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「為替」 予想上回る米Q1GDPでドル買い継続110.65円/1.2015ドル、原油続落／ニューヨーク外国為替市場概況
「予想上回る米Q1GDPでドル買い継続110.65円/1.2015ドル、原油続落」／ニューヨ
ーク外国為替市場概況 2005年6月30日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子
片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:21JST 「予想上回る米Q1GDPでドル買い継続110.65円/1.2015ドル、原油続落」
*07:01JST「予想上回る米Q1GDPでドル買い継続110.65円/1.2015ドル、原油続落」
【ロンドン市場概況】
29日のロンドン外為市場では、ドル・円は、110円29銭で下げ渋り、110円40銭の
オプショントリガーを試す動きが続き110円43銭まで上昇したが、110円50銭のオプ
ション防戦の売りに抑えられ110円30銭に反落。ユーロでは買い戻しが優勢になり、
ユーロ・ドルは1.2026ドルから1.2078ドルまで上昇、ユーロ・円は132円70銭から
133円24銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.8126ドルから1.8166ドルまで上昇後、イ
ギリスの6月CBI小売売上高指数が大幅に低下したことを受けてポンド売りが強まり
1.8085ドルまで下落、ドル・スイスは、6月KOF先行指数の悪化観測などから1.2852
フランまで上昇後、1.2809フランに下落した。
【経済指標】
仏・5月生産者物価指数：前月比-0.3％（予想+0.1％、4月+0.2％）
ユーロ圏・5月のマネーサプライM3伸び率：前年比+7.3％（予想+6.7％、4月
+6.6％）
独・4月鉱工業生産改定値：前月比+1.3％（速報+1.1％、3月-0.3％）
スイス・6月KOF先行指数は0.46（予想0.53、5月0.53）
英・6月CBI小売売上高指数：-19（83年7月以来の低水準、5月-7）
【要人発言】
独DIW経済研究所
「2005年の独成長見通しは0.9％に鈍化、06年は1.5％」
「見通しは2005年にECBが0.5％利下げすることが前提」
フィッチ
「イタリアの格付け見通しをネガティブに変更」
ブルトン仏経済財務産業相
「05年財政赤字を対GDP比3％以下に抑えるよう努力」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：110円39銭、ユーロ・ドル：1.2053ドル、ユーロ・円：133円03銭、ポン
ド・ドル：1.8070ドル、ドル・スイス：1.2838フラン
【ニューヨーク市場概況】
29 日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米Q1GDP確定値が予想以上に上方修
正されたことで110円35銭前後から110円65銭まで上昇した。インフレ抑制期待から
米債券利回りが低下し、本邦輸出筋の売り主導で一旦110円16銭まで下落するもの
の、リアルマネーや米企業の本国投資法絡みの買いが下値を支え、その後110円45銭
前後まで戻して引けた。
ユーロ・ドルは1.2015ドルから明日発表予定のドイツ失業率の大幅改善観測や「一
部欧州中銀の大量ユーロ買い」の噂を受けて1.2113ドルまで上昇した。しかしなが
ら、明日に米FOMC結果発表を控えることで買いが続かず、その後調整売りに押され
て1.2065ドル前後まで弱含んだ。
ユーロ・円は132円86銭からドイツ失業率のニュースで133円49銭まで上昇するもの
の、その後オプション絡みの売りで133円30銭前後まで軟化して引けた。ポンド・ド
ルは一旦1.7996ドルまで下落した後1.8086ドルに反発した。ドル・スイスは13ヶ月
ぶり高値1.2878フランまで上昇した後1.2772フランに下落した。
【原油市場】
原油相場は週次の在庫統計において原油在庫が予想に反して増加したことから売り
が先行した。週初まで連日で最高値を更新する上昇相場が続いたことから戻り売り
意欲は強く、在庫統計が発表された後は終始軟調に推移した。NYMEXの原油先物（8
月限）価格は一時56.90ドル（前日比-2.2％）まで続落し、結局、安値圏57.26ドル
で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は本日、明日2日間にわたって行われる米FOMCで利上げが予想
される事や本日発表された米1-3月期GDP確定値が予想を上回った事などからドル買
いが加速し、110円15銭、110円50銭の大量バリアーをつけ110円65銭まで上昇した。
この動きを受けてオプション変動率は全期間で上昇している。1ヶ月物は7.65％から
7.9％、3ヶ月物は7.8％から7.925％、6ヶ月物は7.9％から7.975％へそれぞれ上昇し
た。
市場は相場予想をドル高へ転換しつつある様子で、リスクリバーサルは25デルタ円
コール・ドルプット1ヶ月物は+0.25％から+0.20％、3ヶ月物は+0.60％から+0.50％
へそれぞれ縮小している。6ヶ月物は+0.825％で昨日と同水準となっている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。朝方発表されたGDP確定値が3.8％となった事や原油価格の続落
を受けて朝方は堅調な動きとなったものの、明日発表されるFOMCの結果を見極めた
いとの見方から買いが続かず、午後になって下落に転じた。セクター別では保険、
電気通信サービスが上昇する一方でバイオや小売が軟調に推移した。オラクル
（ORCL）は朝方発表した決算が予想を上回ると共に、来年度の業績予想を上方修正
して6.2％高。又保険最大手のAIG（AIG）も前回決算修正後初めての決算が市場予想
を上回った事から6.3％高となった。一方で遺伝子組み換え作物のモンサント
（MON）は今期の業績予想を下方修正して6.7％安。また一昨日、上場場後初めて300
ドルを上回ったグーグル（GOOG）は利食い売りに押され、3.0％安となった。ダウ採
用銘柄ではエクソンモービル（XOM）が原油価格下落を受けて続落。結局ダウは
31.15ドル安の10374.48、ナスダックは1.00ポイント安の2068.89で取引を終了し
た。明日、連銀が0.25％の引き上げに踏み切る事はほぼ確実視されている。シカゴ
先物市場によれば、年末にかけてさらに0.5％引き上げられるとの市場予想となって
いる。
【経済指標】
米・1-3月期（Q1）GDP確定値（年率）：前期比+3.8％（予想+3.7％、改定値
+3.5％）
米・Q1GDPデフレーター確定値（年率）：前期比+2.9％（予想+3.2％、改定値
+3.2％）
米週次原油在庫統計（〜6/24）
原油在庫：前週比+110万バレル、（前回-157万バレル、予想-137万バレル）
ガソリン在庫：同比+30万バレル、（前回+19万バレル、予想-19万バレル）
蒸留油在庫：同比+163万バレル、（前回+137万バレル、予想+150万バレル）
【要人発言】
マーティン・カナダ首相
「7/6-8のG-8グレンイーグルズ（スコットランド）・サミットでは通貨、特に人民
元について議題される」
シラク仏大統領
「ユーロ・ドルを適切管理するためにはG8の協力が必要」
「G8は新興国通貨へ協力する必要がある」
「原油市場の透明性は必要」
「景気は不均衡や間違った為替の動きから揺るぐ可能性が高い」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 110.35 110.65 110.16 110.50
ユーロ・ドル 1.2028 1.2113 1.2015 1.2063
ユーロ・円 132.72 133.49 132.65 133.32
ドル・スイス 1.2839 1.2878 1.2772 1.2832
ポンド・ドル 1.8131 1.8166 1.7996 1.8050
株式市場：
NYダウ 10405.94 10433.79 10363.28 10374.48
ナスダック 2074.28 2076.02 2066.45 2068.89
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.246 4.261
米国債10年物 3.968 3.982
先物市場：
NY金先物 436.5 439.6 436.2 438.6
NY原油先物 57.60 58.10 56.90 57.26
シカゴ日経平均先物 11595 11595 11540 11545
（フィスコ） - 6月30日6時24分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050630-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。