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中国の二〇〇四年の貿易黒字額は二千七百八十六億ドルと中国政府が公表した四百五十八億ドルの六倍だった
http://www.asyura2.com/0505/hasan42/msg/829.html
投稿者 TORA 日時 2005 年 10 月 16 日 16:03:55: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu105.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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中国の二〇〇四年の貿易黒字額は二千七百八十六億ド
ルと中国政府が公表した四百五十八億ドルの六倍だった

2005年10月16日

◆貿易黒字 中国、過少公表か 米団体指摘「実態の6分の1」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051015-00000008-san-int

【ワシントン=気仙英郎】中国の二〇〇四年の貿易黒字額は二千七百八十六億ドルと中国政府が公表した四百五十八億ドルの六倍に達する可能性があることが、米民間コンサルタント会社の調査で明らかになった。米産業界や農業団体、労組などでつくる「中国通貨連合」が十三日、公表した。
 米国の対中貿易赤字は今年も過去最高を更新する公算が大きい。中国製繊維製品の対米輸出制限をめぐる米中繊維交渉が物別れに終わったこともあり、今後、人民元切り上げ問題や通商摩擦をめぐる米議会や産業界の対中強硬姿勢が一段と強まることが予想される。
 米ジョージタウン・エコノミクス・サービシズのパット・マグラス部長によると、調査には欧州連合(EU)や日本、米国など約四十カ国と、中国の貿易統計を使用。約四十カ国の中国からの輸入額と中国からこれらの国々への輸出額とを比べた結果、二〇〇四年の中国の貿易黒字額は中国政府公表の四百五十八億ドルを二千三百二十八億ドル上回る二千七百八十六億ドルであることが分かったという。
 同部長は記者会見で「これら約四十カ国は、中国の貿易の90%以上をカバーしているはず」と強調、調査の正確さに自信を見せた。
 調査結果について中国通貨連合は、ブッシュ政権や米議会に対し対中強硬姿勢を促す有力な材料になると気勢を上げている。
 同団体に参加した全米最大の労働組合「米労働総同盟産別会議」(AFL−CIO)のリッチ・トルムカ財務書記は「ブッシュ政権が中国を為替操作国と認定しなかったなら、米議会は中国からの輸入品すべてに27・5%の報復関税をかける法案を可決することで怒りを表明することになるだろう」と語り、貿易黒字の増大は中国が七月に実施した2・1%の人民元切り上げが不十分である証拠と主張した。
 米商務省が発表した八月の貿易統計では、対中貿易赤字が約百八十五億ドルと過去最高に達した。八月までの累計ですでに千五百三十億ドルに達し、昨年一年間の千六百二十億ドルを通年で上回るのは確実な情勢だ。このため、同団体は、米財務省が来月に公表する予定の半年ごとの為替報告書で、中国の通貨政策が為替操作に該当すると断定するよう強力なロビー活動を展開している。
(産経新聞) - 10月15日2時40分更新

◆中国の1―9月貿易黒字、昨年同期の17倍に
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20051011i115.htm

【北京=東一真】中国商務省が11日発表した税関統計によると1〜9月の中国の貿易黒字は前年同期比の約17倍に当たる683億4000万ドルとなった。これは昨年1年間の貿易黒字(319億5000万ドル)の2倍以上の額。

 輸出は5464億2000万ドル、輸入は4780億8000万ドルだった。

 9月単月の貿易黒字も前年同期月比50・5%増の75億7000万ドルとなり、7月の人民元の切り上げにかかわらず貿易黒字が拡大している実態を見せつけた。

(2005年10月11日23時8分 読売新聞)


◆(10/7)中国の05年貿易黒字、900―1000億ドルで過去最高に・中国商務省 日本経済新聞
http://www.nikkei.co.jp/china/news/20051007d2m0702307.html

【北京=宮沢徹】中国商務省は今年の貿易黒字額が昨年の約3倍の900億―1000億ドルに達して過去最高になるとの報告をまとめた。7月に人民元相場を対ドルで2%切り上げたが、中国製品の高い価格競争力や国内の供給過剰を背景に、黒字の増加に歯止めがかからない。貿易摩擦が一段と過熱する可能性がある。

 中国の英字紙チャイナ・デーリーによると、今年の輸出額は前年比30%増の7500億ドルへ拡大する見込みなのに対して、輸入額は18%増の660億ドル。輸出額の伸びが輸入額を大幅に上回る結果、黒字が急増する。業種別では機械、電気製品の輸出増が目立つ。1―8月の貿易黒字額は昨年1年間の約2倍の602億ドルに達した。

 商務省の報告では、貿易黒字は経済成長のエンジンと指摘する一方で、貿易摩擦や人民元相場の切り上げ要求が強まるなどの形で中国経済へマイナスの影響を及ぼしかねないと懸念している。

 中国は内需拡大とそれに伴う輸入の増加で黒字の急増を抑制したい考え。9月の米中首脳会談で、胡錦濤国家主席は農産物を中心に米国製品の大幅な輸入拡大策を進めると述べ、経済摩擦緩和へ向けて対米黒字を縮小させる考えを表明した。


◆9月末の中国外準、人民元への投機的圧力の緩和示唆=アナリスト
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051015-00000734-reu-bus_all

[北京 14日 ロイター] 中国の外貨準備高は、第3・四半期末(9月末時点)で7690億ドルに増加した。ただ、増加ペースは鈍り、アナリストからは、人民元への投機的圧力が弱まった兆候との声が出ている。
 日本に次いで多い中国の外貨準備は、貿易黒字の拡大やおう盛な海外からの投資、人民元切り上げを見越したいわゆる投機マネーの流入により急増した。
 しかし、14日発表された9月末時点の外貨準備高は、6月末と比べると580億ドル増加したが、9月は158億ドルの増加にとどまった。
 9月の貿易黒字は76億ドル、同月の対中直接投資が約53億ドル。9月の増加分からそれらを差し引いた投機資金とみられる金額は、30億ドル弱となる。これは、7月、8月の約半分、とされている。
 マッコーリー・リサーチ(香港)の地域ストラテジスト、ポール・カーベイ氏は、「中国への資本流入が減少、あるいは流入ペースが鈍化していることを示唆する」と語る。
 一部アナリストは、7月に実施した人民元切り上げは小幅過ぎて、追加切り上げ期待が強まるだけだ、と指摘していた。
 しかし、米国の金利が上昇し続ける一方で、中国の金利は横ばいとなっているため、中国国内投資家にとっては、将来の切り上げをよほど確信していない限り、人民元を保有する妙味が薄れてきている、とカーベイ氏は指摘。
 「市場では、人民元をショート、米ドルをロングにする動きについてうわさがでており、中国への投機的圧力が多少和らぎ始めたようにみえる」と述べた。
(ロイター) - 10月15日11時42分更新

◆人民元切り上げでは世界的不均衡を是正できない=中国財政相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051013-00000527-reu-bus_all

[北京 13日 ロイター] 中国の金人慶・財政相は13日、人民元の為替レート決定に際し、市場の力に大きな役割を持たせる方針だが、人民元の切り上げでは、世界的な不均衡を是正することはできない、との認識を示した。
 週末に北京で開催する20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)に先立ち、一部記者団に述べた。
 同相は、一部の国の貿易赤字ではなく、自国の利益に基づいて人民元改革を進めていく、との認識も示した。
 スノー米財務長官は、中国政府に対し、米国の対中貿易赤字削減のため、早急に人民元の上昇を容認するよう求めている。
 同相は、「国際的な不均衡、特に一部の国の不均衡是正に、人民元の切り上げを利用することは不可能であり、不必要だ」と発言。「為替問題については、中国が、自国の目的に沿って段階的に進めていく。他人の指示は受けない」と述べた。
 過度の貿易黒字を望まないとも発言。「一部の国」からの輸入拡大を望んでいるが、実現が阻まれていると述べ、米政府による一部ハイテク製品の対中輸出規制を暗に批判した。
 同相は、急激な外貨準備の増加を望まないとも表明。
 外貨準備の構成内容について質問されると、「大部分は米国債で運用されている。これは、すでに決められている政策であり、両国に恩恵があるため、変更されることはない」と述べた。
(ロイター) - 10月13日15時28分更新


(私のコメント)
中国の統計数字はGDPからしてぜんぜん信用なりませんが、貿易統計も同じであり、中国政府が発表する数字と、相手国側の数字をつき合わせてみると、6倍もの食い違いが出てくるということらしい。貿易は相手があって出来るものだから相手との数字が合わないということはありません。だから貿易統計は誤魔化せないのですが、どうしてばれてしまう嘘の統計数字を発表するのだろうか。

アメリカからの元の切り上げ圧力が厳しいから、嘘の貿易黒字の数字を発表したのでしょうが、中国政府の信頼性を損なうものだ。80年代の日本が貿易黒字を積み上げて日米貿易摩擦を引き起こしましたが、今回は米中貿易摩擦を引き起こしている。日本は85年のプラザ合意で円の大幅な切り上げで摩擦を回避しようとしましたが、中国に対してもアメリカは元の切り上げを要求している。

しかし日本とは異なり、中国はしぶとい交渉相手になる。日本に対してのように圧力をかけ続ければ中国は外貨をドルからバスケット方式に切り替えてドルからユーロへ切り替える兆しも見せている。株式日記でも外貨をユーロに切り替えたらどうかと何度か書きましたが、日本政府はそんなことは出来るわけがありませんが中国は出来る。アメリカ政府も中国へは寛容であり厳しいことを言っているのは議会だけだ。

しかし読売新聞の記事の1−9月期の貿易黒字が前年同期の17倍とは、明らかに去年までの政府発表数字がおかしかったのだ。経済情勢が大きく変わったわけでもないのにこれだけ数字が跳ね上がったのではなく、軍事費と同じように政策的にでたらめな数字を当初から発表してきたいたのだ。アメリカもどうして大口の輸入先なのにおかしいと気がつかなかったのだろうか。

これだけ毎年の貿易黒字額が違っていたということは、外貨準備高も発表している数字よりもかなり違うはずだ。中国もWTOに加盟した以上、国際的なルールを守る義務がありますが、もともと中国はWTOに加盟できるほどの近代国家にはなっていないのだろう。テレビなどでは近代的なビルが立ち並び高速道路も出来て車も増えてきましたが、開発独裁型の国家形態は発展途上国のままであり、中国は近代国家とはいえない。

中国が外国為替の自由化になかなか踏み切れないのも、自由化すると金融が混乱して収拾がつかなくなるからではないか。香港などでは自由化出来ても中国全体でやろうとすると、中国は広いから経済状況も異なり為替金融の統一もままならないのだろう。中国の沿岸部の元はもっと高くてもいいが、奥地の農村部では元は限りなく安くないとやっていけない。これでは統一した為替市場も出来るわけがない。

また元の切り上げだけで米中の貿易摩擦が解決できるとは限らない。元が切り上げになれば国際企業は工場を中国から東南アジアやインドなどに移るだけでアメリカにとっては貿易赤字の解決策にはならない。またアメリカの金利が少しづつ上げてきているのは日本や中国から資金の還流が止まっているためで、ドル安防止のための金利の引き上げであり、中国こそ巨大な貿易黒字解消のためにドルの買い支えをやるべきですが、日本だけががんばっても中国が動かないとどうにもならない。


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