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鳥インフルエンザ 渡り鳥がはるか遠方にも拡散させる可能性(農業情報研究所)
http://www.asyura2.com/0505/gm11/msg/304.html
投稿者 シジミ 日時 2005 年 8 月 20 日 20:59:55: eWn45SEFYZ1R.
 

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/05081601.htm

05.8.16

 先月、シベリアのノボシビルスクで大量の鳥の高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)死が発見されて以来、次々と新たな発生地域が現れている。シベリアのアルタイ、オムスク、チュメニ、クーガンでの発生が報告されただけではなく(今までにH5N1ウィルスが確認されたのはアルタイとオムスク)、今月2日にはカザフスタンの家禽農場で400羽のギースとアヒルの鳥インフルエンザ死が報告された。8日には、ロシア国境に近いモンゴル西部で80羽の野生のアヒル、ギース、白鳥の死が報告された。いずれもH5N1ウィルスが確認された。さらに15日には、ロイターとAFPが、ウラル南端沿いのロシア・チェリヤビンスク、クーガンとカザフスタンを分ける湖での近くの村で60羽の鶏が死んだと報じた。ロイターとAFPは、H5N1ウィルスのためかどうかは未確認としているが、Mosnews.comは、これはウィルスのH5N1株が家禽に発見された6番目の地域と伝えている(http://mosnews.com/feature/2005/08/15/birdflu.shtml)。

 これらの病気の感染源・感染経路はわからない。国際獣疫事務局(OIE)への報告によると、カザフスタンのケースは野生の水鳥への接触とされている(http://www.oie.int/Messages/050802KAZ.htm)。野鳥がウィルスを伝達したように見える。従来、野鳥は家禽等への接触で感染すると言われてきたが、モンゴルでは家禽はほとんどいない。野鳥自身が感染源である疑いが濃厚だ。こうなると、感染した野生の渡り鳥がはるか彼方の土地にこのウィルスを運ぶ可能性が出てくる。

 「地域の鳥インフルエンザの動きを確認し、追跡するために」モンゴルに調査に入った米国・ブロンクスの動物園野生動物保護協会(WCS)の野生動物保健専門家のビリー・カレシュ博士は、「野鳥における鳥インフルエンザ発生は、感染した家禽・水鳥に近い場所か、家禽との接触が排除できない地域で起きてきた。モンゴルには家禽はほとんどいない。野生の渡り鳥にH5N1が発見されたことは、野鳥が感染性をもつようになり、高病原性鳥インフルエンザを遠くまで運ぶことを示唆する」と言う(sciencedaily.com,8.15;http://www.sciencedaily.com/releases/2005/08/050814161453.htm)。そうであれば、H5N1が今後西方に向かって突き進む可能性が高い。

 米国・ミネソタ大学感染症研究・政策センター(CIDRAP)の15日付けのニュースは、ロシアの政府疫学者トップのGennady Onischenkoが、「渡りのルートの分析は、この秋には接触伝染性のA(H5N1)ウィルスがシベリア西部からカスピ海・黒海地域に広がる可能性を示している。感染地域(ノボシビルスクとアルタイの領土)で営巣する一部の鳥は、上記地域で越冬するか、アフリカやヨーロッパに向かう途中でここに降りる」と言う。さらに、渡りのルートは、アゼルバイジャン、イラン、イラク、グルジア、ウクライナ、地中海諸国を通っており、そこでの発生のリスクもあるという。彼は、連邦消費者保護・福祉監督局の地域部長への書簡でこのように述べた」と報じている(CIDRAP,8.15;http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/avianflu/news/aug1505avian.html)。

 こうなったとき、人間と家畜の健康を護る有効な手立てはあるのだろうか。フランスのサノフィ−アベンティス社がこのウィルスに有効なワクチンを開発したという情報がある。しかし、子供と高齢者に対する試験はこれからだし、量産までにはどれほどの時間がかかるかはわからない(The New York Times,8.7;http://www.nytimes.com/2005/08/07/health/07vaccine.html?pagewanted=print)。フィナンシャル・タイムズ紙によると、世界一流のワクチン製造企業・Chironの研究部長・Rino Rappuoliは、2005年の鳥インフルエンザ株でワクチンを製造できる、「これが唯一の解決法だ、予防的にワクチン接種をスタートさせよ」と語っている。しかし、4月に発表されたその研究(The Journal of Infectious Diseases)の結論はもっと慎重で、一層の研究を要請している。彼によると、即刻の行動は他の中心的専門家ー名前は語らずーからの懐疑に遭遇している(Maker urges immediate use of bird-flu vaccine,Financial Times,8.15.p.2)。

 先のビリー・カレシュ博士は、「最善の方法は、我々の限られた資源を人間、家畜、野生動物が緊密に接触する“ハブ”(中心地)に集中することだ」、「鳥インフルエンザ予防活動には、特に家禽と水鳥が野鳥と交わる小規模開放農場の管理の改善が含まれる。野鳥の市場も鳥インフルエンザやその他の病原体の伝達のハブになる」、また野生の渡り鳥の無差別な処分は病気拡散を防ぐには有効でないとも語っている。

 単純明快な決め手はないようだ。

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