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鳥インフルエンザ、ヒトからヒトに感染の恐れも＝WHO
【ライブドア・ニュース 05月20日】− AP通信によると、WHO（世界保健機関）で、鳥インフルエンザの
ヒトからヒトへの感染の可能性があるとの指摘が挙がっており、同機関のグネル・ロディエ感染症監視
対策部長も、「いつとは言えぬが、感染する恐れがある」と報告し、現状の分析を急いでいるようだ。
2003年の発見以来、鳥からの感染による死者は全世界でも数十人に上っているが、ウイルスが人間の
体内で突然変異を起こし、ヒトからヒトへの感染が可能になった場合、何百万人もの死者が出る可能性が
指摘されている。WHOは今年初めのベトナムでの調査で、「ウイルスは進化を続けており、大流行の危険が
潜在的に拡大している」と報告している。
また、今月初めにフィリピンで調査を行ったWHOインフルエンザ部門責任者のクラウス・ストール博士は
19日、スイス・ジュネーブで調査結果を発表。博士は記者団に対し、「大流行がいつ起こるかはわからないが、
可能性がある」とした上で、「感染能力について、ウイルスが変質している可能性が確認された」と語っている。
ただし小さな変質はよくあることで、すぐに大流行につながるものとは限らず、過剰反応は得策ではないと
付け加えていた。
しかし、ヒト感染が始まればウイルスは3ヵ月程度で世界中に伝播すると予測されており、ウイルスが
ヒト感染能力を持ったという確固たる証拠を得た後では、対策が後手に回る恐れがある。このためWHOは、
「公衆衛生上からこの問題は難しいジレンマを抱えている」と報告している。
ライブドア・ニュース 中西庸記者
（参照：http://blog.livedoor.jp/emasutani/）
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2005年05月20日18時15分
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AP contributed to this report.
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