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いつも右翼反動のプロパガンダを垂れ流してばかりいる読売新聞。しかしそのような読売新聞にも百日に一日くらいの割合で光り輝く記事も載る事がある。
ナベツネの圧政に耐えつつ読者に真実を伝えようとする良心ある読売新聞記者がレジスタンス的にそういう記事を書いているようだ。もちろん載った後には読売新聞トップより強力なプレッシャーがかかるのはいうまでもないが。
今回取上げるのは、例の「電車男ブーム」への疑問(以前にネットでの右翼反動工作を暴露したカナメ氏（霧島礼二氏）も指摘していた)を指摘する読売新聞記事である。
以下読売新聞記事からの引用 ※文中の（）内文は投稿者・匿名取締役による
「電車男」ブーム
古典的な夢物語 虚実は関係無し
小谷野 敦 国際日本文化研究センター客員助教授 （恋愛史研究家）
聞き手（鈴木嘉一）
・・・（電車男が）なぜこんなに受けるのか
小谷野 敦氏
前略・・単純なラブストーリーだからでしょうね。大衆はいつの時代も、シンプルな夢物語を好む。ハンデのある男が美女と結ばれるというのは。古今東西で語り継がれる古典的ロマンスです。
・・・中略・・・
（電車男は）現在の口承文芸と言えます。
「どうも実話らしい」という口コミが読者層を広げているようです。ネットで電車男を応援した人たちは実在するとしても。電車男がつづる恋の展開は作り話ではないか。
でも人間は虚構と知りつつ、小説や芝居に感動するから実話かどうかはどうでもいいことかもしれない。
ただしネットの「2ちゃんねる」を美化し、書きこむ連中が善人ばかりという点は困る。
実際は酷いものです。個人への中傷が飛び交い人間としての品位も節度もない。
・・・中略・・・
パソコンの前にはりついている人達の多くはまず本を読まず、伝言ゲームみたいに歪められた情報の中で生きていると思う。
電車男と女性の学歴が巧妙に伏せられている点も気になる。男は高卒らしいが彼女は良く分からない。学歴に触れると不自然なところが次々に露呈するからでしょう。
（最近は恋愛は学歴と関係なく成立するという小説が多いが）学歴社会の現実を避けて通ろうとするのは。その方が売れるからです。男女の学歴はロマンスをぶち壊す要素で、大衆の共感を得にくい。
でもそれは私たちが生きる現実を直視しない表現ではないか・・・後略
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