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何も信じないという生き方
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投稿者 風のように 日時 2005 年 5 月 26 日 09:23:49: .n/MggpimB.j.
 

(回答先: 最低限のマナーって? 投稿者 rand 日時 2005 年 5 月 25 日 11:03:57)

Randさん、こんにちは。


▼Randさん
【ルールで、雁字搦めにしなければいけない世の中になったことが、一番悪いのでしょうね。
みんながマナーを守れば規則なんて最小限ですむのでしょう。
きっと、規則を増やしたい連中が一番悪い連中なんでしょうね。
他人を信用できない時代は、良い方向には、行かないでしょうね。】


ルールで雁字搦めとなった世の中が「悪い」かについて私は判断しませんが、思考を抑圧し、諸問題(と呼ばれる事)を引き起こしている要因となっているとは思っております。

ただし私は、それが「他人を信用できない時代」だからではなく、「他人を信用することが必要な時代」だからと認識しております。
他人を信用し信用されることは美徳とされ、その美徳に反したものは非道徳的と罵られ罪悪感を植付け、罰を与える社会となっているのだと思っております。

「信用する」つまり「信じる」ということは、相手を思い込みや先入観を持って対処することになり、そこには「期待」という感情が付随し、信じて行動した結果が自分の「期待」したものと違う結果を得ることになると、「期待」は「裏切り」「怒り」「恨み」というものに偏屈し、紛争の原因となったり、ある種の洗脳のために方向付け(誘導)されたりもします。

また、思い込みや先入観は“真実”(近似値)からは遠のき、新しい視野を獲得することを妨げ、固まった現実を体験することにもなり得ます。どんな思想も科学も事実と言われることも、それを絶対的な「真実」「真理」だと信じて凝り固まるよりも「仮説」「真実の近似値」として知るということが、新たな視野に対しても柔軟な姿勢で理解を求めていくということになるのだと思っております。


さて、ここからは柔軟な発想が求められますが、もし完全に何も信じないという人の社会を仮定し想像してみるとすると、今の我々の常識的価値意識から考えるのなら、それが人を信じようとしない契約等により拘束された社会となるのではとも考えがちにもなります。しかし私は逆に契約や約束などに拘束されない自由度の高い社会であり、契約や約束があったとしてもそれを破ることに対してなんら罰則のない、罪悪感のない社会になると思っております。
つまり相手が約束を守ると「信じている」わけではないので、約束を守らなくても許される社会。各々がその時々に「したい」と思う事に忠実になり、自分を許し他人を許す社会。

ただし現在の人々の価値意識から、これを行うと犯罪者は増える一方かもしれません。それには色々な側面における価値意識(「執着意識」、「私物化意識」、「犠牲者意識」、「依存意識」、「優越意識」、「不足意識」、「必要意識」等々)をそれぞれが見直す必要が生じます。しかしそれを必要性として法や倫理により拘束していくと現在の混乱した状況に戻ることになるのでしょう。

価値意識は抑圧するものでも洗脳するものでもなく、価値意識をすることによって生じる個々に対する現象を個々の人間が気づいていくことにあるのだと思っており、そしてその気づきとなる情報を“知る”ことができる抑圧されない社会が大切なのかなと思っております。
そして自主的で、それを自分が進んで選択した結果だけがただ在るだけという社会。
少なくとも「何も信じないという社会」は個人の自由度の高い、「支配―被支配」の関係の中に埋没しない、方向性の社会であるものだと私は思っております。

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