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米中戦争が近づくと、中国に行っている外資がロシア・インドに流れる。これから中国進出はもう遅いです。
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投稿者 TORA 日時 2005 年 7 月 02 日 20:24:44: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu98.htm
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米中戦争が近づくと、中国に行っている外資がロシア・
インドに流れる。これから中国進出はもう遅いです。

2005年7月2日 土曜日

◆国家の盛衰と世界の未来5(ロシア編)  ロシア政治経済ジャーナル No.323
http://blog.mag2.com/m/log/0000012950

▼独裁は成長期前半の特徴

ロシアというと、まず日本人の頭に浮かぶのは、「独裁」「民主化の後退」でしょう。 私は、民主主義・資本主義の日本で育ったので、もちろん自由が一番だと思っています。 しかし、歴史を多少勉強すれば、成長期前半はどの国でも独裁・権威主義的政権が普通であり、国家主導で経済が成長していることがわかります。

一番いい例が中国。 少し前で言えば韓国や東南アジア諸国。 ライフサイクルでいえば、移行期→成長期前半=国家主導で経済成長→成長期後半=政治・経済の自由化が進むというパターンであり、例外はほとんどないことがわかります。

どうしてこのようなことが起こるのでしょうか? まず、移行期は混乱の時代ですから、この時代を終わらせるのに腕力(軍事力)と金力(経済力)が必須なのです。 この二つがそろっていない人が政権についても、別の勢力がすぐ台頭してきて、クーデターが起こったりします。

ですから、成長期前半の指導者は、軍事力と金力を一手に抑え、国を成長に導 いていく以外方法がないのです。 もし、プーチンさんが欧州レベルの自由と市場経済と民主主義を国民に与えれ ば、即座にエリツィン派と新興財閥軍団が巻き返し、ロシアは再び混乱の90年 代に逆戻りしてしまうでしょう。

マズローの欲求段階説によると、人間はまず食べ物、そして安全、社会帰属と愛、人に認められたい欲求、自己実現へと成長していきます。 そして、民主主義というのは、「自分も国の政治に関わりたい」という欲求・つまり「人に認められたい欲求」。 「歴史の終わり」で有名はフランシス・フクヤマさんなどは、「民主主義は人に認められたい欲求を満たす制度」→「だからリベラルな民主主義が歴史の終わりだ」という論を展開している。

しかし、成長期前半の国民は、人に認められることよりも、「今日の食べ物」を心配している。 ですから、ロシア人は、民主主義でも国民を食わしてくれないエリツィンより、多少ワンマンでも食わしてくれるプーチンさんを支持しているのです。

「プーチンさんは、エリツィンより国民を食わしているという証拠はあるのですか ?」 あります。 民主主義者・市場経済主義者エリツィン時代のGDP成長率は、 92年マイナス14.5%、93年マイナス8.7%、94年マイナス12.7%、95年マイナス4.1%、 96年マイナス4.9%、97年プラス0.9%、98年マイナス5%。

一方独裁者プーチンさんが首相になった99年から、ロシア経済は急成長しています。 99年(プーチンさん首相に)プラス5.4%、2000年(大統領に)9%、01年5%、02年4.3% 、03年7%、04年7.1%。

▼世界の混乱はロシアに追い風

これから世界の流れは、アメリカ・イスラエル対中東イスラム→アメリカ・ 台湾・日本対中国・北朝鮮という風に進んでいきます。これはロシアに追い風。 RPEは、9.11が起こる直前の2001年9月5日号で、「中東情勢が悪化すれば、原油価格が高騰し、ロシアは大儲けできる」と予測していました。

その後アメリカはアフガンとイラクを攻め、原油価格は歴史的高値を続け ています。まさに予測が的中し、ロシアは大儲け。 「RPEを読んでいたおかげで、儲けさせていただきました!」というお礼のメールがよくきます。 さて、世界が混乱するとなぜロシアは儲かるのでしょうか?

1、中東の混乱で儲かる構図

・中東が混乱すると原油価格が上がって儲かる ・中東が混乱すると、欧米・中国・インドなどがロシアからの原油輸入を増やすのでまた儲かる

2、米中対立で儲かる構図

・中国はアメリカが中東を抑えるのを恐れており、ロシア・カザフからの 原油輸入を拡大している
・中国はアメリカとの戦争に備えてロシアからの兵器輸入を拡大してい る

3、世界の混乱全般で儲かる構図

米中戦争が近づくと、中国に行っている外資がロシア・インドに流れる。

「そんな馬鹿な!」と思う人も多いと思いますが、これは事実。 ボチボチそういう傾向が出てきています。今スーパーリッチたちの動きを見ていると、欧米中印がロシア石油の争 奪戦を繰り広げています。また、大規模な不動産投資を狙っている。

トヨタさんが、2000年から2004年までに販売台数を20倍化(!!!!! !!)(2300台→47000台)させ、工場建設を開始したことは、詳述する までもないでしょう。 これから中国に出ようとしている日本企業は、やめたほうがいいですよ。 中国はもう遅いです。

いろいろ書いてきましたが、ロシアの未来は、ライフサイクルから見ても、 世界情勢の動きから見ても明るいのです。もちろん、2008年の大統領選挙に向けて、KGB軍団対アメリカ+新興財閥 軍団の熾烈な戦いが起こることは必至。(プーチンさんは2期務めたので、立候補できない)

しかし、現状を見る限り、アメリカ+新興財閥軍団はロシアで勝てないでしょう。 これまでプーチンさん(KGB軍団のトップ)は、新興財閥軍団のベレゾフスキー(クレムリンのゴットファーザー)・グシンスキー(ロシアのメディア王)・ホドロコフスキー(石油大手ユコス社長(当時))を撃退してきました。

理由は、彼がKGB(現FSB)軍団・内務省・軍・検察を抑えているため。 反対する新興財閥は豚箱に放り込んでしまえばいい。(誤解されると困るの ですが、私は善悪の話をしているのではありません。事実を書いているだけ です。)

そればかりではありません。 プーチンさんは、天然ガス世界最大手ガスプロムの社長に友達を据え、国営石油会社ロスネフチに、ユコス最大の子会社ユガンスクネフチガスを買収させ、経済基盤も着々と築いています。 KGB軍団は、行政(フラトコフ首相はKGB出身)・立法(与党統一ロシアが下院最大勢力)・司法・マスコミを支配している。

これで経済を抑えれば基盤は磐石。 ロシアは原油価格の高騰で、対外債務もほとんど返済し、財政は5年連続で 大黒字。 金が有り余って笑いが止まらない現状。 そんなわけで、グルジア・ウクライナ・キルギスのように、簡単に革命を起こ すことはできないのです。


(私のコメント)
プーチン大統領と胡主席の握手している写真がありますが、米中対立が強まれば中国はロシアになびくでしょう。しかし米中対立で喜ぶのはロシアであり中国に兵器を売り込んでいます。さらに米中対立が強くなり中国が改革解放どころではなくなった場合、中国に投資された資本は続々とロシアやインドなどに流れて行く。

ロシアのプーチン大統領がこれから力を入れるのは経済政策でしょう。政治はあくまでも独裁体制を維持して経済だけを改革開放してゆく開発独裁型の体勢に持って行く。東南アジアや韓国や中国で成功した方式をロシアでも取り入れるだろう。そこで独裁者に上手く取り入れば利権で稼ぐ事が出来る。

だからこのロシアと中国のトップ同士の握手ほど意味深なものはないのですが、北朝鮮や台湾問題でアメリカと対立せざるを得ない中国に投資するより、開発独裁体制を整えたロシアに投資したほうが儲かるはずだ。ロシアはエリティン時代に一気に民主化した結果は混乱だけで投資した資本は無駄になりましたが、独裁で政治が安定すればロシアも改革開放政策がとれるのです。

さらにロシアは中国とは違って天然鉱物資源も豊富で石油の確保においても有利であり、石油を武器にロシアは日米欧の資本と技術を摂り入れたいと考えている。あの「チャイナインパクト」を書いた大前研一氏ですらこれからは東欧だと書いている。東欧よりもっとメリットが有りそうなのはロシアでしょうが、トヨタはさっそくロシアに進出している。

日本の政治家達も中国、中国と言ってばかりいないでロシアに取り入った方が利権を稼げるだろう。森前首相もロシアを訪れましたが、これからはチャイナスクールよりもロシアスクールの方が利権の見返りはあるはずだ。しかし鈴木宗男・佐藤優コンビが失脚したようにアメリカの目もうるさい。「国家の罠」という本では次のように書いている。

◆日本の大転換点を見事に喝破した力作 魚住 昭
http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/475201-0/shohyo.html

それまでの外務省には「日米同盟を基調とする中で、三つの異なった潮流」があった。第一の潮流は集団的自衛権を認めて、さらに日米同盟を強化しようという狭義の「親米主義」。第二は中国と安定した関係を構築することに比重を置く「チャイナスクール」の「アジア主義」。そして第三が東郷和彦・欧亜局長や著者ら「ロシアスクール」が主導した「地政学論」である。

 この「地政学論」は日本がアジア・太平洋地域に位置していることを重視する。日米中ロの四大国によるパワーゲームの時代が始まったのだから、今のうちに最も距離のある日本とロシアの関係を近づけ、日ロ米三国で将来的脅威となる中国を抑え込む枠組みをつくっておこうという考え方だ。

 だが、ムネオ疑惑で「地政学論」のロシアスクールが外務省から排除された。さらに親中派の田中外相の失脚で「アジア主義」が後退し、結局「親米主義」が唯一の路線として生き残った。その結果生まれたのが今の対米追従一辺倒の外交政策である。もし一連の事件がなかったら、今ほどロシアや中国との関係は悪化しなかっただろうし、自衛隊のイラク派遣や多国籍軍参加もなかっただろう。


(私のコメント)
6月20日の株式日記でもロシアの事に触れましたが、韓国が歴史的に中国に逆らえないように、中国はロシアに歴史的にやられっぱなしで頭が上がらない。しかしロシアはアメリカにやられっぱなしで頭が上がらずアメリカの一人勝ちなのが現状です。このようなアメリカ、ロシア、中国の三大国間で日本はアメリカに付いて中国・ロシアの押さえとして働いていますが、日本の政界はアメリカ、中国の二つだけで親ロシア派は鈴木宗男失脚でいなくなった。

いままでロシアは政治的混乱で利権にならなかったのですが、プーチンの開発独裁政治は東南アジアや中国と同じくらい利権の巣窟になるだろう。だから森喜朗はプーチンに接近しているのですが、日本の政界の反主流派は中国ばかりでなくロシアにも目を向けるべきだろう。

これから中国と組んでも利権のメリットはあまり無く、民主党の岡田代表も中国にバカにされているようだ。アメリカに行ってもケリーにも面会できなかったが、政治家としての資質が無いからですが、民主党ももっと視野を広げて有能な人材を党首にしなければ政権はとれない。政権が取れそうもない岡田代表では誰も会ってもらえない。いっそのこと西村眞悟を民主党の党首にすれば政権は取れるだろう。

◆岡田代表、中国側の事情で訪中延期 7月2日 TBSニュース
http://news.tbs.co.jp/part_news/part_news3062486.html

民主党の岡田代表が今月下旬に予定していた中国への訪問が中国側の事情で延期されたことが明らかにしました。
 岡田代表は中国の胡錦濤国家主席、もしくは温家宝首相と会談するため、今月下旬に中国を訪問する予定で中国側と調整していました。

 しかし、今週になって、中国側が他の国との外交日程などが立て込んでいて、胡主席、温首相との会談を実現することは難しくなったという理由で、会談の延期を伝えてきたということです。

 小泉総理の靖国神社参拝や歴史認識問題で日中関係が冷えきった中、岡田代表は訪中することで中国との関係改善を模索したい考えでしたが、今後改めて訪問する日程のメドは立っていません。(01日23:49)

◆時代の流れが読めない岡田では政権はとれない。

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    |       ^-^     | 中国様の許しを得ることができなかったので
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