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創価学会・公明党という「麻薬」 2003年11月12日(古い文章ですが重要です。)
http://www.asyura2.com/0505/senkyo12/msg/291.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 8 月 23 日 23:17:12: YdRawkln5F9XQ
 

取材・文:『Web現代』特別取材班

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自民党が連立で絶対安定多数を確保した。民主党は40議席増の大躍進を果たしたが、政権を揺るがすにはまだ遠い。今回の総選挙でもっともポイントを獲得したのは公明党である。最大・最強の集票マシンとして選挙協力で自民党に多大なる貸しを作ることができたからだ。そして、日本政界のキャスティングボートは創価学会・公明党によってしっかり握られてしまった。
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■創価学会・公明党という「麻薬」
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この結果は小泉人気失墜の引き金となる可能性も

11月9日に衆議院議員選挙の投開票が行われた。投票率は事前の予想より低かった。小選挙区投票率は59.86%、比例代表は59.81%で、史上2番目の低さだった。自民党の「小泉・安倍の選挙シフト」、民主党の「マニフェスト(政権公約)選挙」の喧伝(けんでん)にもかかわらず、過去最低だった前々回、1996年(小選挙区59.65%、比例代表59.62%)に次ぐ低投票率となり、政治不信をあらためて浮き彫りにした。

注目の自民vs.民主は237vs.177(開票確定時、定数480)の議席を獲得したが、「勝者は公明党」というのは慶応大学の小林節教授である。
「今回は公明党の勝利だと思います。続けて権力の側にいることができ、発言できるからです。自民党、民主党という大きな塊があって、自民党は権力取引で創価学会・公明党を引きつけて小選挙区で勝利する、民主党は無党派層をとりこむことで勝利を狙う構図でした。民主党は投票率が高ければ勝てたのですが、低かった。学会票が自民党1議員につき2万5000としたら、これが逆に民主党に流れた場合を仮定してみると5万票の差になります。これは決定的な大きさです。いま自民党は自信がないから、この創価学会・公明党という『麻薬』に手を出したということですね」
かつては、新進党に合流していた公明党は、民主党とも政策的には近く、自民党とは選挙で戦ってきた過去がある。小林教授は続ける。
「かつて政策は野党的だったんですが、自民党と連立を組んだりして、政策の一貫性がなくなってしまった。1998年の参議院選挙の際は、公明党に頼まれて講演をしました。そのとき党代表だった浜四津(敏子)さんは『自民党の補完勢力にはなりません』ときっぱり言ったんです。政権交代することで権力が清潔になる。これが政治改革だ、と。その公明党がその直後に自民党と連立を組んでしまった。権力の側にいることが目的なんです。権力のために政策を度外視する。これは民主主義にとって危ないことです。公明党のこれまでの政策を見返したことがありましたが、共産党的なものから自民党的なものまでありました。だが、支持者たちも急に自民党とくっつかれて困ったんです。しかし、時間をかけて学会もまとまりました。それは宗教集団だから、上の意見は天の声なわけです。それが信じられないということは『不信心』だという心理的な圧力に加え、『自民党を教育しに行くんだ』と説明したわけです」

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■自民党に巣くうシロアリ
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自民党にとって政権の「生命維持装置」ともなった創価学会・公明党の集票力は全国で800万票あまり、各小選挙区には平均2万5000票あるといわれる。今回の選挙では198人の自民党候補者を推薦した。一方、自民党は公明党の候補者10人全員を推薦し、保守新党に対しても候補者11人のうち、8人を推薦した。自民党と公明党の協力体制は、得票数にはっきり現れた。比例代表での自民党の得票数は2066万票にとどまり、対する民主党は2210万票で比例第一党となった。しかし、小選挙区での自民党の得票数は2609万票と、2181万票の民主党を大きく引き離した。学会票が各小選挙区で自民党に流れたのは明らかだ。
自民党の公明党推薦を受けた候補者は「比例区は公明党」と支持者に要請したのを受け、公明党は比例代表で873万(前回776万)票、10選挙区で9議席を確保し、この自公の選挙協力は公明党の議席を3伸ばして、34議席とした。



目指していた200議席には届かず

総選挙の直前、ある自民党の参院議員は「小泉さんはパフォーマンスばかりで、マニフェストなんてないよ。だから今回はかなり自民党には厳しいが、公明党に頼んでいるのでまあなんとかなるのではないかな」と楽観視していた。
もちろんこういった心配もある。
「公明党は当落のボーダー部分を握っているので、公明党なしで自民党は政権を維持できない。自民党の単独過半数は無理だったし、公明党も絶対に連立をやめないでしょう。しかし、若手の議員は気にしていますね。自民党は大きな家だけれどシロアリ(公明党)にだんだん食い荒らされ、徐々に党自体が弱ってきているように思います」(ある自民党本部関係者)
実際、候補者にとっては命の次に大事といわれる後援会名簿を公明側に要求された例もあるという。では、自民党と公明党の選挙協力はどのように行われるのだろうか。

「自民党側から公明党へ『推薦お願いします』と頼む場合もあれば、公明党側から『推薦しましょうか』と聞いてくる場合もあります。通常は、各自民党県連がその県にある公明党の支部に推薦をお願いします。判断はその上にある学会の県長の判断に委ねられるのです。しかし、自民党県連から推薦を断ることもあり、逆に個人的な繋がりでお願いする人もいるようです」(前出・自民党本部関係者)

宗教評論家の丸山照雄氏は今回の選挙をこう見る。
「公明党の一人勝ちでしょう。まず、総選挙の日程にしても参院との同日選を避けたい公明党の意向ですからね。今回の結果で、学会票次第で政権が移動してしまうことが明らかになりました。単独過半数はいけると踏んでいた小泉さんも困っているでしょうね。各議員に学会票というゲタを履かせても、単独過半数を取れば、創価学会・公明党の意向を無視してリーダーシップは発揮できると考えていたのでしょうから。開票の生中継を見ていても小泉さんは元気がありませんでしたね」
民主党の菅直人代表も「今回の選挙で公明党は自民党を国会運営、選挙と二重にコントロールするようになる。事実上の『公明自民党』になったのではないか」と述べている。

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■ 保守新党の解党で政権が変質
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「来年の参院選では自公の選挙協力はありません」小林教授

しかも、10日には衆院選で大敗した保守新党が自民党との合流を決めた。国会議員7人の勢力では来夏の参院選を乗り切れないという理由だ。連立政権が自公保体制から自公体制になることで政権の変質を指摘する声も上がっている。
政治評論家の屋山太郎氏は、自民党は公明色が強すぎて他の宗教の支持者が逃げていくと断言する。

「ぼくの分析は二大政党ではなく、二大グループの誕生と見ています。自民対民主ではなく、自公対民主の構図なんです。もはや自民党と公明党とは補完関係にあって切っても切れない関係になってしまいました。今の自民党は公明色が強すぎます。それに公明党は池田大作名誉会長のご威光が強すぎる。自民党でやろうとしている教育基本法や憲法改正などについて反対なので、このままでは本来の自民党支持者が失望してしまうんじゃないでしょうか。さらに、選挙で勝ったことで、当分解散がないとなれば、族議員、抵抗勢力が公然と反抗してくるでしょうね。だから自民党にはいい材料はないんです。
公明党の存在感は34議席だけじゃありません。自民党でも169人の当選した議員が公明党の恩恵を受けているんです。つまり公明党のゲタを履いての選挙結果です。これでは他教団の支持者が離れていきますよ。『小選挙区は私に、しかし比例は公明党に入れてください』と候補者が言うわけだから。アレルギーはもっと強まるでしょう。立正佼成会ももう確たる自民党の支持母体じゃなくなるでしょう」

保守新党の解党、自民合流によって、今回の勝利は公明党にとって痛し痒しになる可能性もあるのだ。公明党の神崎武法代表は10日、電話で解党を伝えてきた保守新党の二階俊博幹事長に「引き続き3党でお願いしたい」と翻意を促したという。開票直後、党本部では記者団に「自民、民主両党に風が吹く中、公明党はふんばり議席増を果たした。大勝利と言える」と述べ、存在感をアピールしたものの、自公のみの連立では創価学会・公明党アレルギーを引き起こしかねないからだ。

今後、与党内での政策調整や国会運営などで公明党の発言力が強まるのは確実だ。神崎氏は「まず年金改革。私どもの案をベースにとりまとめてもらえればありがたい」と、年金に関しての牽制球を投げた。
「いま公明党は後ろ向きな守りの姿勢に入っていますね。権力の中にいつづけようとしています。公明党は社会党に近い安保政策をとっておきながら、自民党に妥協し、ついていこうとしている。それに対して、自民党の旧来の支持者と無党派層は危機感をもって、安全装置のように民主党に票を入れてくると思います。だから、来年の参院選は民主党が優位になると思います」(前出・小林教授)

国会ではイラク派兵、道路公団改革、不況対策など難題が山積みだ。はたして、自民党は公明党の意思にどう対応し政策を打ち出していくのか。一方、対立する民主党はどのような戦略をとっていくのか。「マニフェスト」には選挙後の監視がより重要だ。

また、忘れてはならないことがある。憲法20条には「いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。」と明記されているのだ。改めて、公明党と創価学会の関係をきちんと検証してみる必要があるだろう。

http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2003_11_12/content.html

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