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多数の意識に依拠した運動論は誤り。
http://www.asyura2.com/0505/idletalk13/msg/942.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 6 月 27 日 17:03:31: YdRawkln5F9XQ
 

(回答先: 一つのターニング・ポイントとして。 投稿者 如往 日時 2005 年 6 月 27 日 13:56:02)

如往さん、レスありがとうございます。

運動の構築は根本的問題の提起を基礎としてなされるべきであると思います。
ラディカルという事は根本的という事であって、ラディカルで無い運動は
体制の補完物でしか無いという事を申し上げているつもりです。
つまり、根本的問題を軽視して多数派形成を自己目的化をする運動は無意味だという事です。
いかに戦術的な妥協だと言おうとも同じ事です。
敵勢力の変化を促さず、自らの主体ばかりに妥協を要請する発想は、投降を意味します。
我々が戦後見てきた左翼の敗北過程はまさに左翼が自らの主張を投げ捨て、マスコミによって形成された意識に迎合してきた過程です。
天皇制は日本人が古くから培ってきた信仰であると主張するでしょう。
しかし、連綿とマスメディアが補強する事によってその信仰は維持されてきたのです。
その意識との闘いをしている闘争に対して「多数者の意識とは違うからやめろ」というのはイデオロギー闘争の位置付けを全く理解していないと思わざるを得ません。

例えば、天皇夫妻がサイパンへ出掛けました。
現地の人の中では複雑な気持ちで迎える人もいるとの事です。
そりゃあ、そうでしょう。
昭和天皇の為にあれほどつらい思いをさせられたと思っている人々にとって今更その息子夫婦が何をしに来たのか?と思うのでは無いでしょうか?
彼等の本音は「何故、日本人は未だにこんなエンペラーを担いでいるのだろう?」では無いでしょうか?
我々日本人は今更息子夫妻が慰霊に行くという事をむしろ傲慢だと捉えるべきでは無いでしょうか?
こういうイデオロギー闘争が必要なのです。
こういう私の意見を一部の変わり者の意見と捉えるのでしょうか?

>一つのターニング・ポイントとして。

にできればいいのですが。

http://www.asyura2.com/0505/idletalk13/msg/939.html
>投稿者 如往 日時 2005 年 6 月 27 日 13:56:02: yYpAQC0AqSUqI

>(回答先: 一般論で論理を組み立てるからおかしくなる。 投稿者 ワヤクチャ 日時 >2005 年 6 月 25 日 21:56:12)


> ワヤクチャさん、こんにちは。
> 考察者kさんとの応答に関し所感を述べたいと思います。

ありがとうございます。

> お二人の主張にある決定的な違いはワヤクチャさんが何らかの政治的アクションを>起すことを前提にしているのに対し、考察者kさんはそれには先ず人々の広汎な合意>形成が必要だとしていることでしょう。

そうですね。
そして、私は我々の立場に近い意識を形成する一環としても「君が代を唄わない」闘争を位置付けているのです。
Kさんの主張では一体どうやって天皇制廃止の意識を形成するのかが弱いのです。

>すなわち、ワヤクチャさんは問題意識を行動理論へと組み入れようとされているのに>対し、考察者kさんは事実認識と行動の有効性に拘り恰もそれを弁別と捉えそこに踏>み止まろうと腐心しているようにも見受けられます。

彼は事実(情勢)を静止したものとして捉えているように思われます。
私は情勢自体はたった1つの闘争によっても変化するものだと思っております。
その辺りの情勢の捉え方も決定的に違うようです。
彼は例えば世論調査で過半数を占めた意見を主張する事で多数派になろうとするかのような運動論を展開しているワケです。
私はまずはこちらの根本的問題意識によって世論形成をする事を求めているのです。
彼が収穫をするのであれば私は種をまず撒こうとしているのです。
こちらの種を撒かなければ?どのような作物しか収穫できないかは自明でしょう。

>さらに、ワヤクチャさんが当事者能力は当事者意識のある人が自身で獲得していくも>のと考える立場であり、他方、考察者kさんは当事者能力のある人が問題解決を図っ>ていけばよいとの立場とみることができるかも知れません。

彼は当事者として行動しようとしているのかすら曖昧です。
一般論として、「相手が嫌がる主張を取り下げなければ大同団結などできるのですか?」と主張しているに過ぎません。
私は、こちらの主張を取り下げた上で戦術的「大同団結」をしても無意味だと主張しているのです。

> こうした認識から、考察者kさんを何らかの政治的アクションへとモチベイトしよ>うとしても殆んど徒労に終わると推察します。

そこまで望んでおりません。
「君が代を唄わない」という運動の価値を認めて欲しいだけです。
大同団結の為に何が必要か?という問題とからんだ議論になったので複雑な論議になってしまいました。

>ただし、考察者kさんの主張の通りに広汎な合意形成ができるかどうか甚だ疑問を禁>じ得ません。

「広汎な合意形成」以前に根本的な問題提起ができるかどうかの方が重要なのです。
「広汎な合意形成」を一義的に考えるから「広汎な意識に迎合せざるを得ない。」と自動的になるだけです。
それは、観念世界の中の同義反復でしかありません。
その観念世界ではそれが正しく思えるだけです。
しかし、何も現実的な建設的提案をした事にはなっていないのです。
観念世界の情勢では無く、現実に闘争によって日々流動している情勢を我々は分析するべきです。

>考察者kさん自身もそれほど楽観視しているわけではないでしょうが、もし当事者能>力がある人にたいし問題提起し問題解決を図るように働きかけずにいるのならば、考>察者kさんは現代版シニシズムに陥ってしまうことになるでしょう。

彼は一般論的正しさを語って終わっているだけです。
現実の天皇制廃止運動には寄与しません。

> つまり、ワヤクチャさんと考察者kさんとでは焦点の当て処が全く違っているので>すから、話が食い違うのも当然だと思われるのです。

それは思ってきました。
そのことも説明しようとはしてきたつもりですが、中々難しいです。

>一方、ワヤクチャさんは運動の方向性の大枠を展望していても、それに至る道筋や組>織論は不確定で目下は模索中というのが実情ではないでしょうか。

それは、そうです。
運動のシミュレーションはそうできるものではありません。
小泉の靖国参拝阻止運動を超党派で取り組む事が今一番大事だと思っております。
しかし、その為に「君が代を唄わない運動」をやめさせようとは思いません。
そのような運動をしている人とも一緒に小泉の靖国参拝を阻止したいと思っております。
これが、「小異を残して大同につく」統一戦線の正しいあり方です。
小異と言うから分かりにくいのであってこちらにとってはこの小異こそが戦略的な課題なのです。
だから下ろせません。

>しかし、私はそれを新たなる道筋や組織論の構築を目指したものだと肯定的に解釈し>ています。

左派的な見地からする有効な統一戦線の形態を論じてきたつもりです。
統一戦線は当面の課題に勝利すればいいだけでは無いのです。
こちらの主張を取り下げない統一戦線を追求する事によって政治全体を左派的に再編する事を狙っているのです。
日本の左翼はこのような積極的組織戦としての統一戦線形成を理解しておりませんでした。
だから、敗北したのです。

>何故ならワヤクチャさんがこれまでにも社会問題や政治問題を全く等閑視していたわ>けではないことが、その論調からも十分見て取れるからです。

それはそうです。
あらゆる問題が我々の組織形成の根拠と成ります。
自殺者が何故多いのか?という問題の追及は小泉の戦時体制準備である事の証拠になります。

> ところで、ワヤクチャさんと考察者kさんとの間に社会変革にたいする志向性の強>度や見解の相違を生じさせている大きな要因は、まさしくトライアル(政治的アクシ>ョン)の多寡によるのではないでしょうか。なかなかこのギャップを埋めて対話が成>立し、さらに発展させるのは非常に難しいと想いますが、ワヤクチャさんが情況把握>の材料として考察者kさんの現状分析を参考にすることは十分可能だと考えますし、>その点に関して言えば考察者kさんも応答するに吝かではないのではないかと想って>います。

実際に関わっている具体的闘争の中での対処の問題ですね。
それは、この場で扱うのは難しいかな?と思っております。
それをすれば匿名性は保持できないでしょう。

>なるほど運動の現場から見れば傍観者的に映りますが、考察者kさんの論調はご自身>は当事者能力を有さないとした分別による限界性を度外視すれば、プレーンで極々妥>当なものでしょう。

Kさんの考えが妥当だと思えるような闘争現場があり得る事に関しては同意します。
しかし、その闘争現場は後退戦を闘っている現場でしょう。
現に「君が代を唄わない」という果敢な闘争に決起した人にとっては、そのような闘争現場からの助言はあまり役に立たないでしょう。

> 各方面にわたるワヤクチャさんの活躍とそのタフさぶりには敬服しています。た>>だ、どこかでエネルギーが途絶えたり、気持が萎えてしまうことを懸念しています。>どうか少しペースを落としてゆっくりやってゆきましょう。

どうも、ありがとうございます。
まあ、しかし、気持ちが萎えてしまうのであればそれは私の限界であり
致し方無い事だと思います。
そんな事よりも今言える事を今言うかどうかが大事であろうかと思います。

>でも、相変わらず縄文ビトさんを受けとめようとする気概を持ち続けられている人間>的優しさからみても、こうした呼びかけは無駄かも知れません。

縄文ビトさんの問題は是非彼ご自身に気がついていただきたいと思い対話を試みております。
彼は人に質問する前にご自身の意見を述べて欲しいと思います。
この次はその事を要請するつもりです。

> それよりも、たまにはATTACのミーティングや集会に参加してみては如何でしょう>か。

それは行ってみたいと思います。

>いろんな人達の雑多な集まりで紆余曲折はありますが少なからず啓発されるものがあ>るはずです。

そうだと思います。

>ワヤクチャさんもご存知のトービン税は変革のメイン・ストリームたり得なくとも社>会改革のための重要な切り口になることは間違いないでしょう。

私もそう思っております。
ODAウォチャーズさんも賛成のようですし。

>多分、私と同様にワヤクチャさんも本業以外のアクションがやや不足しているのでは>と思う今日この頃であります。

確かに不足しております。
しかし、ここでの対話も活動の一環だとは思っております。
闘争現場とこの阿修羅掲示板はイデオロギー闘争をリアルとバーチャルで同時並行して相互に影響を与えつつ行っているものと考えます。
その垣根は絶対的なものではありません。
相互浸透的なものです。

> また、会いましょう。

ありがとうございました。

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