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ホロコースト記念碑の間でキス ベルリンニ分
http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/msg/173.html
投稿者 kamenoko 日時 2005 年 6 月 03 日 00:29:27: pabqsWuV.mDlg
 

コリエレ紙から全文訳出
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Esteri/2005/06_Giugno/02/memoriale.shtml

参考投稿
独逸国立戒壇=ベルリンのホロコースト碑落成
http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/msg/110.html
投稿者 ×× 日時 2005 年 5 月 10 日 18:44:05

ベルリン・ホロコースト記念碑に独ダヤ人指導者が抽象的過と攻撃
http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/msg/115.html
投稿者 木村愛二 日時 2005 年 5 月 12 日 13:26:15

・・・
翻訳開始

「ホロコースト記念碑の間でキス ベルリンニ分」
 〜恋人たちのデート場所、子供の遊戯公園となった記念碑。世論が2分。

パオロ・ヴァレンティーノ(PaoloValentino) ベルリン特派員
ゆったりとした夏の夕暮れが空を赤く染める頃、石の森(*記事urlの写真を
参照下さい)はメランコリックな様相を呈する。最後の訪問者が、騒音や叫び声
の静まった石の迷宮を後にする。薄闇の中、低い石台に腰掛ける若いカップルたちは、
いかにも居心地よさそうに抱き合い長いキスを交わす。グラスのワインを空け
ながら、長い時間を過ごすカップルもいる。静寂は再び、夜の闇が完全に支配
する時刻に、敷石の間から漏れてくるくすくす笑いに破られる。かくれんぼう
に興じる若者グループから上がる声だ。

 公開からひと月弱が過ぎたホロコースト記念碑の日常光景は
ナチスによって徹底的に弾圧されたヨーロッパのユダヤ人に捧げるモニュメントは、
これまでベルリン中心街に不足していた人々が憩い集う場所にかわった。しかし
それは、プロジェクト推進者が望んでいない形で実現された。観光客とベルリン子、
最も訪問者が多いのは入ってすぐのところにある米建築家ピーター・アイゼマン
(Peter Eisenman)の作品群であるが、当初の意図であった冥想と自己反省の場
というより、娯楽とリラックスのための場として好まれているようだ。

 役立たずだったのか?
2ヘクタールの敷地に波状に林立する2711本のセメント・ブロックは、人々の感情に
訴えるには抽象的に過ぎたのだろうか?口にするまでもない人類史上最も残酷な
犯罪を、ドイツと世界の胸に刻みつけるには、快適すぎる場所なのだろうか?
予測された論争はすでに火蓋を切った。それはしかし一方通行ではなく、ユダヤ人
コミュニティの中でもあの記憶から距離を置くべきかどうかを迷っており、
ホロコーストが立案され実行されたこのドイツの首都で、記念碑公園が都市構成の
一部として評価されているという事実を受け入れようとする向きもあるようだ。

 ブランデンブルグ門からわずかな距離にある広大な平地は
隔てるものはない。建築家の意向により入り口は設けておらず、いつでもどこから
でも入れるようになっている。警備も最低限で、2人の警備員が交代で巡回する
だけだ。乳母車を押す母親たちがやって来る。若いラッパーたちが石台をよじ
登ったり、ジャンプをして遊ぶ。ドイツ中からやってくる引率された学童たちは、
おやつを食べたり、幅1m弱の狭い通路で泥棒と警察ごっこをして遊んでいる。
プロシアの初夏の日差しのもと、石台は甲羅干しにうってつけの場となった。
携帯電話が鳴ると、高い声と笑い声が響く。周辺のバール(喫茶店)や食堂、
特にメッツケス(Metzkes)は、昼食やアペリティフの待ち合わせ場所だ。

 ポール・シュピーゲル(Paul Spiegel)独ユダヤ人協会会長のコメント 
 「予感はあった」
5月10日の公開式典で、訪問者がここを自己反省の場でなく”事象”として
受け止める危険があると警告を発したシュピーゲルは同時に、殺戮者たちに
ひとことも触れていないこの場所は記念碑としての「正当性がない」と非難
している。地下に建てられた’インフォメーション・センター’を訪れる者が
ほとんどいないという事実から、彼の言い分にも部分的に頷ける。狭すぎて
一度に沢山の人が入れないこともあり、ユダヤ人犠牲者に捧げられた内部や
エルサレム・ヤド・バシェム(YadVashem)銀行寄付窓口を訪れるために列に
並んだ人々の数は、1000人に満たなかった。

 「記念碑公園の訪問者数の多さに、ある意味で懸念を持っている
もちろんどこが最も人気があるかを知ってのことだが、まるでここが遊戯
公園のように振舞うむきがある」 通路を歩くミヒェル・フリードマン
(Michel friedman)元副会長がこう語る目前を、二人の少年が石台の上を
飛びながら走りすぎて行った。「すげぇ、ウェーブみたいだ。誰があっちの
角から曲がってくるか見てやろうぜ」。少年のひとりが叫び声をあげた。

 とはいえ、この場所を包む熱狂に、みながあきれたり心配しているわけではない。
建築家ピーター・アイゼマンは、設計の段階からこの事態を予測していた。
「ここは墓所ではない。石台に座る人もいれば、立ったり歩いたり飛んだり
する人もいる。何を意味するかといえば、彼らが喜んでここに来るという
ことでしょう。好いことですよ」。 ザハセンハウゼン(Sachsenhausen)
集中キャンプ記念センター元所長ギュンター・モールシュ(GuenterMorsch)は、
忍耐を呼びかける。「ここがアウシュビッツやザハセンハウゼンのような
感情を呼び覚ます場所ではないのは明らかです。石の森と情報センターが
今後どのような関係で展開されてゆくかを辛抱強く見守らなくてはなりません。
感情的な反応を呼ぶ場所は、後者だけでしょうね」

 ユダヤコミュニティ内部でも見解の不一致が
「記念碑公園での人の振る舞いを、我々は規定できません」ベルリンユダヤ人
コミュニティの元リーダー アンドレアス・ナッハマ(Andreas Nachama)は
語る。彼の後任アルベルト・メイヤー(AlbertMeyer)は、記念碑公園が人々の
心に訴えないのではないかと懸念していたことを認めながらも、「記念碑は
生きています。もちろん有益な意味でも不利益な意味でも。若者たちに
惧れの気持ちで地下に潜れなんて、とても期待できませんよ」

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