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読後感と簡素な追記です。
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投稿者 如往 日時 2005 年 5 月 01 日 11:26:49: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: 人は何かを背負っているのでしょうかね? 投稿者 如往 日時 2005 年 4 月 29 日 01:40:01)


 Carry That Weightさん、こんにちは。
 おそらく、Carry That Weightさんと私の交信が風のようにさんとってきっと何らかのParameterの役目を果たすのではないかと想い、またそう願ってもおります。

 
 さて、「ご自身が哲学的に探究してきたことと例えば飯田史彦氏との出会いの整合性に関して決着をつけようとされたのだと想っています。」に関し詳述しますと、哲学用語を十分理解され哲学全般に造詣が深いと想われる風のようにさんが、飯田氏との出遭い(著書を含む)によって哲学的探究の途上にもかかわらず予想外に早々と答えがもたらされたことに驚きと戸惑いを感じ、自己の思索的営為とのギャップを埋めようとされている内的葛藤の表出なのかも知れないといった推察ができると感じました。
 さらに、原初的罪障感を伴う「犠牲者意識」という言葉はキリスト教の影響が希薄な人間にとってはなかなか馴染めないものです。ですから、風のようにさんがそれに拘り、とりわけ「犠牲者意識」を持たないことをMain issueにするのはキリスト教との決別をシンボリックに表わしているものではないかと想われましたし、Carry That Weightさんの指摘を重ね合わせれば飯田氏との出遭いがその大きな契機になったのではないかと想像がされました。また、風のようにさんの考えと飯田氏のそれとの近似性について言えば著書の3点を読んだかぎりではその内容はもちろんのこと、主に「〜と思っています。」や「〜と考えています。」といた口調に類似点が顕著に表出していると感じました。それは、一見他者の見解を排除していないように見えて、実はかなり強固な意志を表明しているものに映ります。牧師や神父を含むキリスト教徒の人達が説教や対話において神のことを語るときの確信に充ちた物言いに近いものです。時に、自分の考えを持つこと、すなわち思惟過程を対象化していくことは信仰との決別と同義です。Carry That Weightさんが示唆されることが正鵠を射ているならば、少なくとも飯田氏との出遭いが風のようにさんとって何らかの再出発の切っ掛けになったのではないでしょうか。

 ところで、飯田史彦氏の著作の読後感ですが、『生きがいの創造U』は間もなく手にすることができるでしょう、取りあえず『生きがいの本質』、『生きがいの創造』、『生きがいの創造』(新版)について簡素に述べたいと考えます。
 三点とも平易な文章で大へん読みやすいものでした。流石は大学教授です、この種の一般向けの著書にしては論文の構成と体裁が整えられていて研究者の良識が顕われていましたし、またそれが著書に少なからず権威を与えていると思います。内容に関し、「結論(仮説)があくまで科学的データや信憑性の極めて高い実例のみを拠り所にしている」ことには疑念を否めませんが、決して私は「トンデモ本」とは捉えていません。寧ろ、平明で上質の仏教的に云えば“方便の書”乃至は“救済の書”であると感じます。(おそらくそれは飯田氏自身が十分承知していることではないでしょうか。)
 私の個人的な関心事である飯田氏が数々の著書を上梓する切っ掛けになった根源的な事由については判りませんでしたが、少なくとも一聯の精力的な活動は自ら立てられたVisionによるところが大きいと推察しています。もし、氏が山川紘矢・亜希子夫妻が主宰するワークショップやそれに類するワークショップに参加していたならば、必ずやVision設営に因むSessionが用意されているはずです。しかしながら、そのプロセスについて公言することはないでしょう。それが「凡そ経営学研究者が執筆する内容ではないこと」の傍証にもなり得ます。

 Carry That Weightさんのご職業を存じ上げてはいませんが、教育心理学修士課程修了者ならば臨床心理士の受験資格がありますし、その道もあるのかなと思われるのですが、如何でしょうか。これは心理学を専攻された動機性にも係わることですので、無理に勧めることはできません。しかし、hotな心とcoolな頭脳の持ち主のCarry That Weightさんならばそれが可能でしょう。日本社会での臨床心理士関連業務の認知度はまだまだですが、非常に重要な分野であることに変りありません。この制度が30年前にあったとしたらきっと私は資格取得を目指していたと想います。(もし既に有資格者でしたら、身の不明を恥じ、お詫びしたいと思います。)
 私は思惟過程(意識)の対象化の旅を続ける人達を同志のように感じてしまう人間です。前掲したワークショップもきちんと理論づけがされたものならばそのための一つのツールになり得るでしょう。しかし、やがて破り・離れ超えていかねばならぬものであっても、若いときにこそ背骨となるべき専門知識(技術を含む)を身につけることが肝要であると考えています。

 また、会いましょう。

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