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Re: 水を燃やす時代が来て欲しい
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投稿者 明石 日時 2005 年 6 月 27 日 14:54:12: zbcEkm3jSGduA
 

(回答先: 水を燃やすことは可能だろうか 投稿者 フランクリン 日時 2005 年 6 月 24 日 12:07:34)

私は水が燃やせる時代が早く来て欲しいと思うのは、水が燃えるようになればアメリカがイラクに石油を略奪に行くこともないし、小泉がそれを口実に自衛隊を海外に派兵するという愚かなことが出来なくなるからだ。
それにしても電磁波の活用で水が燃えるなら、その技術が一日でも早く実用化されたらいいが、科学者たちは一体これをどう思っているのだろう。
藤原さんが科学者として発言したことに対して、疑似科学への加担は晩節を汚したという発言があったので、藤原さんはそんな単純なのかと疑問に思い、藤原さんのサイトを開いて山のように沢山ある論文や記事を調べたら、科学と疑似科学に関して論じたものがあり、マグネチズムと水の関連についてであるが、藤原さんが疑似科学に対して懐疑的であったと判った。参考までにその記事を以下に記しておく。

『パワースペース』第23号 1995.11月号


ダウンジングを巡る科学と擬似科学の谷間

藤原肇(メタサイエンチスト) 
カリフォルニア在住

筆者の藤原肇氏は長年にわたって世界を舞台に「水探し」「石油探し」のビジネスに携わってきた。そこで、求められる技術は現実の結果に裏打ちされた実効性のあるものに限られるということはいうまでもないだろう。筆者がその目で見た、石油ビジネスにおけるダウンジングの実力とはいかなるものだったのか?

真贋を識別する能力の有無
 ここ数号の『パワースペース』の誌上を使って、日本の超能力ブームの問題を考察してきた私が、なぜダウンジングの問題について寄稿したか、不思議に思う読者がいるかもしれません。しかし、私が自分の体験を通じた問題提起をここで行い、読者の皆さんの参考にして貰うことにより、自然現象の面白さや感覚の世界について、きっと役に立つヒントを提供できるものと考え、二重の禁を犯してペンを取った次第です。

 アカデミーの世界で10年以上も地質学を学び、地球にまつわる自然現象の観察の訓練を受け、最初に就職したのが水のシンクタンクであり、地質学のプロとしての私の人生航路は、水を探す仕事としてサウジアラビアで始まりました。そういった事に触れた『日本脱藩のすすめ』(東京新聞出版局)は絶版ですから、『山岳誌』(東明社)の補説を見て貰うしかありませんが、水探しの仕事をした私が石油探しに転向し、それからの25年間を北米大陸に住んで、石油開発の仕事で人生を送ったという次第です。

 1973年の石油ショックを予告した本は,『石油危機と日本の運命』(サイマル出版会)と題して事件の半年前に出版され、石油ショックの中でベストセラー化しましたが、執筆の動機はショックを起こさないように、万全の備えをしろとのメッセージの伝達です。だから、拙書が増刷になる度に悲しかったのは、石油開発の能力が米国に50年以上も送れた日本が、人材不足のために支離滅裂を繰り返し、国際政治の荒波に翻弄されているだけで、衝動的に石油を買い漁る醜態を演じたからです。

 オウム真理教事件のときに目撃したと思いますが、日本のマスコミは誰が本物か識別する能力がなく、ただ有名だとか肩書きがあるというだけで、声の大きな先生や評論家を引っ張り出します。そして世界に通用しない三流の人物にご意見拝聴し、愚劣な意見を並べ立てるケースがほとんどです。それは湾岸戦争や阪神大震災の時も同じであり、日本のメディアは勉強不足で真贋の識別能力が欠如し、有名人を有り難がる癖から脱却できないのです。

 最近の日本は特にこの傾向が強くなっており、世界で四流やゴミのような存在のものでも外国で有名だとか舶来だとなると有難がって食い物にされるケースが目に余ります。ヨーロッパや米国にもニセ物は沢山いて、特に日本のメディア好みの有名人の中に、どれだけ愚劣で虚名で生きている者が多いか、枚挙にいとまがないことはご存知でしょう。国粋主義や排他的な態度は大いに問題だし、同時に極端な舶来崇拝も困ったものですが、テーマ別に何十年かの周期を持ちながら、この両極端間を揺れ動いているのが日本であり、高い授業料を払って教訓を得ないケースも多いのです。


良い本や見解だけとつき合うことの意義

 仮にお祭りや駅前の広場の人だかりの中で、香具師が上手な口上でガマの油や万能包丁の実演をして、かなり如何わしい商品を売るのを見て、自分が騙された経験を思い出しながら、周りの人に警告してあげるとしたら、お節介でないにしても勇気がいることです。実は20年も昔の私はこの種のお節介やきで、日本に石油危機が来るぞと警告したり、このまま行けば亡国路線を突き進むと発言して、自分の専門分野の知識や実体験をもとに、新聞やテレビに出たり、本を書いたものです。

 しかし、今から15年ほど前にそうしたことを止め、若い世代に席を譲る気になったのは、不惑の歳を迎えて自分が老害になったので、歴史の証言を残すことだけに専念して、現役の立場から退く準備を始めたからです。松尾芭蕉だって36歳で隠栖して翁を名乗り、50歳の時に旅に病んで死んでいますし、天命を知るのは人生の節度といえます。

 それに、日本は文化的に優れたものが多いのに、サイエンスの分野になると絶望的でして、石本巳四雄の『科学を志す人々へ』(講談社学術文庫)の解説に川上正光が『ベルツ日記』を引用している通り、「日本では科学の<成果>のみを彼らから引き継ぐだけで満足し、この成果をもたらした精神を学ぼうとしない」のです。そこで、科学の意味することを理解するために、石本博士のこの本を熟読玩味する必要があり、高学歴はいらないが教養の質を高めるためにも、少なくていいから良書を選んで読むのが肝要で、この本や村上陽一郎の『近代科学を超えて』(講談社学術文庫)などは是非お勧めです。

 いずれにしても、日本のサイエンス思考の欠如は悲劇的であり、自分が専門にする分野になればなるほど、噛んで含めるように説明しない限りは、普遍的なことでも日本では受入れられず、コミュニケーションの場が成立しないのです。だから、過去30年ちかくの期間にわたって、私は専門の地質学の根本問題に触れることを、ほとんど試みないようにしてきた理由は、議論が私の出る幕ではないと考えたからです。相手にするのが嫌になるほど俗説が支配しており、それが国内だけの奇妙な権威に支えられていて、論争は若い時代に試みる時に価値があるのに、エセ権威の前で問答無用が支配しているのです。

 解説したり説明を加えて理解して貰うより、自分の頭で考えるためのヒントを提供して、よりよいアイディアを発見し合うことの方が、同じ時間を使ってより楽しいと分かったので、残りの少ない人生をそうして過ごそうと思い、私は論争を外で遠望しているだけでした。

 だが、阪神大震災のときの地震についての国内の議論が、傍観するには余りにも醜いものであり、黙っていることは共犯だと痛感しました。そこで、プロとしての見解を『地球発想の新時代』(東明社)に書いたので、なぜ私が人災と判定したか興味のある人は、是非とも一読して異見についての批判と懐疑をして下さい。

 私は、大衆を相手にするスタイルの議論はせず、国際機関にコンサルタントとして提出する、プロの立場で是々非々を論じ慣れています。そのために日本の新聞や雑誌の好みに適合せず、いつもの通り黙殺で書評もほとんどなく、折角のインプットも役に立ちませんでした。矢張り余計なことは言わないで、黙っているほうが良かったのでしょうか。

 それにつけても思い出すのがある医師の忠告で、「仮にあなたが名医で町を歩いている時に、望診で一目で病気だとわかる人にすれ違い、病気ですよと余計なアドバイスをしたら、お節介だと殴りつけられるかも知れない。だから、医師だのに病人に何もしてあげられず、因果な仕事だと昔はだいぶ悩んだが、今では大して気にならなくなりました」という言葉です。ところが、超能力ブームを論じて、私はこの禁を破ってしまいました。


ダウンジングという占い術の歴史

 また、ドイツからボヘミアにかけての地域では,石炭層や岩塩層の開発と関係して、16世紀頃には盛んにハシバミ占いが利用され、その様子を描いた興味深い挿し絵が、1571年に出版されたアグリコラの『鉱山誌』にでています(第1図)。



アグリコラ著 『鉱山誌』(1571年 バーゼル版) (第1図)

 アグリコラは鉱物学の父とも呼ばれ、鉱物結晶を形態学的に分類した人であり、本誌で『カタチのパワー』の考察を展開している、高橋励さんにとって大先生にあたる人で、お医者さんを本業にしたすごい地質マニアです。だからと言って彼がダウンジングに盲信したのではなく、ハシバミ占いによる異常の探査法として、民間で良く使われたワザの紹介をしただけです。その後は死体の発見や水脈探しに使われ、現在は水脈や水道管の発見に際して、このダウンジングが利用されていますが、石油発見の威力については眉唾ものです。
 というのは、カナダで石油開発に従事したころの私は、多国籍企業の地質のプロとして仕事をして、1本の井戸の試掘は数億円台もの投資でした。だから、ダウンジングのような当てにならないものよりも、地質調査を始め地震探査や重力異常の分布、あるいは、地磁気や電気抵抗の異常データなどが、石油発見のベースになっていたのです。しかし、米国に進出して自分の石油会社を経営し、カンサスやテキサスで数百本の試掘をした時には、1本の井戸の費用が数千万円に過ぎないし、基本は地質調査で掘る場所を決めていたので、パートナーの中でダウザーを現場に伴い、ダブルチェックに使った場合も目撃しました。しかし、その結果はまさに役立たずというしかなく、当たるも八卦より遥かに無残な結果で、とてもでは無いが信じるに値しないと思いました。油田地帯ではダウザーは俗語でダドルバーガー(蟻地獄)と呼び、ペテン師の仲間として扱っています。そう言われて気分を害する人もいるでしょうが、ペテン師の仲間にも7段階くらいあり、それは『地球発想の新時代』の104頁で論じたので、興味ある人は格付けの根拠を参照してください。

 最新鋭の科学と技術を駆使してフォロンチアに挑み、地上最大のビジネスとして君臨する石油産業では、ダウンジングの話をすれば笑われるだけであり、どう工夫しても相手にされないのです。時には興味深い成功のケースがあっても、星占いや手相で入学試験の代わりにしたり、血液型や姓名判断で入社が決まらないように、社会やコミュニティでは広い合意が必要で、より客観的な根拠が求められています。個人のレベルなら道楽として問題なしで済むのに、より上位の次元では通用しないのが占いの限界です。

 時代の変化や常識の枠が広がることにより、合意の許容範囲が拡大して行きますが、その動きを支配するのは科学や認識の発達であり、アインシュタインの相対性理論の登場は、ニュートン理論の否定によってではなく、ニュートン理論を部分として含むメタ理論として、より許容範囲の大きな理論として存在するし、強い力を持って新時代に君臨するのです。

 だから、21世紀に有効な新しいメタサイエンスは、相対性理論を部分として含むような、より普遍性を持つ体系として生まれてきます。それに挑戦するのが次の世代であり、われわれは可能性をバトンタッチするために、パラダイム変換への暗中模索をしているし、試行錯誤を通じて突破口を探しているのです。


共通の叩き台を使う議論の追及

 『パワースペース』22号のダウザーの記事で、ビル・コックスさんのインタービューを読んで思うのは、自然の現象に対しての基本知識の脱落です。本人は科学知識を一通り身につけているというが、プライマリー・ウォーターについての注を読むと、思わずオヤオヤという感じに包まれてしまいます。

この人はマグマの中の揮発成分(主に水)のことを指して、初主水と名づけて水脈探しをするようですが、水脈の深度や水温からもそれは循環水であり、とても初主水の特性とは結びつきません。地下200メートルや300メートルの深度の地下水なら、雨量に影響を受けることは余りありませんし、循環という言葉に引っかかってしまうと、循環水を初主水と取り違えることになり、こんな初歩的な過ちを犯してしまうのです。

 私が、サウジで掘った水脈は地下200メートルでしたが、それでも循環水が起源の場合もあれば、太古の海水が地層の中に保存されていたりで、マグマ起源の水をミネラル・ウォーターとして、飲料水に使うという話はオーバー過ぎないでしょうか。

 そんな水をこれまで見つける仕事を通じて、石油の鉱脈まで発見したとのことでしたが、年金生活でのプロというのも奇妙であり、ダウザーのプロは稼ぐという意味でしょうか。

 私は波動理論の有効性を信じているので、水の持つ記憶力に感応する特性を持つ人は、水との共振作用があることを予想します。その解明は興味深いテーマだと思います。人間の感覚機能は非常に限定されていて、約400ナノメートルから800ナノメートルの可視光線は見え、約50ヘルツから2万ヘルツまでの音は聞き取れてもその領域外の波長は感じ取れないのが普通です(第2図)。



藤原肇・砂生記宣著 『宇宙波動と超意識』(1990年 東明社)(第2図)

 だから、それ以外の領域の波長を感知するためには、シンチレータや受信機などの機械装置を使い、人間は波長の性質を確認してきました。また、生まれつき特殊な能力を持つ人や、訓練で感覚領域を拡張した人にとっては、遠赤外線や超低周波の領域の波動に感応し、そのシグナルを受け止めることも可能であり、それが超常現象と呼ばれるものを引き起こし、不思議な能力の源泉になる背景を生むのです。
 人間に備わっていない特殊な能力でも、犬の嗅覚やイルカの超音波の交信のように、普通に機能しているものは幾らでもあるし、昆虫や鳥が群れをなして飛ぶメカニズムさえ、人間はその説明を未だ十分に説明できないのです。その意味では、ダウンジングの感応力の説明は興味があるし、訓練されたイマジネーションとしてのカンは、これから解明されていい問題をたくさん含んでいます。

 『地球発想の新時代』で論じているように、私自身は誇りを持って山師であると言い、飛行機から眺めて工場の煙を見るだけで、どんな鉱物を精錬しているか推定できるし、地形を見てどんなタイプの岩石が地下にあるかは、およそ8割位の確率で見当がつきます。それは地質のプロとして世界中で仕事をし、観察の訓練を通じてカンを養ったからで、人間は修行と訓練を通じて第七感はおろか、第八感まで発達させることが可能であり、それが未来への期待に繋がって行くのです。

 しかし、そのためには過去に蓄積された叡智に学び、これまで文明の発達と共に伝えられてきた、過去の遺産をマスターすることが必要です。それは学校に行って学ぶようなものではなく、図書館の本や先人たちの教えを受けたり、過去の遺跡に封じ込められたカタチを通じて、観察眼を通じエッセンスを学んでいくのです。しかし、叡智の多くは歴史の中に埋まっているので、自分の手で掘り起こすことが必要となります。

 本誌にヒーリングや各種の療法の記事があり、いつも興味深く拝読しているのですが、それぞれの領域には基本文献に相当する、古典的な本が必ず何冊か存在していて、用語の定義やその分野の歴史について、世界に共通な基礎的なことを教えています。

 精神分析ならフロイトやアドラーを始め、ユングに至る古典が山のように存在し、宇宙意識の領域では『華厳経』やティヤール・ド・シャルダンの『現象としての人間』(みすず書房)があります。また、超常現象に関してはコリン・ウィルソンが書いた『世界超能力百科』(青土社)や『オカルト』(平河出版社)が圧巻ですし、正統外医療ではブライアン・イングリスの『外辺医療』(東明社)が光っています。

 どの本を基礎文献だと考えるかについては、人によりさまざまな選択があるでしょうが、少なくとも共通の叩き台が存在しないと、バベルの塔の建設に似て言葉が通じないし、意味論(セマンチックス)抜きの議論を幾らしても、実り多い相互理解は難しいと言えます。

 現在の日本で行われている議論の多くが、このような基礎文献の踏み台を抜きにして、各人が好き勝手に概念化に従い発言しており、かなり混乱した状況に陥っていますが、相互批判の場の中でぶつかり合っているうちに、共通の何かが生まれるに違いありません。その意味で『パワースペース』が編集部の好意で、「読者のページ」に大きなスペースを割かれており、読者が議論に参加してインプットできます。新しい概念を作る作業に加わりながら、問題点を修正したり、限界を見極めることで、科学とオカルトを超えた地平を開拓して、精神のパワースペースを拡大しようではありませんか。


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そうなると、水を燃やすことの信憑性が高まるわけだが、水は果たして燃えるのだろうか。

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