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8日と9日を長崎で過ごす  [反核・平和] (ペガサス・ブログ版)
http://www.asyura2.com/0505/genpatu3/msg/445.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 8 月 10 日 00:15:29: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2006-08-09-1 から転載。 

長崎での2日間のメモです.

原水禁と原水協の集会に参加

 8日から9日にかけて,5つの毛色の異なる集会に参加し,集会の中やその周辺で,「ファスレーン365」の宣伝をした.A3サイズ両面印刷二つ折り(4頁)のフライヤー千枚を用意して,8日早朝から出かけた.
 まず8日午前中は,原水禁の「平和と核軍縮1-基礎編」という分科会で,いきなりだったにもかかわらず,受付で主催者と連絡を取ってもらって,会場内での資料配布を許可してもらった.また,数分だったが発言もできた.
 午後は原水協の「国際交流フォーラム」という,まさにこれをアピールするにぴったりという集会に参加した.これは会場内での配布はできなかったので,始まる前に入り口で参加者に手渡しをした.200部程度はさばけた.
 この集会は午前中の原水禁の会合より一回り規模が大きく,海外からのパネリストや参加者がかなり多かった.海外パネリストの半分以上が政府関係者だった.初めの30分程は昼食のため席を外して聞き逃したが,メキシコとエジプトのパネリスト(何れも政府関係者)が,原子力発電の導入に前向きな発言をしたようだ.というのは,質疑の時間になって,フロアの海外参加者の2人ほどが,この問題で反論的な質問をしていたからだ.これに対する「答弁」は弁解じみたものだった. 
 フロアからの発言者のほとんどが海外参加者という点でも異色の集会だった.これは,海外参加者が前の方の席に陣取っていて,司会者から挙手が見えやすかったということもあるだろう.私は後方の席にいたので,手を挙げているのを司会者が気付いているのかどうか分からない.でも最後の方でようやく発言の機会が与えられ,4分ほどアピールをした.パネラーには原水協の事務局長も座っていて,私の方を注視してしっかり聴いてくれていた.

夜の小集会

 夜はマイナーな左翼系の集会に参加した.ここでは,主催者からあらかじめ発言の機会が用意されていたので,6分だが壇上でしゃべった.この集会のメイントークは,梶村晃氏による「8・9ナガサキへの道--重慶大爆撃から日本の侵略戦争を考える」と題するもので,「重慶」と「ナガサキ」の連鎖性を解明した.この時期,原爆被害のみが強調されがちだが,包括的に歴史を見るという重要な視点を提供するものだった.

発言内容

 フロアからと壇上との違いはあるが,3回の発言とも長さはほぼ同じで,およそ次のような内容である.聴衆にウケるところ,どよめくところも同じだ.99年の無罪判決のことを説明すると,会場に軽いどよめきが起きる.これは,このような集会に参加するように人にさえも,この判決のことがあまり知られていないということだ.

 イギリスは今,核廃絶にもっとも近い位置にある国である.今の核兵器システムは老朽化しており,数年以内に更新の決定をしなければならない.しかし世論はこれに否定的である.これらの条件をとらえ,この国の核を廃絶に持っていく絶好のチャンスが到来している.同国の反核運動が提案しているのは,世界の市民が協力してスコットランドにある英国の唯一の核基地(原潜の基地)を,一年間,切れ目なく封鎖し続け,核兵器更新反対の世論を盛り上げ,政府に圧力をかけようというものだ.
 イギリスには「トライデント・プラウシェアズ」(TP) という,非暴力直接行動の団体があり,これまでにすばらし実績を挙げている.このことが提案の背景にある.99年に,TPのメンバー3人が原潜関連施設に侵入し,内部の機器を家庭用ハンマーで破壊し,コンピュータなどを海に投げ捨てた.終了後ただちに警察に,「大量破壊兵器の証拠を見つけた.片付けたので調べて欲しい」連絡し,逮捕,裁判となるが,半年後に無罪の判決を受けた.無罪となっただけでなく,2001年には「第二のノーベル賞」と言われる「ライト・ライブリフッド賞」(Right Livelihood Award) を受けた. その徹底した非暴力主義と公開性(上記のような場合は事後の公開性)から,直接行動であるにもかかわらず警察との関係が良好であるという,極めて珍しい特質を持つ.
 この運動の創始者であるアンジー・ゼルターという人がこの運動を提案している.365日も封鎖を続けるのだから,どうしても国際協力が不可欠になる.
 日本からも是非この行動に参加すべきだ.大きな団体は是非参加を検討してほしい.先日,カナダで開かれた「世界平和フォーラム」には日本から100名以上が参加したと聞く.同じ様な規模の,今度は行動部隊を,スコットランドに派遣することも無理ではないだろう. 問題は,集会などへの参加と違って逮捕されるリスクがあるということだ.どの程度のリスクがあるのか,TPの広報に訊いてみたが,逮捕されてもおそらく数日内に釈放され,最悪で裁判に持ち込まれても5万円程度の罰金だろう.でも払わずに帰国しても,日本までは追っかけて来ないだろう,とのことだ.
 スコットランド観光ツアーと組み合わせ,飛行機代の安い時期に計画することなども考えられる.ただ,一部のメンバーは「スコットランド留置場ツアー」になるかも知れないが.

 翌日,長崎原爆の日は,市民会館体育館での原水協の全体会会場の前で,入場者にフライヤーを配った.百数十枚で開会時間となり,入場する人もまれになったので終了した.参加者はおそらく2,000を超えるだろうから,数%の「濃度」だ.

市主催の式典に参加
 そのあとすぐ市電に乗り,平和公園で行われる市主催の祈念式典に向かった.公園入り口には極右の宣伝カーが数台,警察の機動隊数十名がいた.ややものものしい雰囲気ではある.公園への坂を上り始めると,あちこちに立っているSPが目立つ.

 この日に長崎には何度も来ただが,この集会に参加するのは初めてだ.「平和の泉」を過ぎて会場入り口に近づいた時に11時2分となり,少し遠めのサイレンが聞こえ,間近の公園の鐘が鳴り始めた.皆が歩みを止め,その場で黙祷を始めた.私もそれに倣った.例外はTVカメラマンと,SPだけだろう.ちょっと目を開けると,10メートルほど先のTVカメラマンがレンズをこちらに向けていた.
 この地でこの時刻を経験するのはやはり特別なものがある.鐘の音が頭の中で共鳴して原爆の閃光のイメージを作る.

式場に入る

 鐘が止み,再び遠いサイレンの音で黙祷が止む.式場の入り口に進むと,空港にあるような電磁ゲートがあった.カバンにパソコンが入っているので当然アラームが鳴る.女性の警備係がプローブで私の体をチェック,そのあとカバンの中味検査となる.係りの人が,「ナイフなど入っていませんね?」と訊く.「はい」と返事をしてパスする.しかしこれは考えてみれば変な質問だ.本当に隠し持っている人が「持っています」とは返事するはずはないだろう.あ,そうか!係りの人は表情や声の調子でウソを発見する能力を持ったプロだったに違いない!

 小泉首相がスピーチをするはずだと思ったので,入り口付近でもらった市の式典パンフレットのプログラムを見たが,「小泉」とか「首相」という文字が見当たらない.「来賓挨拶」の項目があるので,多分ここでやるのだろうと思う.政府高官のスピーチが予定されていれば,当然あからさまにそれを書き込むのが普通と思われので,これは何らかの市の意志を示したものなのか,などと想像したくもなるが,過去の式典のプログラムを見たわけでもない.単に慣例ということかも知れない.

 巨大な特設テントの端で立っていると,間もなく伊藤市長の平和宣言(http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/abm/heiwasengen/sengen_j.htm)が始まった.冒頭の「怒りといらだち」が耳に残る.これに比べ,小泉首相のスピーチは,声にも力がなく,短く,いかにもおざなりという印象だった.ヤジこそなかったが,拍手は格段に少ない.

 集会の終了が宣言され,参加者が動き始めたとき,手元に残った数十枚のフライヤーを,遺族席から出口に向かう参加者に渡し始めた.3人に1人ぐらいの割で受け取ってくれ,すぐになくなった.胸に何か平和運動のしるしを付けた高校生数名にも手渡した.式典の間や終わってから,取材中のメディア数社にフライヤーを渡した.

 用意した千枚のフライヤーはほとんどなくなった.フライヤーはpdf化してアップロードする予定.

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