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まずは概念をもう一度整理されたらいかがでしょうか。
http://www.asyura2.com/0505/dispute21/msg/778.html
投稿者 あっしら 日時 2005 年 8 月 27 日 02:15:40: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: Re: 累積政府債務は増加するほどプライマリーバランスが取れやすい。 投稿者 GOKAI 日時 2005 年 8 月 26 日 22:59:45)

GOKAIさん、どうもです。

前回の3点の質問を差し上げたのは、今回のレスのような堂々巡りを避けるためでした。

GOKAIさんの「はたして、政府債務の増加はいずれ臨界点を超え、自己増殖を始め雪達磨となって破綻を迎えるか」という命題は、臨界点とは何か?・破綻とは何か?を明確にする必要があります。
GOKAIさんは、自己増殖ではなく意識的に政府債務を雪達磨にする(急増大する)ことでそれを避けられるという主旨の説明をしているわけですから、その点を明確にする必要もあります。

先に進むためにと称して提示した3点の質問に関する説明がないまま、「個人金融資産に対する徴税率は低くなる」とか「個人金融資産−徴税額」と言われ、「この程度の徴税額の増加は現在に比較して大幅な税負担の軽減と感じる筈ではないでしょうか?つまり生活苦はかなり減少します」と語られても、ただの空論だとしか受け止められません。

そして今回新たに提示された算式は意味不明の内容で何を説明されたいのかさえ不明です。


◎ 数値の確認

今回はとりあえず数値の確認を通じて考え方を刷り合わせてみたいと思います。

1)プライマリーバランスについて


>あっしらさんの計算に誤りがあると私には思えます。
>↓これは
>「3068.8兆円−47.6兆円=3021.2兆円」
>↓これではないでしょうか?
>3068.8兆円+47.6兆円=3116.4兆円


私の算式は、GOKAIさん流プライマリーバランス(「一般歳出−利払い費」に見合う税収)を求めるものだと思っています。
それが違うというのなら、GOKAIさん流のプライマリーバランスの概念はまったく違うもので、そのような名称を使わないほうがいいものかもしれませんね。

68.8兆円は、82.2兆円から今回のモデルでは歳出の必要がない国債償還費を除いた05年度の一般会計歳出です。(実数値との違いは無視しています)

それに新たな赤字財政支出3000兆円が加わることで、3068.8兆円の一般会計歳出になります。そのなかには、旧来の債務と新規3000兆円の債務を合わせた利払い費47.6兆円も含まれています。

ですから、GOKAIさん流プライマリーバランスを求めるためには、「3068.8兆円−47.6兆円=3021.2兆円」となります。
利払い費を除く一般会計歳出を非借り入れで賄うためには、3021.2兆円の税収が必要ということになります。


※ GOKAIさんの算式:「3068.8兆円+47.6兆円=3116.4兆円」は、3068.8兆円には既に利払い費の47.6兆円が含まれていますから、利払い費47.6兆円をダブルカウントしたものになります。
ということは、「一般歳出+利払い費」の税収がGOKAIさんのプライマリーバランスということになりますが、それでよろしいのですか?


GOKAIさんにとってのものでかまいせんが、プライマリーバランスの概念をもう一度明確にしたほうがいいと思いますよ。


2)追加的政府債務による歳出と歳入について


【GOKAIさん】
「さらに3000兆円の政府債務が増加した場合、
一般歳出総額=72.8+3700/10+38.6=481.4兆円・・となります。
このとき、
一般歳入総額=租税および印紙収入+その他収入+公債金収入370兆円=481.4兆円・・です。
つまり借款債の発行により、公債償還費に充当するわけです。

従って、実際の税収は481.4−370=111.4兆円となります。」

まず、一般歳出総額のなかの「3700/10」ですが、3700兆円を10年間に分けて借り入れ財政支出に回すという理解でいいのでしょうか?

仮にそうなら、3000兆円/10年でないわけはなんでしょうか?

700兆円はこれまでの債務残高で既に過去の財政支出で使われてしまっていますから、3700兆円の追加政府債務ということになりますが...。

また、「38.6」兆円は3000兆円の債務に対する利払い費だと思いますが、一気に3000兆円を借りて分割支出するということですか?
(3700兆円の債務なら利払いは47.6兆円になるはずです)

仮にそうなら、借り入れをしていない架空の債務に利払いを行う一般歳出ということなり、歳入のなかの「公債金収入370兆円」と辻褄があいません。

そして、この「公債金収入370兆円」というのも、3000兆円なら話がわかりますが、370兆円なら、追加政府債務トータルは、3000兆円ではなく3700兆円で、全部の政府債務残高はこれまでの700兆円+3700兆円で4400兆円になります。

この数値は、最初のスレッドで説明された個人金融資産4400兆円と同じものですが、現在の個人金融資産1400兆円は政府債務700兆円があるなかで形成されているものですから、GOKAIさん流に個人金融資産が4400兆円になるためには、3000兆円の追加政府債務ではなく3700兆円の追加政府債務が必要という話になります。

さらにわからないのは、「公債償還費に充当する」という説明です。
政府の公債(国債)は償還しないという話ではないのですか?


「従って、実際の税収は481.4−370=111.4兆円となります」は、歳出を確保するための税収は計算上そうなりますが、ただそれだけで、プライマリーバランスがとれているわけではありません。
プライマリ−バランスは、歳出額481.4兆円−利払い費47.6兆円(38.6兆円)の433.8兆円の税収ということになります。


※ 国債による借り入れを引いて歳出を充足させる税収を求めるのなら、現在でも40兆円の赤字国債を発行すれば42兆円の税収があれば、“プライマリーバランス”(?)がとれることになります。


いずれにしても、

「そのときの個人金融資産4400兆円に対する徴税率は
111.4÷4400×100=2.5%・・となります。

ということは
現在よりも さらに3000兆円の政府債務の増加の方が、
雪達磨にならない(=プライマリバランスが取れる)にも拘らず、
個人金融資産に対する徴税率は低くなるようです。」

とは論理的にまったくつながりません。

論理的に意味を持たせるためには、前回の3点の質問に関して説明する必要があります。


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