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(回答先: 誰がインターネット選挙の実現を邪魔しているのか −ビデオニュース 動画７７分 投稿者 kaname 日時 2005 年 8 月 31 日 00:05:12)
ちょっと今時間がありませんので，『なぜ日本でインターネット選挙が実現できないのか。
誰がこれを邪魔しているのか。』のビデオを見ているヒマもありませんが，一言だけ述べ
させて頂きます．国民の投票行動が議会制民主主義のもっとも基礎的な手続きである
ことに異存はないと思いますが，これがインターネット上で椅子に腰掛けたまま，室内か
ら一歩も出ることなく，ゲームと同程度あるいはそれよりも軽いお手軽操作でできるよう
になることは百害あって一利無し，究極の愚策です．
現行では通常，投票所は自分の住んでいるコミュニティの中央部に設置されます．投票
区はほぼ徒歩で投票所に出かけられるくらいの広さです．投票行動は一種のセレモニ
ーであり，立会い人の方々にあいさつをしてから，自分の「手」を使って候補者の「氏名」
を記し，それを立会い人が見守る中で投票箱の中に投じます．私はこの５分も掛からな
い動作の一部始終を終えると，いつもなにがしか誇らしい気持ちを抱いて帰ってきます．
それは私自身が紛れも無くこのコミュニティの一員であるということを再確認させてくれる
機会になっているからではないかと思います※．
現在の公営選挙にかなりのお金がかかることは止むを得ません．しかし，それは決し
て無駄な出費ではないと思います．特に選挙の立会い・開票が各会派の監視のもとに
厳正に行われていることの意義は非常に大きいものです．少なくともわが国で実施され
ている公職選挙の手続きでは投票箱のすり替え・投票妨害行為などの不正が行われ
る可能性は限りなくゼロに近いとおそらくすべての人が考えています．
すでに電子化がかなりの程度進んでいるアメリカの現状をご存知でしょうか？インター
ネット選挙などという代物は私の目からすると悪夢以外の何ものでもありません．
※普段すれ違いの多い夫婦が一緒に公衆の前で行動するというのも，その要素の一
部かもしれません．私は２回結婚していますが（今は独身に戻っています）一度も結婚
式というものを挙げたことがないので，夫婦そろって投票所に向かい，立会い人の前
を進むとき一種婚礼のバージンロードを歩くような晴れがましさを憶えました．
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