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(回答先: ニューオーリンズ被害への米国政府の対応は、スマトラ沖地震への被害国の対応と大差ない。これが今の米国だろう。 投稿者 新世紀人 日時 2005 年 9 月 08 日 14:32:29)
新世紀人様
お久しぶりです。
今回のアメリカ政府の災害に対する無策、というか 非効率的というか、技術もなくお金もない発展途上国なみの対応に 多少の驚きを持っていらっしゃるのでしょうか。
私は、日本のような、政府の救援活動が どの地域にも、ほぼ同じように対応する国のほうがめずらしいと思います。日本はそれほど、平等な社会で また人と人との気持ちを切り離す人種や階級問題が少ない国なのです。
ここまで、露骨でなくても、ニュージーランドでも、貧しい地域と中流家庭の地域では、救急車の到着までの時間は違います。貧しい人々はみんな知っています。バス停のデザインも、（貧しい地域には、屋根がないなど）施設のきれいさも、便利さも、同じ管轄であっても、差はくっきりです。
資本主義の移民国家では、政府は 貧しい人々（普通は非白人系）になるべくお金をかけたくないのです。
政府は世論がこわいでしょうが、ここに人種問題がからみます。被害者が、ヨーロッパ系であるか、そうでないかで、政府に対し、圧力を持つ中流階級世論が左右されます。ニュージーランドがとくに人種差別の激しい国とは思いませんが、基本的に、ヨーロッパ系の人々（アングロサクソン）の非ヨーロッパ系に対する蔑視意識は、私たち一般的日本人には、想像もつかないほど強いものです。
その上、その意識をますます強めるような政策をしているアメリカなら、ほとんど被害者が貧しい黒人の地域での、自然災害。世論もそれほどこわくないでしょうから、迅速に対応するはずもないと思います。正直、世論さえ、騒がなければ、助からなくてもいい とさえ思っていると思います。お金もかけたくないでしょうし、これからは、世論の広がりを見ての対応だと思います。
ただ、人種問題を抱え、それなりに、困難な歴史を経験してきたアメリカなので、人種差別に対する意識は高く、中流ヨーロッパ系アメリカ人らの批判がどこまで広がっていくか、それによって 今後ブッシュ政権あたえる影響は変わっていくのではないかと思います。
イラク戦争でアメリカ兵士がたくさん亡くなっていても、うねりのように反戦にならないのは、メディアの報道のしかたが大きいのでしょうが、私は、なくなっている人々の大半が貧しい人、非白人系だからだと思います。
あと、銃を持った人々のことですが、これは、私の指摘があたっているか、わかりませんが、上に書いたような国では、貧しい非ヨーロッパ系の地域では、災害のあとは犯罪がおこる、と言う考えは当たり前のようにでてくるのではないでしょうか。
差別され、まずしいのですから、犯罪も多い、中流ヨーロッパ系の人らは 罪悪感もあるのか（？）そういう地域、人々がこわいのです。彼らは、また、メディアに犯罪者としてばかり登場するので、そういう彼らに対し銃を持って警戒していることは、映像で見ている中流ヨーロッパ系アメリカ人らは なんら違和感をもたないのでは と思います。
衛生観念のことですが、まず、ヨーロッパ系の人には、日本人に比べると、あまりないかな。やはり、貧しい地域は どうでもいいのではないのでしょうか。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。