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加羅、その2.鉄の国、金官加羅   【KBS WORLD】
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投稿者 愚民党 日時 2005 年 8 月 03 日 02:57:49: ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: 鉄鋳造と加羅文明 投稿者 愚民党 日時 2005 年 8 月 03 日 00:55:00)

加羅、その2.鉄の国、金官加羅
2005-05-30



歴史にあまり記録が残っていない国、加羅は伽倻とも呼びます。この加羅は紀元後の数百年間も栄えた国でした。加羅連合国の中で、特に金官加羅が鉄の生産力や製鉄技術で、加羅連合のリーダーとしての地位を占めていました。

中国の「三国誌魏志東夷伝」には、加羅は豊富な鉄の生産力を持つ鉄の輸出国として記されています。加羅は鉄の取り引きで経済力を蓄え、優秀な鉄の加工技術によって大量の鉄製の武器を保有していました。

その中でも鉄製の甲胄が一番優れていました。加羅の古墳から多くの鉄製の槍や斧、剣などが出土したことは、当時の戦争の様子を物語っていますし、そのためにはそれに相応しい軍事組織もできていたと推定されます。金官加羅の軍事力は4世紀までは新羅より優れていたと考えられます。しかし、4世紀を境に金官加羅だけで出土する鉄製の甲胄が他の地域からも発見されるようになります。

4世紀に韓半島南部では大きな戦争が起こりました。それは高句麗と加羅との戦争でした。高句麗の広開土大王が自ら5万の兵を率いて加羅を攻撃してきました。なぜ高句麗が加羅を攻撃したのでしょうか。広開土大王の碑文のよると、西暦399年に新羅の王が広開土大王に使節を送って、「倭人が領土内に満ちており、城と池が破壊され、新羅の王は卑しい民に格下げされた」と伝えたそうです。倭人の侵略に苦しんでいる新羅が高句麗に助けを求めたということです。

加羅は日本に鉄を提供し、その代わりに日本からもらった軍事力を活用して新羅を攻撃していたということです。当時新羅と同盟を結んでいた高句麗は、新羅を支援するために5万の兵を送り、新羅に助けの手を差し伸べたのでしょう。 いくら新羅よりは優勢だったとはいえ、高句麗軍の攻撃を受けた金官加羅は、まともに敵うことができませんでした。新羅を助けに来た高句麗軍によって、加羅と日本の連合軍は破られてしまい、加羅連合国の盟主だった金官加羅は大きな打撃を受け、滅亡寸前の状態に追い込まれてしまいました。金官加羅は事実上この時に滅亡したようなものでした。

4世紀末から5世紀初めに、日本からも鉄製の甲冑が登場し始めます。5世紀から鉄の剣や馬具などの軍事用の出土品が急に、しかも大量に出土するようになります。 事実上、滅びた金官加羅の鉄の技術者らは、他の加羅連合や新羅だけではなく、日本にも渡って、彼らに韓半島の鉄の技術を伝えたのでした。そして、鉄だけではなく土器文化も伝えました。日本の須恵器は加羅土器と模様や製造法まで酷似しています。さらに興味深いのは、日本の須恵器が今の大阪地方に最初に登場してから、日本列島全土に広がっていったという事実です。

加羅では世界最初の古代鉄による馬具が発見されました。鉄を基盤として成長していた加羅は、北方の強国である高句麗の攻撃によって滅びたとはいえ、彼らの洗練された鉄の文化は日本に渡り、百済より一足早い渡来人による文化を日本に広めたのでした。そして加羅連合の盟主の座は金官加羅の代わりに今の慶尚北道高霊郡にあった大加羅が占めるようになります。


http://rki.kbs.co.kr/japanese/korea/korea_click_detail.htm?No=319



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