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受精卵診断で3人が出産、習慣流産防ぐ目的 神戸の医院/兄姉の難病治療へ、受精卵診断で子を出産 ブリュッセル[朝日
http://www.asyura2.com/0505/health10/msg/192.html
投稿者 ネオファイト 日時 2005 年 6 月 18 日 18:24:13: ihQQ4EJsQUa/w
 

http://www.asahi.com/life/update/0616/005.html
受精卵診断で3人が出産、習慣流産防ぐ目的 神戸の医院

2005年06月16日20時25分

 体外受精した受精卵の細胞を取り出して染色体を調べ、「正常」と判定した卵だけを子宮に戻す受精卵診断を実施している大谷産婦人科(神戸市)の大谷徹郎院長は16日、昨年9月以降に診断した夫婦27組のうち、3組が計4人を出産したことを明らかにした。いずれも染色体異常が原因で流産を繰り返す「習慣流産」の患者で、同患者が診断を受け出産に至ったのは国内初。6月中にあと2組、秋以降は6組が出産予定という。

 受精卵診断は受精卵が4〜8個の細胞に分裂した段階で、一部の細胞を取り出し染色体異常の有無を調べる検査。今回出産した3組の女性はいずれも30代で、検査で妊娠可能と判断された受精卵はそれぞれ10個中3個、8個中1個、23個中2個。生まれた子どものうち、1組は双子だった。

 日本産科婦人科学会は会告(指針)で、重い遺伝病に限り、個別審査の上、受精卵診断を認めている。慶応大が申請したデュシェンヌ型筋ジストロフィーに関する診断が、唯一の承認例だ。

 習慣流産の患者については、99年と00年に別の産婦人科医が実施を申請したが却下された。大谷院長は昨年2月、学会に申請せずに3組の夫婦に受精卵診断を実施したと公表、昨年4月に除名処分となった。うち、遺伝病を防ぐとして男女産み分けの診断を受けた1組が昨春、出産している。

 受精卵診断は世界ではすでに4000例以上が行われている。妊娠後に羊水などを検査し、異常が見つかった場合に中絶するかどうかを選択する「出生前診断」に比べ、体への負担が少ないという意見がある一方、染色体に異常がある受精卵を排除するため「生命の選別につながる」との反対意見も根強い。



http://www.asahi.com/life/update/0521/008.html
兄姉の難病治療へ、受精卵診断で子を出産 ブリュッセル

2005年05月21日22時52分

 重い血液の病気にかかった自分の子どもに、適合する骨髄などを提供するため、2人の母親が今年1月、弟や妹にあたる子どもをブリュッセルの病院で出産した。ブリュッセル自由大学が19日発表した。受精卵診断によって、移植可能な白血球の型(HLA)を持つ受精卵を選んで母体に戻した。こうした治療は米国で例があるが、欧州では初めて。移植以外に治療法がない患者を救う手段だが、倫理上の疑問も指摘されている。

 同大によると、生まれた子どもは現在、ベルギーとスイスにいる。2人の兄や姉には、今回生まれた新生児のへその緒から採取した血液(臍帯血〈さいたいけつ〉)の幹細胞を移植する。経過を見て、新生児からの骨髄移植も検討するという。

 臍帯血や骨髄の移植では、患者と提供者のHLAがある程度一致することが必要だ。非血縁者ではなかなか一致しないため、体外受精で得られた受精卵からHLAが一致するものを選んで母体に戻した。

 この方法で、これまで4人が妊娠し、2人が出産、1人は妊娠中。1人は流産した。このほか14組のカップルの治療に着手し、61組が順番待ちをしているという。

 ベルギーでは、この治療に法的な問題はない。だが、地元には「新生児を治療のための道具とすることにつながる」と疑問視する声もある。

 これに対し、担当のドゥブルイ教授は「倫理問題を含め、1年間検討した。新生児の兄姉には他に治療法がなく、命を救うことを最優先した。新生児が成長した時、早めに本人にきちんと説明してほしい」と話している。

 同じような治療は、00年ごろから米シカゴの研究所が実施している。日本では行われていない。

◇「生命を選別」、日本では批判 

 日本では、こうした治療は行われていない。受精卵診断についても「生命の選別につながる」などの批判があり、日本産科婦人科学会は、子どもが重い遺伝病になる可能性がある場合に限ってしか認めていない。慶応大学が申請したデュシェンヌ型筋ジストロフィーを対象にした診断が昨年7月、初めて承認された。

 だが、同学会が認めていない流産防止目的や男女の産み分けのため、神戸市の産婦人科医が02年末以降受精卵診断を実施しており、学会から除名処分を受けている。

 〈米本昌平・科学技術文明研究所長の話〉 米国ではシカゴのグループなどで実施例がある。今回のブリュッセル自由大学はシカゴグループと提携しており、欧州における技術供給拠点とするのだろう。多くの欧州諸国では現在、遺伝病を回避するための受精卵診断を限定的に認め、それ以外の目的での実施は議論が進められているところだ。ただ、年上の子どもへの提供者とするためだけに実施するのは、ユネスコの委員会でも倫理的に勧められないとしている。

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