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『洗脳選挙:選んだつもりが選ばされていた』(三浦博史著 光文社ペーパーバックス)
http://www.asyura2.com/0505/hihyo1/msg/322.html
投稿者 彼方 日時 2005 年 9 月 09 日 13:33:53: BWi4h0uQkz/76
 

著作者の方のスタンス等はともかく、選挙のプロのやり方をある程度知るには役に立つ本だと思います。

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 『洗脳選挙:選んだつもりが選ばされていた』(三浦博史著 光文社ペーパーバックス)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334933513/qid%3D1126240174/250-5565152-2889063

出版社/著者からの内容紹介

この本の特徴は5つある。第一に選挙最前線・最新事情を生でご覧いただく。そして第二に、2004年の米大統領選挙で、なぜ、ほぼ世界中のマスコミがケリー陣営を応援し、全米史上2番目といわれるくらい高い投票率(投票率が高ければ圧倒的に民主党・ケリーに有利と、これまた世界中の評論家が喧伝していた)だったにもかかわらず、ブッシュが圧勝(350万票差は辛勝ではない)したのか?選挙プロからみた謎解きを試みた。そして第三に、政党助成金といわれる公費を導入しながら、これまで門外不出だった日本の全政党の先の参議院選挙におけるTV、新聞、夕刊紙等の詳細な出稿高と価格(推計)を本邦初公開した。そして第四は電子投票は信用できるのか?特に最近のアメリカに見るその恐るべき実態を披露し、わが国の電子投票の今後についての警鐘とした。最後はTVCMプロパガンダの元祖といわれる米国大統領選挙史上に残る名作『デイジー』(このたった一本の一回で全米の世論を変えたといわれる伝説のCM)をはじめとする米国大統領選挙CMと日本の政党のCMとの比較を試みた。いずれも一つの問題提起として紹〓介・分析・コメントしたものだ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

三浦 博史
1951年東京都生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、銀行勤務を経て、10年間国会議員公設秘書を務める。1988年米国国務省個人招聘プログラムにより、米国の政治・選挙事情を視察。1989年わが国初の総合選挙プランニング会社「アスク株式会社」を設立、代表取締役。明治学院大学法学部非常勤講師
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つまらないプレゼン本, 2005/03/22
レビュアー: 泥亀 (プロフィールを見る)   東京都 Japan
 この著者の手がけた選挙が勝つのは当然である。最終章に「勝てる見込みのある選挙しか引き受けない」と自らばらしているのだから。
 要するに著者の選挙プレゼンであって、書いてあることが本当だなどと思ってはいけない。むしろ、著者が「やってはならない」とか、「わが陣営ではないと信じたい」などと書いてある部分(汚い選挙)こそ、やったのだと疑うべきだ。きれいごとで勝てるなら、こんな人は要らない。
 この著者の成功は同業他社のいないニッチを狙ったことであろう。
 内容の未熟さは暇つぶしにもならない。
 


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ほんまかいな?, 2005/03/03
レビュアー: カスタマー   新潟県
大変興味深く読みました。大学時代に政治学でアメリカの選挙制度などを勉強しましたが、いよいよ日本もそのような時代に突入するのかと思わされます。

ただ気になった点は、前半の新潟県知事選挙にかかわる部分です。私は新潟県内に勤めていますが、当選した現職知事の岐阜県での評判は、作者が否定しておられるようですが、どうも本当に悪評だったようです。
現在も新潟県庁では幹部との軋轢が大きく、この本の中で選挙を支援したとされる某県議会議員が、ある会合で知事をやんわり批判するコメントをしていたのを聞きました。
選挙とは勝ち負けではなく、本来の意味でのリーダーシップの優れた人物が当選すべきであり、選挙では正しい情報をいかに有権者に伝えることの
重要性を再認識させられました。


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興味深い, 2005/02/01
レビュアー: クリエイティブFMKTG田作健一 (プロフィールを見る)   東京都
米国などは選挙はマーケティング技術が勝敗を制すると言われています。専門のマーケティング会社もあります。良く知られた話ではケネディ対ニクソンのテレビ討論会です。最近ではシュワちゃんが勝利しているのは記憶に新しいと思います。先般の参院選での民主党の躍進もそうです。選挙に関わる人にとっては選挙はビジネスでしかありません。
洗脳という表現が適切かどうかわ分かりませんが、有権者としては自分の考えをしっかり持つ必要がありますし、また候補者も自分の情報を正しく短期間に伝達する技術・能力が問われますからやはりこうしたビジネスは今後も必要とされていくと思います。


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選挙のイメージが変わります。, 2005/01/29
レビュアー: wildcat8 (プロフィールを見る)   東京都 Japan
〜この本では、選挙のプロ=選挙プランナーである著者が、その経験に基づいて実際の選挙で行われた数々の「技」を披露している。選挙のプロというと非常にうさん臭いものを感じてしまうが、読み進んでいくとさにあらず、著者の行う選挙戦はある意味清々しくもある。その原因は、「選挙では候補者らしさを打ち出す」「重要なのは本人の熱い思い」と著者が述べて〜〜いるためだろう。しかしその一方で、「長所は活かす、欠点は隠しても許される」とも述べているから、有権者はよくよく候補者を見極めなければならないということだ。
本書のタイトル「洗脳選挙」は、結局そういう名前のついた選挙手法があるということではない。ただしこのタイトルを目にして本を手に取ってしまった人は、まんまと光文社の「洗脳」にはまっ〜〜たことになる。評価は迫力のある前半に対して後半ダレ気味となったため星3つとしました。〜


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選挙はプロパガンダによる洗脳工作だそうな−木走日記
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050904/1125824376

●とても貴重な情報満載の本『洗脳選挙:選んだつもりが選ばされていた』

 『洗脳選挙:選んだつもりが選ばされていた』(三浦博史著 光文社ペーパーバックス)という本を読み終わりました。

 もともと、最終章(IT選挙の時代:選挙の近未来を読む)の内容に興味を持って買った本なのですが、いやあ、実におもしろい本でありました。

 著者の三浦さんは日本初の選挙プランナーを名乗り、数々の国政・知事・市区長・地方選挙において、選挙キャンペーンマネージャーとして活躍されてきた人なのであります。

 イメージ選挙を演出して何度も勝った実績を誇る選挙プランナーによる選挙必勝のマニュアル本です。選挙の裏側って、こんなことにもお金が動くのかと思うと嫌になりますが、事実から目をそむけるわけにもいきません。

 選んだつもりが、選ばされていた。サブ・タイトルにあるとおり、徹底して候補者について虚像のイメージを有権者に売りこみ、投票に駆りたてます。

 その手の内を知れば知るほど、有権者はもっと賢くならなければいけないんだな・・・と、つくづく思います。


「 人の印象は目からの情報によってほとんど決まってしまう。人の印象を決めるのは、服装や身体の動きといった目からの情報が55%、声の調子や話し方が38%、話の中身が7%である。要するに、演説内容よりも外見が大切なのだ。だから、候補者には歩き方まで直してもらう必要がある。候補者は自分の十八番の演説をすればいい。街頭演説は、とにかく十八番を絶対に歌い続けること。演説の中身は関係ない。」


 三浦さんは言います。

 「私は選挙のプロ。あらゆる手段を駆使して候補者を当選させるのが使命である。即ち、プロパガンダのプロでもなければならない。」

 この「あらゆる手段」というのがすざまじいのです。候補者のイメージづくりではその歩き方まで練習させています。またポスターづくりからホームページ作成まで、あるいは対立候補者へのネガティブキャンペーンまで、実に徹底しています。

 本書の前書きで一つの本が紹介されています。そこには、コロンビア大学のミラー教授が設立した「宣伝分析研究所」が発表した内容をもとに川上和久明治学院大学教授がプロパガンダ「7つの方策」が書かれているそうです。


「 プロパガンダ「7つの方策」

(1)ネーム・コーリング(悪いイメージのレッテル張り)

(2)華麗な言葉による普遍化(「自由」「博愛」「愛」「平和」といった不変的な価値との結びつけ)

(3)転移(権威ある存在を味方につけ、自らを正当化)

(4)証言利用(有名人の発言を利用)

(5)平凡化(立場を似せて、親近感を得る)

(6)カードスタッキング(都合のいいことの強調と、都合の悪いことの隠蔽)

(7)バンドワゴン(ある事柄を、世の趨勢であるかのように宣伝)」


 三浦さんは選挙キャンペーンマネージャーとして、これらの方策を実践していくのです。そして、選挙はプロパガンダによる洗脳工作だと言い切っています。

 「選挙は単純なメッセージの刷り込み(洗脳工作)の積み重ねである。」

 いや、この本には政略も崇高な政治理念も一切出現しません。しかし、現在の選挙戦における戦術面が余すことなく赤裸々に語られていてとても貴重な情報を得ることができました。

 ・・・

 しかし、このプロパガンダ「7つの方策」は見事ですねえ、今回の選挙戦でもアホみたいに実践している陣営がありマスですよ。


●日本の政治家のホームページでプロパガンダ「7つの方策」を検証する

 不肖・木走も政治家のホームページも何件か作成したことがありますので、この「7つの方策」はすべて実例を挙げて検証できますですよ。

(1)ネーム・コーリング(悪いイメージのレッテル張り)

 これはいろいろなところで見受けられますよね。今回の選挙では、ネーム・コーリングの例としてはやはり落下傘候補に対する「刺客」というレッテルでしょうか。

 まあ、ホームページで対抗馬(政敵)のネーム・コーリングを全面に出しちゃうと諸刃の剣でイメージ戦略上はちょっと微妙ではあります。

(2)華麗な言葉による普遍化(「自由」「博愛」「愛」「平和」といった不変的な価値との結びつけ)

 これはもうどの政治家のHPでもすぐ散見できますので、検証は割愛しますです。

 しかし、かつて「博愛主義」を掲げている政治家が、議員会館で秘書を怒鳴りつけていてぜんぜん「博愛的」でなかったことは、不肖・木走のちょっとしたトラウマになっているのでございます。(苦笑)

(3)転移(権威ある存在を味方につけ、自らを正当化)

 これはHPの写真ですぐ検証できますね。自民党で言えば、小泉さんや阿倍さんと笑顔で候補者が握手している例のアレですね。また、学歴もしばしば利用されていますよね。 特に海外ブランドが政治家さんにはお気に入りのようでして、どこどこ大学大学院留学なんて、ときどき卒業もしてなくて問題になったりしてますが(爆

(4)証言利用(有名人の発言を利用)

 候補者のHPでよく散見できます「○○君を推薦します」などと偉い政治家や著名人がよいしょ推薦文を載せていますあのページですよね。

 これもひどいもので下手すると推薦文を政治家の秘書が書いて、あとから先方に事後承諾してもらうってなのもありましたですね。(汗

(5)平凡化(立場を似せて、親近感を得る)

 これこれ。この平凡化(立場を似せて、親近感を得る)は、特に日本では決定的に重要な要素なんです。

 多くの政治家のHPではプロフィールとして幼少期からの写真付きページがありますですよね。またたいていの政治家は子供達に囲まれた笑顔の写真を用意しております。

「庶民的」親近感を持たせるのですよね。

 写真では笑顔で子供達の頭なでたりしていて、実は夜な夜な飲み歩いて夜はクラブのオネイサンのいろいろなとこ撫でちゃってた先生もいましたなあ(苦笑

(6)カードスタッキング(都合のいいことの強調と、都合の悪いことの隠蔽)

 これも検証割愛させていただきますね。100%全ての政治家に例を見ることが出来ることでしょうが。

 これ、ある代議士にまつわるとっても笑える裏話があるのですが、その方は本当に記憶力がよろしくなくて、いわんでいいひとこと(いわゆる暴言タイプですな)を語っちゃうタイプなんですが、あるオフレコ会見で都合の悪い隠蔽していた事実を記者から指摘されたとき、思わず「ああそれは公には言わないことになっているんだ」と正直に発言したそうな(苦笑

 まあ、どの政治家も触れられたくないカードスタッキングしたい事実もあるようで。

(7)バンドワゴン(ある事柄を、世の趨勢であるかのように宣伝)

 うーん、バンドワゴン、これ強烈なんですよね。日本の政治家の場合、バンドワゴンするときのキーワードは「国際的に見て」、これですね。

 例えばある政策をとなえるときに日本の実情など無視して「アメリカではナニナニ」「ヨーロッパではコレコレ」と、さもその政策が世界の趨勢であるがごとく訴えるあの論法ですね。これも繰り返し言われると有権者は洗脳されていくのですよね。

 ・・・

 ふう。

 まさに、選挙とはプロパガンダによる洗脳工作なのであります。

 え?

 もっと具体例を教えろって?

 ・・・(汗

 今の日本のブログ上では、選挙期間中はこれ以上できません(爆笑

 ・・・

 さてさて、小泉さんや岡田さんにもそれぞれ、プロの選挙参謀がついているのでしょうねえ。

 うーん、もしかして選挙参謀の「腕の差」が現状の支持率にでてますかね?

 あるいは、役者の「技の差」か?


(木走まさみず)


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