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(回答先: 縄文時代にも日本列島には数多くの渡来者がやってきているはずです。 投稿者 あっしら 日時 2005 年 7 月 18 日 02:50:38)
「あっしら」さん、丁寧なコメント、ありがとうございます。
とても含蓄の在る文章で、個別にも多くの論点を含むコメントですので、個々に、細切れに応答するべきか、概括的に応答するべきか、結構、迷いました。
結局、今回は、大きな論旨を明確に示すために、概括的に応答させて頂きます。
ODA ウォッチャーズの趣味としてのテーマは、「日本人は何処から来たか」です。
この「日本人は何処から来たか」について、やはり、ここに「神話性」が存在していると考えています。日本人が、日本列島に「自生」していないと自ら宣言しているのですから。
インドネシア人も、タイ人も、フィリピン人も、バングラデシュでも、マレーシア人でさえも、勿論、インドでも、華僑以外の中国人も、皆、「自分達の祖先」は、考えられる過去から、今、此処、に住み着いていた、と考えるのを、普通の観念としています。
おそらく、台湾の現地人、沖縄の人々も、自分達は、始めから、「自生」しており、文化も、自分達の祖先伝来の、「固有」のもの、と考えて生活している、と思います。
ところが、日本人の多くが、「日本人は、何処からはの「流れ者」の集合である」、「文化も、雑多で、伝来のものの習合である。」と言うことが、固定観念としてあり、さらに、「事実」も、これを示している、と考えています。
勿論、ODA ウォッチャーズも、科学的分析や合理的な説明を、重く見る立場です。
この点、幾多に及ぶ、渡来人の日本流入、むしろ、多くの渡来人の影響によって、日本文化が形成されたことは、「事実」だと考えています。
これを踏まえた上で、しかし、「さて」、「縄文時代、数千年を越える時代の過去」に、「日本列島に渡来した人々」「渡来した文化」について、さて、これを、「渡来文化」と言って、どのような意味、或いは、意図が在るのか、と言う点が、今回の、ODA ウォッチャーズの「視点」です。これは、少し、嫌、随分、「滑稽な」ことなのでは？と思うのです。
◆「縄文の時代に、「籾殻」が存在した」⇒「非常に古くから、日本列島に文化が伝播した」
を中心に考えるか、
◆「縄文の時代に、「籾殻」が存在した」」⇒「非常に古くから、日本人（当時の日本列島の住人）は米を食べていた」
を中心に考えるか、
ここに、もう一つの「認識の罠」「神話性」が在る、と思いました。
ODA ウォッチャーズは、「日本人外来説」を否定していませんし、むしろ、多くの事実が、これを肯定していると思います。
しかし、縄文と弥生の文化の断絶と継続と言う視点から、この問題を考える場合、「縄文」に「籾殻」が在ったことは、むしろ、「文化的継続性」を中心にした議論へと発展する発見である、と考えています。
「あっしら」さんのコメントによって、より、深く議論できたことを喜びとします。
ODA ウォッチャーズ
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