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法政大学五十嵐先生のブログから
http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/msg/251.html
投稿者 はてな? 日時 2005 年 7 月 12 日 19:40:36: Cgi16yXgIem4U
 

権威者の発言に照らして物を考える習い性の私、ホロコースト問題でも、学者研究者知識人が何といってるかが大変気になります。以前、どこかの板で引用されていた寺島、五十嵐両先生がどう言ってるのか気になっていました。やっと五十嵐先生を見つけました。
木村さんは浅田先生同様、五十嵐先生も勉強不足とおっしゃるかも知れません。しかし、阿修羅でもっぱら新知識、そしてその情報のありかを知る私なぞに比べれば、はるかに多くの本を読み多くの情報に接しているはずの、先生方が、私の知ってる事を知らないはずは無いと思うのです。一ツ橋の加藤先生はどうおっしゃってるのだろうか?少し探してみましたが今の所見つかりません。
以前この板で紹介した、ダッハウの強制収容所の英文パンフレット。前書きでは大量の囚人がガス室で殺されたとある。しかし、本文で記述される収容者の死因では 体温が40度を超えたときのみ医者にかかる事ができるとあったりで、ガスのガの字も無く、もっぱら病死とある。ホテルのツアーフライヤもガス室を連想させる写真をのせるがそれについての一言も無い。ガス室はcatch eyeのためにつかわれているとしか思えないのです。最初の頃捕まったユダヤ人は反政府活動で捕まり、国外退去を条件に、釈放された。後に捕まるユダヤ人は東方に移されたとあるから、前書きで言う所のガスによる大量殺人の犠牲者はユダヤ人ではないことになります。てなわけで、パンフレットにはつじつまの合わない記述があり学者先生が気付かぬ筈はないと思うのですが。事態をもっと正確に見極めたいという研究者気質によるものなのか、それとも私の思い込みなのか?
以下 五十嵐先生のブログ
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http://sp.mt.tama.hosei.ac.jp/users/igajin/jingo412z.htm
迫害の歴史から何を学ぶべきか
昨晩、テレビの日曜洋画劇場で、話題になった映画「戦場のピアニスト」を見ました。前から見たかった映画です。

 ポーランドのワルシャワを舞台に、1人のユダヤ人ピアニストを通じて、ユダヤ人迫害の過酷さ、戦争の悲惨さ、破壊のすさまじさなどが、克明に描かれています。ピアノの演奏が華麗であればあるほど、迫害と戦争の悲劇が浮き立つように感じられました。
 映画に出てくるワルシャワ・ゲットーの跡地は、私も訪問したことがあります。ここから多くのユダヤ人がアウシュビッツの強制収容所に送られ、そこのガス室で殺されました。
 同じようなドイツのベルリン郊外にあるユダヤ人収容所に、私も行ったことがあります。このザクセンハウゼン収容所にも、ガス室の跡や生体実験棟が残されていました。

 屈強なユダヤ人男性だけを選んで建設工事の手伝いをさせる場面が出てきます。隊列を組んで帰る途中、ドイツ人将校が適当に指さして男たちを地面に伏せさせ、片っ端から拳銃で撃ち殺していきます。
 ユダヤ人が集められ、ゲットーからの移動を命じられた場面も出てきます。「どこに行くんですか?」と1人の女性が聞いたら、その眉間に銃が向けられアッという間に撃ち殺されてしまいました。
 このようなことが本当にあったのだろうかと、信じられない思いがします。同じ人間でありながら、このような扱いができるのでしょうか。

 それだけに、主人公を救ったドイツ人将校の姿が印象に残ります。ピアニストの演奏に心が動かされたのでしょう。
 音楽に感動するだけの人間らしさが、まだ残っていたということでしょうか。その将校も、反攻に転じたソ連軍の捕虜となり、捕虜収容所で亡くなります。
 「助けたとき、名前を聞くだけでなく名乗っていれば良かったのに」と思いました。そうすれば、あの将校も助かったかもしれません。

 迫害され、惨殺されるユダヤ人の姿を見ていて、複雑な気持ちになりました。私の生まれたこの国はかつてナチスの同盟者であり、あの戦争でユダヤ人を救う側ではなく殺す側にいたからです。
 平然とユダヤ人を撃ち殺すドイツ人将校の姿は、中国における日本人将校のそれであったかもしれません。あのようにして日本軍は、眉一つ動かさずに中国の人々を撃ち殺していたかもしれないのです。
 いや、特定の人を狙って銃で撃つというのは、まだましな方なのかもしれません。日本軍が中国で行った細菌戦や毒ガス戦は、戦闘員だけではない不特定大多数の人々を無差別に狙った非人道的な犯罪だったのですから……。

 そればかりではありません。この映画で描かれたような迫害と戦争は、今も続いています。しかも、かつてはその犠牲者だったユダヤの人々によって……。
 この映画では、ワルシャワの街路に壁を築く場面が出てきます。ゲットーを囲うための壁です。同じような隔離壁は、ヨルダン川西岸のガザ地区にも築かれています。
 かつて壁の中に押し込められたユダヤの人々が、今度はパレスチナの人々を壁の中に押し込めようとしています。何という歴史の皮肉でしょうか。誠に、暗たんたる思いがします。

 映画で描かれたナチスの蛮行と、いまこの瞬間にもパレスチナでなされているイスラエルの蛮行とに、どれほどの違いがあるというのでしょうか。破壊され瓦礫の山となったワルシャワの町は、米軍侵攻後のファルージャの町とどれほど違うというのでしょうか。
 今も、中東の地において、数多くの「戦場のピアニスト」が生まれている現実を忘れてはなりません。特に、この映画を見たユダヤの人々に、自らが被った迫害の歴史から何を学ぶべきかを熟考していただきたいものです。

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