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原節子、かあちゃんの動物的先見性
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投稿者 愚民党 日時 2005 年 7 月 18 日 05:07:16: ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: 母の死(かわもと文庫:世相百断 第74話) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 7 月 17 日 00:26:32)

いやぁ・・・竹中さん。こんばんわ。

かわもとさんの【母の死】読みました。紹介あんがとぉ。


>むがすの原節子って自分で言ってるおふくろば潮来や佐倉の歴史民族博物館さつれてってよう

歴史民俗博物館につれてやった短文はからだにぐっときたんべ。
はっきりいって、かわもとさんの【母の死】長文より
竹中さんが短文でまとめた文章のほうが味があるし、読むものにイメージを喚起させるべ。

ほうげぇ・・・竹中さんのかあちゃん、原節子に似ているけぇ・・・
美人だんべぇ。
原節子はやっぱ、小津安二郎監督の映画だんべぇ

おらのかあちゃんは大正9年生まれですだ。
誰に似ているんだっぺ。
広島県出身だもんで、顔にはえらがはっているべぇ。
広島ヤクザ戦争の仁義なきたたかいじゃぁねえけんど、かあちゃん、声がでかいというか
ど根性はありましただ。
まぁ女兄弟の末っ子のほうだったんべ。
甘えん坊だったんだけんど、貧乏生活で鍛えられたんだっぺねぇ。

ほとんど、かあちゃんの動物的先見性で救われた感じだんべ。

とおちゃんと結婚したのは昭和23年だんべ。

かあちゃんは栃木県北部のちいさな村に姉をたよって疎開にきていたんだんべ。
そこで、とおちゃんと出会ったんだんべ。

ちいさな村から町にとおちゃんは自転車で働きに行っていたんだんべ。
かあちゃんはバスで町に働きに行っていたんだんべ。

ある夕方、とおちゃんが「自転車のうしろに乗ったらよがっぺ」と
かあちゃんを誘惑したんだっぺ。
町から村に帰る街道だんべ。

とおちゃん、かあちゃんを森にひきづりこんで、やってしまったんだんべ。
ほんで、かあちゃん、兄ちゃんを身ごもったんだんべ。

そんでも、とおちゃんの親が結婚に反対し
とおちゃんとかあちゃん、東京へさ、かけおちしたんだんべ。

東京の調布飛行場がそばにある都営住宅かりて新婚生活はじめたんですけんど
いやぁ、東京に拠点ができたと
来るわ、来るわ、村の親戚若い衆たちが・・・

若い夫婦の夜の営みも隣の部屋から覗き見だんべ。
それでおらのとおちゃん、ナーバスになってしまって
とうとう神経症になってしまったんべ。

大田区の金属加工会社の旋盤工として働いていたんですけんど
なんか朝鮮戦争用の武器をつくっていたんだか、
工場にはアメリカ占領軍の警察兵士がいつも工員を見張っていたんだど。

とおちゃん、あんまり神経強くないもんで
昼もナーバス、夜の生活もナーバスで
ある日、とうとう調布の畑を大声を出して裸足で走っていったんだど。
さっそく病院行きだんべ。
子供は長男の兄ちゃんだけ残し、次男の兄ちゃんやおらは、とおちゃんの親戚、とおちゃんの村に
里子として引きとられていったっぺ。

それからかあちゃん、働きだしたんだけんど
朝鮮戦争が終結し不況がやってきたっぺ。

それでかあちゃん、とおちゃんが産まれたちいさな村の山奥にあった
とおちゃんの親父であるじいちゃんの隠居屋敷の奥にあった部屋に
子供をつれて引っ越していったぺ。
引越しといっても、ふろしき包みだけだんべ。

敗戦後の疎開だっぺ。庶民は流民だんべ。

すかし、おらが目覚めたのは3歳の頃なんですけんど
ちいさな村にはあちこち女とその子供といいますか、疎開者が納屋裏のようなちいさな
部屋に生活していたっぺ。

やがて子供づれの女はちいさな村から町へと出ていったっぺ。

そのころ、かあちゃんはバスに乗って町の日雇い労働ニコヨンへ働きに行っていたんべ。
いつも貸し本屋さんからマンガとか本を借りてきてくれたんべ。
「きょうは何があっぺ」とかあちゃんが町のニコヨンから帰るとふろしき袋あけて
兄弟けんかだったんべ。

かあちゃんも町に出ないと、子供らは農家の作男として売られてしまうと
危機感を感じ、おらたち子供をつれて町へ出て行ったっぺ。

ちいさな村の山奥のまたちいさな村、山を越えると町までの街道があったっぺ。
ジャリ道だったぺ。

荷物は軽トラックで親戚の人が運んでくれたんべ。
村の人が別れのあいさつに来てくれたんべ。

おらたち子供ははかあちゃんと街道を町まで歩いていったんですけんど
かあちゃんは着物をきていたんべ。なんか展望が開けた嬉しそうな顔だったんべ。
かあちゃん、妹をおんぶしていたっぺ。

生活のたたかいは展望と方針を生み出すためにある、そのような
大正9年生まれのかあちゃんの動物的先見性だんべ。

とおちゃんはもう死んだんですけんど
大正14年生まれ。やっぱ動物生命力はあったんべ。
よく監獄病院から脱走してきたっぺ。

なんせ、大正生まれの庶民女は戦争の荒波にもまれもまれてきましたばってん
流民となっても貧乏のどん底でも動物的生命力で展望をきりひらいてきたっぺ。

そんな、かあちゃんの生き様だったんですけんど
いまは何の言葉も話さず、ただ黙って強く息子をみているだけだっぺ。
また病院にかあちゃんに会いにいってくっぺ。

大正生まれの人々もはや80歳代・・・
昭和もすでに終焉し、この21世紀に何を思っているんだっぺ。
かあちゃんがお世話になっている病院の窓から森がみえるべ・・・

おらのかあちゃんは日本労働者階級の母なもんで
いまの連合といいますか
経団連労務対策部の連合の労働貴族どもを、御茶ノ水の総評ビルから
追い出したら
ロビーにおらのかあちゃんの顔写真飾ってやっぺ。


まぁ、竹中さんもおらも日本労働者階級の母の腹から生まれてきたんぺよ。
野望こそが母への恩返しだんべ。

酒を飲んでいるひまはながんべ。
小説を書いて1000万円ぶんどるべよ!

70年代の壮大なビジョンをフィクションにおいて樹立すっぺよ。
70年代の壮大な反乱は壮大なゼロではなく
フィクション小説において成就させてやるんだっぺよ。

新世代ホラー生物空を飛ぶゴキブリが永田町にアタック・・・
永田町が新世代ゴキブリに食われてしまう存在としての革命小説だんべよ。
【母】の大正からの動物的怨念だんべよ。

語れ、語れ母よ・・・その沈黙の唇から・・・

ゴーリキー【母】を越えた革命小説こそ


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幼少から苛酷な体験を土壌として変革の文学を志し、戯曲「どん底」、小説「フォマ・ゴルジェーエフ」、「母」などによって‘社会主義リアリズム’文学を確立、20世紀ロシア偉大な作家として世界的に知られている。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ango/7795/pis20/gorkiy/gorkiy.html
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日本経済新聞小説大賞だんべよ。やっぱホラーサスペンスだんべ。

まぁ、あんまりレスはぁ、気にするごとながっぺ。

書きたいときに書き
投稿したいときに、する、それが阿修羅ではないかと思うべ。

まんずまんず・・・地球資本主義から宇宙資本主義の大転換への真夏ですけん
夏バテに負けず、飯をたらふく食い、運動不足にならんよう
散歩をするべよ。 酒より麦茶だんべよ。

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