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ミアシャイマーが理論面でブレジンスキーを圧倒している。ブレジンスキーと違ってビジネスに毒されず、リアリストに徹する姿勢
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投稿者 TORA 日時 2005 年 8 月 07 日 15:15:49: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu100.htm
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ミアシャイマーが理論面でブレジンスキーを圧倒している。
ブレジンスキーと違ってビジネスに毒されず、リアリストに
徹する姿勢から生まれ出るものだろう

2005年8月7日 日曜日

◆ライジング・チャイナをめぐる議論 園田 義明
http://www.yorozubp.com/0501/050114.htm

■タイタンの直接対決

 中国の台頭、あるいは東アジア共同体をめぐる議論が国内外で加熱してきた。『フォーリン・アフェアーズ』最新号では、フランシス・フクヤマとエリザベス・エコノミーが関連論文を掲載し、国内オピニオン誌も最新号で一斉にこの問題を取り上げた。

 極めつけは『フォーリン・アフェアーズ』と並んで世界的な権威を持つ外交専門誌『フォーリン・ポリシー』(カーネギー国際平和財団発行)の最新号(2005年1月2月号)である。「クラッシュ・オブ・ザ・タイタンズ(巨人達の衝突)」と題するこの論文は、米国、そして台頭する中国のふたつのタイタンが衝突する運命にあるのかどうかをめぐって、米国地政学のタイタンであるズビグニュー・ブレジンスキーとジョン・ミアシャイアーが直接対決するという二重の衝突が見出せる。

 ひよわな花である日本では、オピニオン誌でもインターネット上でも中国をめぐる感情論が飛び交っている。そのほとんどが冷静さ、冷徹さを欠いたものと言わざるを得ない。リアリズムに関する議論がアジアで最も遅れている日本で、抵抗があろうあろうことを承知の上で「クラッシュ・オブ・ザ・タイタンズ」の世界を描いてみたい。

 ■トライラテラリストの主張

 ブレジンスキーは米中の衝突は避けられると説く。その理由として、中国首脳が軍事的に米国に挑戦しようとは思っておらず、中国はあくまでも経済発展と大国としての仲間入りを目指すものであり、対立的な外交政策をとれば、経済成長を崩壊させ、中国共産党を脅かすことになるため、特に2008年の北京オリンピックと2010年の上海万博に向けては慎重な外交政策が優勢になるだろうとしている。

 確かに、中国の地域における役割が増し、その勢力範囲が発展すれば必然的に摩擦が生じる。また、米国のパワーが後退する可能性と日本の影響力の免れがたい衰退は、中国の地域における優越性を高めることになるものの、中国は米国に対抗できる軍事力は有しておらず、最小限の戦争抑止力程度でしかない。米国による封鎖によって石油の供給が止まれば、中国経済は麻痺することになるために衝突するとは思えないとした。

 明らかに中国はインターナショナル・システムに同化しており、中国の影響力の慎重な拡がりこそがグローバルな優越性実現に向けた最も確かな道のりであると中国首脳は理解しているとブレジンスキーは見ている。

 トライラテラル・コミッションの創設に関与した国際派ブレジンスキーならでは議論が繰り広げられ、日本政官財界のグローバリストも大喜びしそうな内容となっている。中国に対する「政冷経熱」は日本だけの現象ではないらしい。

 ■ミアシャイマーのゴジラ論

 これに対して、その究極のゴールを世界のパワー・シェアを最大化し、システムを支配し、覇権を目指す攻撃的な存在として大国を位置付けるジョン・ミアシャイマーは、自らのオフェンシブ・リアリズムを中国に適応させ、中国は平和的に台頭することができないと断言する。そして、中国が来るべき2〜30年の間に劇的な経済成長を続けるならば、米国と中国は戦争への可能性をともなう程の緊張した安全保障上のライバルになると説く。その時、インド、日本、シンガポール、韓国、ロシア、ヴェトナムを含めた大部分の中国の隣国は中国のパワーを封じ込めるために米国と結び付くだろうと予測する。

 そして、ブレジンスキーに対して一撃を加えるのである。インターナショナル・システムにおけるメイン・アクターはアナーキーの中に存在する国家であり、このシステムで大国が生き残る最良の方法は、潜在的ライバルと比較してできるだけ強力であることだ。国家が強力であればあるほど、他の国家が攻撃を仕掛ける可能性は少なくなるのだと言い切る。

 追い打ちをかけるように、「なぜ、我々は中国が米国と異なる行動をとることを期待する?」「中国人は、西洋人と比べて、より理にかなっていて、より良心的で、より国家主義的ではなく、彼らの生き残りにも関心がないのか?」と冷徹に疑問を投げかけ、そんなことはありえないとしながら、「中国が米国と同じやり方で、覇権を目指すに決まっているではないか。」と断じるのである。

 そして、中国がアジアを支配しようとすれば、米国の政策担当者がどのように反応するかは、明らかである。米国はライバルを寛大に扱うことはしないのだ。従って、米国は中国を封じ込め、最終的にはアジアを支配することがもはやできないぐらいにまでにパワーを弱めようとするだろう。米国は冷戦時代にソ連にふるまった同じ方法で中国に対処する可能性があるとした。

 また、「中国首脳と中国人は過去一世紀に何があったかについて覚えている。日本は強力で中国は弱かった時のことだ」とした上で、名言が飛び出してくる。「国際政治のアナーキーな世界では、バンビちゃんであるより、ゴジラでいるほうがいいのだ」と。

 ■圧倒するミアシャイマー

 誤解無きように付け加えれば、ミアシャイマーはゴジラのように中国が暴れ回り、他のアジアの国を征服する可能性は低いと見ている。

 そして、ブレジンスキーへの攻撃の手は緩めない。経済分野における相互依存関係に対して、戦前のドイツと日本の事例を示しながら、経済に損害を与える時でさえ、時には経済的な考慮を無視し、かつ戦争を引き起こす要因が存在すると指摘しながら、ゴジラとなった中国はアジアから米国人を追い出し、地域を支配することになるのだと語る。

 これに対して、ブレジンスキーは特に日本から米国を追い出すことが可能かどうかを指摘しながら、たとえ追い出すことができても、中国が強力かつ国家主義的で、核武装した日本が待ちかまえており、中国はそれを望まないと反論する。

 しかし、ミアシャイマーは汚くて危険なビジネスとしての国際政治の世界で、ミアシャイマー自身が描く情勢はそんなかわいいものではないと締めくくるのである。

 詳しくは原文を見ていただきたいが、ミアシャイマーが理論面でブレジンスキーを圧倒していることがわかる。これはブレジンスキーと違ってビジネスに毒されず、理想やイデオロギーや白人優位主義的な希望的観測を排除し、リアリストに徹する姿勢から生まれ出るものだろう。

 しかし、ライジング・チャイナが将来の米国にとっての地政学的な脅威となることは、ふたりに共通しているのである。(後略)


◆The Tragedy of Great Power Politics John J. Mearsheimer
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/039332396X/qid=1123380907/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-9209249-5846719

◆「諸君!」9月号のシカゴ大学教授ジョン・ミアシャイマー氏による「20XX年ー中国はアメリカと激突する」より 奥山真司(訳)
http://www.bunshun.co.jp/mag/shokun/

これまでのアメリカの外交政策の分析は、一体何を暗示しているのだろうか?一つだけはっきりしているのは、アメリカが二十一世紀の初めに直面する最も危険なシナリオは、北東アジアにおいて中国が「潜在覇権国」になる、ということである。もちろん中国が「潜在覇権国」になれるかどうかは、急速なぺースで進む経済の近代化を今後も持続できるかどうかに大きくかかっている。もしこれが成功すれぱ、中国が最先端のテクノロジーを生み出すことができるようになるだけでなく、世界でも?とも豊かな大国になり、その経済的な富をほぼ確案に強力な軍隊を築くため,に使うことになるはずである。

さらに戦略的な理由から、中国が十九世紀のアメリカが西半球で行ったように、北東アジア地域の覇権を目指すのは確実である。よって、中国はこの地域の他の国々があえて中国に対して挑戦しようという気を起こさせないほど強力な軍事力を築き、日本や韓国やその他の国々を支配しようとすることが予測されるのだ。また、前述したように、中国がアメリカの外交指針となった「モンロードクトリン」のような、独立相互不干渉の政策を発展させることも予測される。アメリカが他の大国に対して西半球への不干渉をハッキリと要請したように、中国もアメリカのアジアヘの干渉を許さないだろう。

中国が将来及ぼしてくる脅威の恐ろしさは、二十世紀にアメリカが直面したどの大国よりも、はるかに強カで危険な「潜在覇権国」になるかもしれないという点にある。ワイマール時代のドイツ、大日本帝国、ナチス・ドイツ、そしてソ連でさえ、アメリカに対抗できるほどの「潜在能力」(大規模な軍事カを築き上げるだけの富と人口によって計測される)を持っていなかったのだ。ところがもし中国が「巨大な香港」になれぱ、おそらくアメリカよりも四倍の「潜在能力」を持つことになり、軍事的にも北東アジアではアメリカよりも決定的に有利な状況を手に入れることができるようになるのだ。このような状況になれば、中国にとって、当然アメリカは競争相手になる。さらに中国は、アメリカとの地球規模での競争の結果、アメリカ同様の圧倒的な超大国という地位を手に入れる確率が高いのだ。

この分析によって示されているのは、中国の経済成長のスビードを遅くすることがアメリカの利益になる、ということである。ところがアメリカはここ何十年かにわたってそれとは全く逆の効果を狙った戦略を実行していた。つまりアメリカは、中国を「封じ込める」のではなくて、中国に「関与して」いたのである。「関与」とは「もし中国が民主的で経済的に発展すれば,安定を求める、現状維持国になり、アメリカと軍拡競争をしないようになる」という、リベラル派の思想が反映されたものである。その結果として出てきたアメリカの外交政策は、中国を世界経済に組み込んで急速な成長を促進させ、経済的に豊かにさせることができれば、彼らが国際社会の枠組みの中で現状維持をするだけで満足するようになる、という方向に向かわせようというものであった。

しかし、このようなアメリカの対中政策は間違っている。豊かになった中国は「現状維持国」ではなく、地域覇権を狙う「侵略的な国」になるからだ。これは経済的に豊かになった中国が悪意のある野望を持つようになるからだ、ということではない。本当の理由は、どのような国家にとっても生き残りのチャンスを最大にする最もいい方法が、ある特定の地域で覇権国になることだ、という点にある。もちろん中国自身にとって望ましいのは北東アジアで覇権国になることなのだが、それはアメリカにとっては明らかに起こって欲しくないシナリオなのである。

中国が地域覇権を確立するための充分な「潜在能力」を手に入れるごとになるまでは、まだまだ時間がかかるだろう。ところがこの発展を逆戻りさせ、中国の勃興を抑えるのはもうすでに手遅れなのである。実際、アメリカは国際社会の構造による大きな力によって、近い将来に中国への建設的な関与政策を放棄せざるを得ない状況になるかもしれない。事実として、新しいブッシュ政権はこの方向に向けた第一歩を踏み出す兆候を見せている。

国家というのは、時として自分たちが住む無政府的な世界の原則を無視し、バランス・オプ・パワーの論理と矛盾する政策を選択してしまうことがある。アメリカはこのような行動をしてしまう典型的な国家になる可能性をもっている。なぜならアメリカの政治文化はかなりリペラルであり、リアリストのアイディアに対して非常に敵対的であり続けてきたからだ。ところが建国当初からその外交政策に大いに貢献してきたリアリストの原理に背を向けることは、アメリカにとって致命的な間違いを犯させることになるのである。(P105〜P106)


(私のコメント)
国内の政局について論じてきましたが、私がイデオロギーに囚われない現実主義者であることがわかってもらえると思いますが、保守的民族主義者でありながら、日本は海洋国家としてアメリカと手を組むべきだと言う事も言えば、アメリカのユダヤ資本に日本の郵便局を売り渡してはならないと言う事も主張している。この事は決して矛盾した事ではなくアメリカにもユダヤ資本勢力と保守本流勢力の二つの流れがあるからだ。

政治的に言えばユダヤ資本勢力は民主党支持であり、保守本流勢力は共和党支持者が多い。もちろんいろいろ入り組んでいるからきれいには分けられない。政治思想的にもブレジンスキーは民主党系の学者であり理想主義的利益を主張する。それに対してミアシャイマーは共和党的であり現実的な外交政策を主張する。

ところがイラク政策に関してはこの関係がねじれにねじれ、わけがわからなくなりましたが、対中国政策に関しては親中国の民主党とブレジンスキーと、中国に警戒的な共和党とミアシャイマーとにはっきりと別れた。気質的にもユダヤ人と中国人とは商業的で気が合うようだ。それに対してアングロサクソンやゲルマンは尚武的で商人的な考え方を軽蔑する。日本人はサムライの国であり商人的な中国人とは肌が合わないのは当然だ。

ミアシャイマーは同じ保守派内でもイラク政策にネオコンと対立しましたが、要するにイラクを封じ込めた方がいいのか、積極的に関与して行ったほうがいいのかで意見は分かれた。同じ構図でユダヤ資本勢力は積極的に中国に建設的に関与して世界の枠組みに組み込む事を主張していますが、ミアシャイマーは中国を封じ込める事がアメリカの利益と主張している。

ブレジンスキーは「ひよわな花日本」と言うように反日的であり、カーター民主党政権の大統領補佐官で日本叩きの首謀者だった。それがアメリカの戦略的に見てプラスであったかと言うと間違っていた。ソ連の崩壊でアメリカは軍事的な脅威は無くなりましたが、経済的な日本の脅威は残った。それでユダヤ資本勢力は日本の経済を買占める戦略に切り替えた。郵政の民営化もその一つだ。その半面では中国と手を組んで日本人を精神的にも立ち上がらせないようにブレジンスキーは「ひよわな花」と言ったのだ。

ブレジンスキーが言うように中国が経済発展して世界の枠組みに上手く収まるのかと言うと、現実的には間違っている方向に行っている。先日の朱将軍のアメリカへの核攻撃論はそれを証明するものだ。結果的にミアシャイマーの言っていたことが正しかった。すでに中国を封じ込める事は不可能だろう。アメリカは同盟国である日本を経済的に叩きのめした事で米中は直接対峙せざるを得ない。日本はすでにアメリカの盾とはなれないほど弱体化した。ブレジンスキーはバカなのだ。

イラク問題の時もミアシャイマーは封じ込めを主張しましたが、現実を見ればそれは正しかった。ネオコンは間違っていた。このようにリアリストはリベラル勢力からもネオコンのような保守勢力からも叩かれていますが、正しいことを言うからこそ左右の勢力から叩かれる。ちょうどそれは私のような民族保守が左翼からもポチ保守からも叩かれる構造とよく似ている。

◆日本の保守派の大分裂―「親米」か「反米」か CFRの大討論会―「ネオコン」対「リアリスト」 2003年11月22日土曜日 株式日記
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu59.htm

「リアリスト」の主張はプロの軍人や外交官の持つ意見と同じである。もし中東からフセインを取り除けば、中東のど真ん中が政治的、軍事的、宗教的空白地帯が出来て中東が大混乱するからだ。しかしブッシュはすでにフセインを排除してしまった。アメリカはイラクに留まっても地獄、撤退しても地獄の最悪の手段を取ってしまった。我々はアメリカが時間をかけてじわりじわりと痛めつけられるのを見ていればいいわけだ。

チャルマーズ・ジョンソン氏が指摘しているように一番大きなダメージはアメリカ国民への精神的ダメージだろう。帝国主義的野心を顕にしたとたんアメリカ軍は無間地獄に陥ってしまったのだ。国際政治学者のモーゲンソー教授が朝鮮戦争やベトナム戦争に反対したように、海洋国家が大陸へ乗り込んでも戦争が長期化すれば地政学的に勝てないことはわかりきったことだ。

私が「日本はアメリカを支持すべきだ」とか「イージス艦をインド洋へ派遣せよ」と言う意見と、「自衛隊のイラク派遣に反対」の意見は矛盾するように見えるだろう。しかし地政学的に見ればまったく矛盾しない。日本の自衛隊は勝てない戦争はするべきではない。軍隊をユーラシア大陸へ派遣しても時間が経てば追い出されるのだ。英国も米国も日本も大陸へ橋頭堡を築いては撤退してきた。

大日本帝国も太平洋戦争にかかわらず満州国と朝鮮半島は撤退せざるを得なかっただろう。韓国にしてもアメリカ軍が撤退すれば風前の灯だ。同時にアメリカ軍が日本から撤退した場合、日本はどうするのか。親米派ポチ保守言論人たちはどう責任を取るのだろう。彼らはアメリカに追従していれば日本は安泰と思い込んでいる。とんでもない間違いだ。日本のポチ保守たちはもっとアメリカの「リアリスト」たちを研究すべきだろう。


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