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“忠犬”武部、足元すくわれる？ 刺客は宗男 (夕刊フジ)
“忠犬”武部、足元すくわれる？ 刺客は宗男（写真提供 産経新聞社）
宗男氏、小泉首相の“忠犬”の刺客に！？ 新党を結成して衆院選に立候補する予定の鈴木宗男元衆院議員（５７）が、自民党の武部勤幹事長（６４）がいる北海道１２区からの出馬を検討していることが、１２日までに分かった。北海道ではいまだ、宗男氏に対する人気は高いだけに、「造反議員に刺客を送り続けてご満悦の武部氏が、自ら刺客に足元をすくわれる」（永田町有力筋）との見方も出始めている。
「地元では『武部氏は小泉首相に乗っているだけで、地元を見ていない』という声があり、地元後援会から、宗男氏を１２区（北見、網走など）で擁立してほしいとの要請が来ています。週明けに正式発表します」
これまで７区（釧路、根室など）から出馬する可能性が高いとみられていた宗男氏だが、東京の宗男事務所は１１日午前、こう話した。
宗男氏も１２区からの出馬について、一部スポーツ紙に「（出馬要請が）ある。だから、いっちょやればおもしろいという気がしています」などと回答。「私が出ない場合は『私の秘書でもいいから出せ』という声もある」とし、本人でなくても宗男新党から対抗馬を出すことを検討をしている考えを明らかにしている。
武部氏と宗男氏は中選挙区時代、中川昭一経産大臣らと同じ選挙区でしのぎを削った間柄。小選挙区制に移行した平成８年の選挙では、それぞれ３区に分かれたが、両陣営は道議選で対立した経緯などがあり、“しこり”もささやかれている。
また７区には北村直人元農水副大臣がいるが、８年の選挙で宗男氏は国替えして北村氏に挑んだものの、約３万票差で敗北した苦い思い出がある、
地元事情通の１人は「宗男氏のもとには、自民党ばかりか民主党からも（選挙協力の）依頼がきていると聞いている。宗男氏本人は比例区からの出馬なども検討しており、最終的にどこから出馬するかはもうしばらく情勢を見るだろう」としたうえで、こう話す。
「宗男氏は小泉政権の国策で逮捕されたという思いが強いだけに、小泉首相やその“忠犬”である武部氏に対する恨みはかなり強い。それだけに１２区から出馬する可能性は高いのではないか」
昨年の参院選では落選したものの４８万票を獲得した宗男氏。各陣営とも宗男票に警戒感を強めている。
【北海道１２区（予定者）】
武部 勤６４ 自前
松木 謙公４６ 民前
菅原 誠３２ 共新
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/muneo.html?d=11fuji59333&cat=7
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