★阿修羅♪ > 国家破産41 > 430.html
 ★阿修羅♪
今週の日本債券:もみ合い、好需給で下値不安後退―入札や日銀に注目 (ブルームバーグ) infoseek
http://www.asyura2.com/0505/hasan41/msg/430.html
投稿者 愚民党 日時 2005 年 7 月 11 日 05:29:15: ogcGl0q1DMbpk
 

今週の日本債券:もみ合い、好需給で下値不安後退―入札や日銀に注目 (ブルームバーグ)


2005年7月11日(月)03時00分


7月11日(ブルームバーグ):今週の債券相場はもみ合いが見込まれる。
前週末発表の機械受注統計が予想を下回り、景気の踊り場脱却が見通しにくいた
め、金利上昇時には投資家の押し目買いが期待される。引き続き良好な需給関係
が相場の支えとなりそうだ。半面、今週は国債入札が2回実施されるほか、日銀
金融決定会合などのイベントも予定されており、新発10年債利回りの1.2%割れ
では警戒感が強まりそうだ。

  前週の新発10年債利回りは1.205%で引け、前の週(1日)の終値1.17%
から3.5ベーシスポイント(bp)上昇した。週前半は世界的な金利低下基調の一
巡や10年債入札に対する不安などで金利上昇が続いた。6日朝方には1.275%
と、新発10年債で6月22日以来の水準まで上昇。しかし、そこでは投資家から
の押し目買いが入ったことをきっかけに水準を切り下げ、週末発表の5月の機械
受注統計が市場予想を下回ったことから、1.2%近くまで戻して終了した。

  前週の相場で、利回り上昇には投資家の購入意欲が強まることが示されたこ
とや、設備投資の先行指標とされる機械受注が前月比6.7%減少と市場予想(同
2.0%減)を大きく下回ったことで、金利上昇リスクは後退している。
  このため、今週の金融政策決定会合をはじめ日銀関連イベントや国債入札に
波乱がなければ、10年債利回りは4日以来の1.2%割れとなることも想定される。

  厚生年金基金連合会年金運用部の川崎勉債券運用チームリーダーは「押し目
買いを待っている投資家が多いことを考えれば、金利の持続的上昇は期待しにく
い。むしろ景気が悪そうだの見方が示された場合の金利低下リスクが大きい」と
話した。

  ただ、新発10年債利回りは6月30日、7月1日には1.165%と、2003年
8月以来の低水準を記録したが、6月調査の日銀の企業短期経済観測調査(短
観)が強い内容になるなど景気は緩やかながら回復しており、この水準では戻り
売りが増えた。前週は世界的な金利低下が一服したこともあって、10年債の
1.2%割れを買い進むことには抵抗が強いとみられる。

           今週は1.18−1.28%中心

  今週の新発10年債利回りについて、市場参加者9人にヒアリングしたところ、
予想レンジの中心は1.18%から1.28%となっており、多くが1.2%台前半を中
心とする展開を予想している。全体のレンジでは1.15%から1.30%だった。

            日銀イベントに注目

  今週は12、13日に日銀金融政策決定会合が開催される。13日には、同会合
で決まった当面の金融政策運営方針が発表されるほか、7月の金融経済月報が公
表され、そこで展望リポートの中間評価が示される。午後3時半からは福井俊彦
日銀総裁の定例記者会見も予定されている。

  日銀イベントが目白押しだが、今回会合では政策変更はないというのが大半
の市場参加者の見方。強めの内容だった6月短観を受けて、7月の日銀月報の景
気判断が上方修正されることも織り込み済みで、一連のイベントが相場のトレン
ドを変える材料にはなりにくい。

  一方、月報に加えて、展望リポートの中間評価の景気見通しを上方修正する
との見方も出ているが、これは実際に出てみないと分からないため、織り込みに
くい。ただ、クレディ スイス ファースト ボストン証券の河野研郎債券ストラテ
ジストは「6月23日の武藤敏郎日銀副総裁の講演、会見内容が大きく意識される
なかで、よほど景況感が改善しなければ、日銀は身動きがとりづらい」とみてお
り、結局のところ、相場を動かす材料にはなりにくいと予想する。

          5年、30年債入札は無難予想

  需給面では、12日に5年国債、14日には30年国債の入札が行われる。日銀
短観をはじめ強めの経済指標のほか、世界的な金利低下の一服で、投資家からの
強い購入意欲は期待できない。ただ、買い遅れ気味の投資家も多いとみられ、新
発債に対する一定の需要は強いので、入札はともに波乱なく通過できるとの見方
が多い。

  UFJつばさ証券投資戦略部の鹿野達史チーフマーケットエコノミストは、
「5年債のクーポンは0.4%か、0.5%が予想され、水準的には魅力に乏しいが、
前回入札時と比べ2年対比で割安、潜在需要もおう盛なので問題なさそうだ。30
年債は、足元の水準調整で前回債と同じ2.3%クーポンとなると予想しており、
長期ゾーン対比で利回り曲線上の割安感もあり、無難に通過できよう」と言う。

予想レンジとコメント

7月8日の午後5時までに集計した市場関係者の今週の予想レンジは以
下のとおり。新発10年国債利回りは271回7月債。

◎日本投信委託・山田聡運用第二部長

先物9月物=140円50銭−141円30銭

新発10年債利回り=1.25%−1.16%

「10年債の1.2%を挟むもみ合い。欧米の金利については低下余地が乏し
いとみており、国内の10年債も1.2%を突き抜けて買い上がるには材料難だ。た
だ、先週は1.3%で待っていてもなかなか買えないことがはっきりした。4−6
月期に積み残した需要は根強いだけに、入札も無難にこなすようだと金利に対す
る目線が下がり、いずれは1.1%台をうかがう展開が見込まれる」

◎大和住銀投信投資顧問債券運用部・伊藤一弥ファンドマネジャー

先物9月物=140円40銭−141円30銭

新発10年債利回り=1.25%−1.15%

「もみ合い推移。先週末は機械受注発表後に市場の雰囲気が好転したものの、
景気が踊り場局面にあるなかでの金利低下余地も限界的。今週は5年と30年債の
入札があるため需給も重くなると見込んでいる。取引材料が乏しくなる場面では
平準的な買いが入る分だけ、10年債も1.2%付近で安定的に推移しそうだが、大
方の投資家はあくまでも金利上昇時の押し目買いに徹する構えだ」

◎UFJつばさ証券投資戦略部・鹿野達史チーフマーケットエコノミスト

先物9月物=140円40銭−141円20銭

新発10年債利回り=1.26%−1.18%
  「下値を探る展開。米雇用統計では、雇用者数伸びが予想を下回ったが、利
上げ継続とのコンセンサスを変える公算は小さい。日銀会合では現状維持が決定
されるとみるが、金融経済月報では景気判断の上方修正、展望リポートの中間評
価では、足元の上振れの判断が示されるとみる。当座預金引き下げの議論は遠の
いた印象だが、景気判断の修正は当預の引き下げを意識させる可能性がある」

◎岡三証券・坂東明継シニアストラテジスト

先物9月物=140円20銭−141円40銭

新発10年債利回り=1.26%−1.18%

「高値圏でのボックス相場。先週末は高い水準で引けたので、入札絡みで上
値が抑えられる可能性がある。もっとも、10年債利回りの1.3%手前では押し目
買いが入っており、下値は限られる。一方、過度な景況感悪化は後退しているの
で、これまでのように1.2%割れを買っていけるかは不透明。日銀の金融政策は
変わらないだろうが、入札に対する警戒感があるので上値は追っていけない」

◎トヨタアセットマネジメント調査部・浜崎優シニアアナリスト

先物9月物=140円20銭−141円20銭

新発10年債利回り=1.28%−1.18%

「下値の堅い展開。機械受注は予想を大きく下回ったが、もともと振れの大
きい統計で、この程度の違いはよくあるケースで騒ぐ必要はない。テロ後もドル
高・円安の基調は変わらず、株価も比較的しっかりで、外部環境を材料に債券が
買い進まれるような状況にない。ただ、相場が押せば投資家からの需要が見込ま
れており、特に10年債利回りの1.25%以上では腰の入った買いが期待できる」

◎三井住友海上火災保険投資部・高野徳義グループ長

先物9月物=140円20銭−141円20銭

新発10年債利回り=1.28%−1.18%

「イベントを乗り越え、需給相場に回帰。景気の先行きが依然不透明ななか、
テロの余波も懸念される。マクロ系ファンドの先物買いには要注意だ。ただ、世
界フラット化の流れは調整気味で、10年債の1.2%割れ、先物の141円台は上
値を追いづらい。円安が進めば海外勢も買いにくくなる。5年債は銀行勢の売り
買い交錯も、潜在的な金余りの状況では入札も波乱要因にはならない」

◎クレディ スイス ファースト ボストン証券・河野研郎債券ストラテジスト

先物9月物=140円00銭−141円20銭

新発10年債利回り=1.295%−1.175%

「今週の注目材料は5年国債入札とみる。先週は中期セクターの需給環境が
緩む局面もあった。ボラティリティー(価格変動率)がじわじわと上昇しており、
決して楽観できないと考えている。日銀決定会合では、現状維持に終わり、材料
にならないだろう。6月23日の武藤日銀副総裁の講演・会見の内容が大きく意識
されるなかで、よほど景況感が改善しなければ、日銀は身動きがとりづらい」

◎新光証券・三浦哲也債券ストラテジスト

先物9月物=140円00銭−141円20銭

新発10年債利回り=1.28%−1.18%

「10年債利回りの1.2%台で一進一退。5年と30年債の入札、日銀決定会
合の材料のほか、量的緩和策の長期化観測という好材料もいったん消化しており、
需給良好だけで金利低下を仕掛けることのできる状況にはない。ただ、景気判断
の好転も期待できず、時間軸に対する見方も短期化するまでには至らない。市場
の着眼点もキャピタルゲインからキャリー確保への移行にとどまると思われる」

◎大和証券SMBC債券部・末沢豪謙チーフストラテジスト

先物9月物=139円90銭−141円20銭

新発10年債利回り=1.30%−1.18%

「高値圏で値振れの大きい展開。5年債および30年債の入札を通じて、需
給環境を確認する動きになりそうだ。5年債入札では、クーポンが据え置かれれ
ば無難となろうが、0.4%に引き下げられれば03年8月債以来の低水準となり、
消化に時間がかかりそう。米国では、今週も重要景気指標の発表が続くことから、
海外金利や株価も上下に変動する予想される。海外投資家の動向も要注目だ」

記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 山中英典 hidenori yamanaka h.y@bloomberg.net


http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/mn_jbntext.html?id=11bloomberg13auo_yaF4FOWk



TOP infoseekニュース  http://news.www.infoseek.co.jp/

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 国家破産41掲示板



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。