★阿修羅♪ > ニュース情報1 > 540.html
 ★阿修羅♪
08/06 08:00 終戦後も中国に残り戦闘 なぜと問い続ける山西省残留元日本兵 共同
http://www.asyura2.com/0505/news1/msg/540.html
投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 8 月 08 日 20:28:03: eahs5MlcSyO0.
 

08/06 08:00 終戦後も中国に残り戦闘 なぜと問い続ける元日本兵

 建物の屋上に造った一人用の防御陣地、トーチカに打ち込まれた
迫撃砲。両軍が入り乱れた白兵戦が繰り広げられる中、トーチカに
身を潜めて敵兵を狙撃していた奥村和一(おくむら・わいち)さん
(81)=東京都中野区=は、突然の衝撃と爆音を最後に意識がな
くなった。
 一九四八年七月、中国山西省の中央部穀倉地帯で展開された作戦
。「きれいな虹が見えた。これが死ぬということか」。奥村さんは
重傷を負い、その後、六年間、捕虜となった中国での戦闘を振り返
る。
 日本の敗戦から三年もたった中国で奥村さんらは、旧日本軍の三
八式歩兵銃を手に「二度目」の戦争をしていた。
 今年五月、引き揚げ後、初めてこの村を訪れた。地面には歩兵銃
の銃弾や薬きょう、土の壁にはハチの巣状の弾痕。負傷兵を手当て
した部屋や運び出すための穴も建物に残っていた。
 五四年九月に帰国。地元の新潟県に戻り軍籍が消えていることを
知った。「四六年三月、現地除隊」。「日本軍のために残り戦った
のに、なぜ勝手に残った『残留兵』『逃亡兵』と言われるのか」。
その答えを見つけるのが中国への旅だった。
 奥村さんは、中国の山西省に展開していた第一軍独立混成第三旅
団の中隊に所属した元兵長。四四年、二十歳で徴兵され、十一月、
山西省へ。中国で敗戦を迎えた。
 敗戦後のある日、上官に呼び止められ「民間人の引き揚げで、鉄
道警備などのため三分の一の部隊を残さなければならなくなった。
おまえ残ってくれるか」。奥村さんにとって、上官の質問は命令に
等しい。疑問を挟む余地もなく「はい」とだけ答えた。
 当時の中国は、共産党と国民党の内戦状態。日本の第一軍の降伏
相手は、山西省を支配していた国民党系軍閥で、残留した約二千六
百人は、国民党系の戦力として内戦に巻き込まれていった。
 中国への旅では、敵として戦った共産党の元解放軍兵士とも再会
。「なぜ国民党のために残留したのだ」と問う元兵士に、「天皇、
日本軍のために戦った」と答えた。
 当時はそう信じていた奥村さんだが、帰国後は「何のために自分
が戦ったのか」と問い続けている。
20050806 0800
[2005-08-06-08:00]

08/06 08:00 山西省残留兵問題

 山西省残留兵問題 国の資料では、第一軍約5万9千人のうち約
2千6百人が残留した。奥村さんら13人は2001年、軍の命令
があったとして軍人恩給の支給を求め提訴。残留は本人の意思とし
て棄却され上告した。奥村さん主演の映画「蟻の兵隊」が制作中。
20050806 0800
[2005-08-06-08:00]

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > ニュース情報1掲示板



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。