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財政投融資を現段階では監視する人がいないため。  【小生は、郵政民営化に賛成です。】
http://www.asyura2.com/0505/senkyo11/msg/689.html
投稿者 hou 日時 2005 年 8 月 15 日 23:17:51: HWYlsG4gs5FRk
 

賛成派・反対派どちらの意見でも最終的には、地方公共団体と独立行政法人に流している。財投債の監視を今まで以上に強化する必要があるがあなたの対案は?
総務省のままでいい?それとも金融庁?それとも第三の道がある?
それとも、まったく別の方法がある?それとも今のままでいいか。


http://diary.jp.aol.com/applet/uvsmfn2xc/82/trackback


財政投融資制度について(川本裕子『日本を変える』より@  財政破綻と特殊会計と年金財政と消費税(増税)

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以下 川本裕子さんの『日本を変える』(副題:自立した民を目指してー子供たちのためにも日本社会の持続可能性を取り戻そうー)の文章をほとんど抜粋します。

日本経済において『官』が異常なまでに肥大化しているのはファイナンス(広義の意味での金融)の機能です。
財政投融資こそが『官』の金融であり この財政投融資の流れは 縮小するどことか1990年代を通じて逆に肥大化してしまいました。
この『官』の金融の流れをつかさどる財政投融資制度は 基本的には 世界にも稀に見ぬ巨大な『国営銀行システム』です。郵貯・簡保・年金といった有償のわれわれ国民のお金を借り入れて 資金運用部を通じて 財政負担を伴いながら (無駄な?)政策を実行してきたというシステムです。
このシステムすなわち財政投融資のシステムの実態は 公開度が極めて低く 伏魔殿的とさえいえます。この巨大で非効率なシステムは 民間金融機関も含めた日本の金融の健全化の前に大きく立ちはだかっており 将来 国民に とてつもない負担を強いることにもなりかねません。
日本経済の中には 今でも旧ソ連の指導者でさえ あっと驚くような巨大な『社会主義経済圏』が存在しており その根幹にあるのが財政投融資制度なのです。

繰り返しますが 財政投融資制度の資金調達(入り口部門)は 郵便貯金 簡保保険 年金制度などを通じてなされています。それらの資金を財務省の資金運用部が 出口部門で 政策的に社会資本整備(もう歴史的役割は終わっている!!!)(道路関係4公団や住宅関連公団などを通じた 社会インフラ整備への投資)や政策融資(日本政策投資銀行 住宅金融公庫 中小企業金融公庫などへの融資)に運用してきたのです。
財政投融資の融資残高は2003年末で400兆円弱です。その規模は国家の一般会計予算80兆円の5倍 日本の国内総生産(GDP)約500兆円の8割を占めています。

財政投融資の入り口部門の郵貯の総資産(総預かり資金)は 郵貯が約230兆円で民間の三大銀行グループの総資産の合計に匹敵しています。
簡保の総資産(総預かり資金)は125兆円で 生保大手5社の合計総資産よりも大きいのです。
しかも 郵貯・簡保の総資産(預かり資産)の合計355兆円のうち 無駄な政策に運用されなかった残りの部分 つまり40%は国債で運用されています。すなわち 郵貯・簡保は 140兆円以上が国債で運用されているのです。これは なんとわが国の国債発行残高700兆円の5分の一を占めています。

国が 貯蓄と保険という形で国民から資金(財産)を集め その4割近くを増え続ける財政赤字のための国債の吸収に当てて 残りは国の特殊法人の無駄な活動に充てているわけです。
入り口部門の郵貯にも簡保にも政府保証が付いています。運用側(出口部門)の特殊法人や政府系金融機関の活動にも政府保証が明示されているか 暗黙の保証が付いています。政府保証ということは 損失が出たら 納税者である我々の税金で補填するということです。

戦後の財政投融資制度の歴史的役割は1970年代前半までに その役割は終わっています。
ところが時代のニーズの縮小とは裏腹に 郵貯の拡大と年金資金の流入により 財政投融資の規模の拡大は 制御不可能(コントロール不可能)になって来ています。これは 90年代半ばに山一證券・北海道拓殖銀行の倒産などで金融不安が起こり 国民の資金がより安全性の高い(?と判断された)郵貯に逃避したことも原因のひとつに上げられます。安全性が高いと言っても 結局は自分の税金で支えているシステムなのですが 情報開示が低いまま 各家庭の判断としては『とりあえず郵貯』という判断は 短期的には合理的だったとはいえます。
財政投融資制度は 資金調達面での肥大化と同時に 財政を補填するというよりも財政そのものの機能を担うようになりました。財政投融資そのものが財政になり始めてしまったのです。すなわち 増大した財政投融資金は大量の国債の買い支え原資として活用されており 不健全な国の財政を支える構造になっています。いや 財政投融資資金そのものが 不健全な国家財政そのものへと変化してしまったのです。 まさに 国をあげての『借金拡大マシーン』です。
一方 資金運用面の『出口』部分では 道路公団をはじめとして幾多の特殊法人が自己増殖し続け 不透明な国民負担の下に事業が推進されています。バブル崩壊後は景気対策の手段として期待を集めてしまったりしたので これまでの投資運用の失敗を先延ばしされてしまいました。

財政投融資は国民に不透明な負担を課しているだけでなく 収益性への影響をも通じて その日本経済の将来に暗い影を落としています。 以上 ほとんどが川本裕子女史の『日本を変える』の抜粋(p59〜p63)でした。( 一部 貞ちゃんなりに かなり言い回しを簡単にしました♪)
 
(ところで 郵政は民営化したら 即刻 解体(解散)ってのが一番良いってことかぁ???貞ちゃん 郵便局のお姉さんも 郵便配達のおじちゃんも大好きだったのに・・・)

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