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小泉政権勝利観測+人民元追加切り上げ憶測で円高加速109.48円/ニューヨーク外国為替市場概況(フィスコ)
http://www.asyura2.com/0505/hasan42/msg/319.html
投稿者 愚民党 日時 2005 年 9 月 10 日 15:58:21: ogcGl0q1DMbpk
 

「為替」 小泉政権勝利観測+人民元追加切り上げ憶測で円高加速109.48円/ニューヨーク外国為替市場概況

「小泉政権勝利観測+人民元追加切り上げ憶測で円高加速109.48円」ニューヨーク
概況 2005年9月10日(土曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博

[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:23JST 「小泉政権勝利観測+人民元追加切り上げ憶測で円高加速109.48円」
*07:01JST「小泉政権勝利観測+人民元追加切り上げ憶測で円高加速109.48円」

【ロンドン市場概況】
 9日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルは1.2450レベルに戻り売りが控え(買
いストップロスもある模様)、上値が重いとの見方からユーロ売りが優勢になり
1.2429ドルから1.2390ドルまで下落。ポンド・ドルはイギリスの7月貿易赤字が拡大
したこともあり1.8388ドルから1.8339ドルまで下落。ドル・スイスは1.2406フラン
から1.2459フランまで上昇した。ドル・円は110円48銭から110円72銭まで強含み、
ユーロ・円は137円23銭から137円48銭に反発後137円00銭まで下落した。

【経済指標】
英・7月の貿易収支:-50.76億ポンド(予想-47億ポンド、6月-41.67億ポンド)
仏・7月の鉱工業生産:前月比-0.9%(予想+0.3%、6月+0.2%)

【要人発言】
グラッサー・オーストリア財務相
「ガソリン価格つり上げを調査、EU財務相理事会でも提案へ」
「2005年のユーロ圏経済成長率は1.1-1.3%の見通し」
国際エネルギー機関(IEA)
「中国や先進各国での消費が減少していることを背景に、2005年の世界原油需要の
見通しを下方修正」
メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁
「金利は異常に低い、インフレリスクを注視」
「ECB理事会は物価安定のために特別の警戒姿勢をとる方針である」
「2005年度のユーロ圏成長率は1.2-1.3%を予想」
独経済研究所(DIW)
「第3四半期の独GDP成長率は前期比+0.5%の見通し(第2四半期実績ゼロ)」

【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:110円39銭、ユーロ・ドル:1.2397ドル、ユーロ・円:136円83銭、ポン
ド・ドル:1.8371ドル、ドル・スイス:1.2454フラン

【ニューヨーク市場概況】
 9日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は9/11衆院選での小泉政権の勝利観測
や中国人民元の追加切り上げ憶測を受けてCTA筋やマクロファンド筋主導の円買いで
110円39銭から109円48銭まで下落。109円50銭前後の買いや周中国人銀行総裁の「人
民元追加切り上げの計画なし」との発言で反発し109円70銭前後で引けた。
ユーロ・ドルはショートカバーが短期投機筋のストップロスを誘発させて1.2393ド
ルから1.2460ドルまで上昇。米インテルが60億ドルの米国雇用創出法によるレパト
リを発表した事や原油価格の下落を受けて1.2410ドル前後まで反落して引けた。ユ
ーロ・円は200日移動平均水準を割り込んだ事から売りが加速し136円83銭から136円
10銭まで下落した。ポンド・ドルは1.8367ドルから1.8424ドルまで上昇した。ド
ル・スイスは1.2462フランから1.2385フランまで下落した。

【原油市場】
NY原油相場は国際エネルギー機関(IEA)が中国や先進各国での消費減少を理由に今
年の世界での原油需要見通しを下方修正した事から軟調に推移した。IEAによる原油
需要の引き下げは今回で3ヶ月連続。原油価格の高騰に伴う消費手控え観測が強まっ
ている。NYMEX原油先物価格(10月限)は朝方65.10ドルまで上昇した後に反落、結
局64.08ドル(前日比-0.6%)で取引を終えた。
 今週の原油価格は5.1%下落。先週強まったハリケーン・カトリーナ襲来による原
油の供給懸念が米国やIEAの戦略石油備蓄の放出決定により後退した事から売りに押
される展開が続いた。

【オプション動向】
本日のドル・円スポット相場は9/11衆院選の小泉政権の勝利観測や人民元追加切り
上げ観測などから円買いが加速している。円高の動きやイベントリスクの上昇を受
けてオプション買いが先行。変動率は1ヶ月物が7.925%から8.100%、3ヶ月物が
8.150%から8.275%、6ヶ月物が8.180%から8.275%にそれぞれ上昇している。
円上昇にもかかわらず期近では引き続きドル・円の108円50銭-112円50銭のレンジ継
続観測が強い。パニック的な円高に繋がるとの見方が少ない事から円コール買い意
欲は短期物中心に後退しており、リスクリバーサルでは25デルタ円コール・ドルプ
ット1ヶ月物は+0.70%から+0.65%へ、3ヶ月物は+0.85%から+0.80%へ縮小し、6ヶ
月物は+0.925%と前月比変わらずとなっている。

【株式市場】
NY株式相場は上昇。原油価格が再び下落に転じたほか、テキサス・インスツルメン
ツ(TXN)が強気の業績予想を示した事が好感されて終日堅調な展開となった。セク
ター別ではエネルギーや保険が上昇する一方で、半導体・同製造装置や運輸が軟
調。テキサス・インスツルメンツは、今四半期の1株利益予想を従来31-35セントか
ら36-38セントに引き上げ、朝方は上昇したものの引けにかけて利食い売りに押され
前日比変わらず。また携帯端末向けソフトウェアのパームソース(PSRC)は日本の
ACCESSが完全子会社化を表明した事で急騰となった。一方、インテル(INTC)は業
績中間報告にて予想が変更されなかった事から下落。また業績下方修正を発表した
運輸のイエロー・ロードウェイ(YELL)が6.9%安となった。ダウ構成銘柄では、好
調な8月の既存店売上高を発表したマクドナルド(MCD)が上昇。結局ダウは82.63ド
ル高の10678.56、ナスダックは9.48ポイント高の2175.51で取引を終了した。約2週
間に渡ってハリケーン「カトリーナ」の被害が焦点となってきたが、ここにきて投
資家の関心は徐々に今期の企業業績と20日のFOMC(連邦公開市場委員会)の動向へ
と移りつつある。

【経済指標】
米・8月の輸出物価:前月比-0.1%(予想+0.2%、7月+0.1%)、
米・8月の輸入物価:前月比+1.3%(予想+1.2%、7月+0.8%←+1.1%)
カナダ・8月の雇用統計:+27500人(予想+17000人、7月+5900人)
カナダ・4-6月期の労働生産性:前期比±0%(予想+0.3%、前期±0%←+0.2%)

【要人発言】
来年1月のFOMCにグリーンスパン米FRB議長は出席、1日間の協議に日程変更
スノー米財務長官
「ハリケーン・カトリーナはある期間の米経済成長を減速させる」
「ハリケーン・カトリーナの影響は一過性となろう」
「復興作業が来年度の景気を押し上げる」
「ハリケーン・カトリーナはGDPを1%弱削減し、インフレを高めるであろう」
「エネルギー価格の上昇傾向は継続しよう」
「米経済は引き続き堅調」
「永久減税は引き続き重要」
周中国人民銀総裁
「人民元の追加切り上げ計画はない」
「人民元相場は市場に依存させる」
「通貨改革は徐々に行われるべき」
「人民元切り上げが米国との貿易不均衡を縮小させる事にはならず」
「金融政策は国内成長を押し上げ、輸出依存を軽減する事を目標とする」
「中国人民銀行はいずれ更なる人民元の柔軟性を容認」
「中国のエネルギー需要は国内供給を上回る」
「中国企業は国内外で原油を求める」
「中国のインフレは比較的低水準にあり大きな問題でない」
ブラウン英財務相
「欧州経済はもろい状態」
「欧州の経済改革は緊急に必要」
「欧州は競争力を強めねばならない」
アルムニア欧州委員会委員
「ユーロ圏の経済成長において原油高の影響は限られている」
「原油価格の高騰による第2次影響は見られず」
「第4四半期のユーロ圏の成長率は特に強まると見ている」
トルシェECB総裁
「原油高はある程度GDP予想を低下させる」
「ユーロ圏の金利水準は適切」
「CPIの上昇リスクを特に警戒している」
「EUは原油高の第2次影響を避けなければならない」
「市場は欧州中銀がインフレを抑えると信じている」
「金利は過去最低水準にある」
「原油価格の上昇がリスクである事は明確」
「外為市場の過剰な動きは歓迎できず」
「世界不均衡の縮小には努力が必要」
「中国、アジアの更なる柔軟な通貨改革を歓迎する」
「アジア通貨には緩やかな秩序ある上昇が必要」
オランダ財務相
「世界の不均衡縮小には対ドルでアジア通貨の上昇が必要」

【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 110.52 110.72 109.48 109.68
ユーロ・ドル 1.2417 1.2460 1.2383 1.2409
ユーロ・円 137.23 137.48 136.10 136.11
ドル・スイス 1.2420 1.2464 1.2388 1.2431
ポンド・ドル 1.8356 1.8424 1.8321 1.8392
株式市場:
NYダウ 10594.10 10695.92 10593.94 10678.56
ナスダック 2168.38 2177.23 2165.04 2175.51
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.431 4.400
米国債10年物 4.139 4.122
先物市場:
NY金先物 450.8 453.6 450.7 453.0
NY原油先物 65.05 65.10 63.55 64.08
シカゴ日経平均先物 12715 12815 12690 12795

(フィスコ) - 9月10日6時36分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050910-00000001-fis-brf

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