欠の一つはNHKテレビ番組『日本のこれから』を見たことです。(参照:http://www3.nhk.or.jp/korekara/top_content.html)また、次のBlog記事もヒントになりました。
(以下、そのBlog記事からの引用、http://d.hatena.ne.jp/ecm/20050624

・・・引用開始・・・

横になりつつ、NHKの「日本の、これから」を見てました。

これ、明日も絶対見よう。何かさ....... 生き続けるのが怖いな、とか、みんなが思わないでいられる社会にしたいよね.......。

「自分には子供を生む予定は無いから関係無い」で、済ませられる問題じゃあないよなあ。

遥洋子嬢の発言がとっても冴えてた。テレビの前で「クーッ!」となった時、
視聴者が思ってる事をを全部代弁してくれた感じ。

選挙には、ほんとにキチンと自分の頭で考えて、選んで、ちゃんと投票に行くべきと改めて思った。

所得税の見直しとか、不安なニュースでいっぱいの世の中、

選挙権を放棄した人が「税金高すぎ」とかぼやいたって認めないよ、私は。

行きたくても権利を得られない在日外国人だって沢山居るのに。

投票する気が無いならそう言う人にあげてよね。

・・・引用終わり・・・

(注)4 また、次のニ種の人口推計データ(★)を見たことも切欠を与えてくれました。これらにかかわる思い、データ、イメージなどと普段から妄想し溜めてきた脳内表象がクロス・オーバーし始めたようです。さて、どうなることやら・・・

★World Popuration1(現在の世界人口カウンタ)
http://www.ibiblio.org/lunarbin/worldpop

★World Popuration2(世界人口の将来推計)
http://www.census.gov/ipc/www/world.html

・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・ 

1 現代世界を被う暗雲

 今、我が国では医療・年金・介護保険等の社会保障システムが崩壊寸前となり喘ぎ苦しんでいます。そして、例えば「生活保護」の対象者が毎年10万人というハイ・スピードの勢いで増加しつつあることや、年当り自殺者数3万人台キープなどという現実が、その危機的状況を象徴しています。これらの危機的な状況の本質は、言ってみれば軽薄なポピュリズム政治が踊り狂う中で日本国憲法で保証されてきた国民の「生存権」が無視(放棄)されつつあるということです
(この詳細については、Blog記事「日本政治の冷酷な現実・・・制限されつつある『生存権』、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050616を参照)。

 しかし、稀代のパフォーマー小泉首相に代表される政府サイドの「リップサービス」(御用学者を活用した言葉遊び)と、その広報機関の立場に甘んじる大方のマスコミの「言葉の戦略」に乗せられ錯覚した殆どの日本国民は、まるで他人ごとであるかのように、この実態を直視できないようです。(詳細データは次のURLを参照:http://hodanren.doc-net.or.jp/kenkou/0410pannfu.pdfhttp://www.niph.go.jp/wadai/boushi/statistics/frame_no0_1.html

 日本がこのように危機的な事態に至った背景には、世界的な政治・軍事的覇権構造の変化ということがあります。日本の近代化は、幕府が、1853年に来訪したアメリカ・ペリー艦隊の砲門(軍事力の象徴)に脅かされて開国に踏み切ったことから始まっていますが、明治維新政府が取り組んだ実際の近代化政策は、先ずフランスの啓蒙思想に刺激を受け、次いで実質的にはプロイセン・ドイツの法制度に倣って行われました。第二次世界大戦後は、この古いプロイセン・ドイツ型の行政・官僚・財政・金融制度が温存されたまま、その上にアメリカ法的な自由主義思想が寄木細工のような形で植えつけられたのです。

 なお、このようなドサクサ紛れの糊塗策が、結局は中央省庁の特権と癒着した「特別会計制度」という一般会計予算の約4倍規模にも至る国家財政システムの肥大化(内なるリバイアサンの創造)に繋がったのです。このことの歴史的な経緯と問題点については後述します。やがて、1991年のソヴィエト連邦解体によって冷戦時代が終焉すると、それに先立つ1980年代のレーガン政権によって意図的に推進されてきた「新自由主義思想」に基づく、独善的なアメリカの世界国家覇権戦略が本格化します。それは、世界における「アメリカ型民主主義の勝利」の時代、つまり本格的なアメリカ型グローバリズムの始まりです。
(詳細は次のURLを参照:http://blog.melma.com/00117791/20041221235501

 この「市場原理主義」の特徴は、“市場こそが最高善であり、社会保障は人間の怠惰な本性を助長するものだ”と考える「新自由主義思想」に支えられていることにあります。また、それは“国家は本質的に非効率的なものなので、この非効率な国家はアメリカが支配する世界的資本主義システムの下で管理し効率化されるべきだ”と考えます。つまり、このような米国流の「市場原理主義」の考え方からすれば“各国の非効率な国家システム”を緊急に改善する必要があり、その実現手段と位置づけられたのが「規制緩和」(deregulation)と「民営化」(privatization)です。

 無論、その先導役を担うのが「テロとの戦い」という大義名分であり、世界最強を誇るアメリカの軍事力です。19〜20世紀型の資本主義は各国民国家との間で均衡が求められてきたのですが(ケインズ主義の尊重)、21世紀型の資本主義はアメリカが覇権を握る「市場原理主義」(新しい資本主義)で世界中の国家と国民の制御を実現することになるのです。これは「アメリカ帝国主義」の実現のための新しいタイプの世界戦争です。このような流れの一環として日本政府に対する「規制改革要望書」(下記●)が出されている訳であり、このアメリカ政府の強い意志を先導しているのがネオコン一派です。結局、このような「アメリカの強い意志」が、暗雲となって日本のみならず21世紀の世界を被いつつあるのです。

●日本政府に規制改革要望書を提出/米国通商代表部(米国大使館HP)
http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20041015-50.html

●日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本国政府への米国政府要望書
(米国大使館HP)
http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20041020-50.html#mineika-s

(参考URL)
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/

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