| ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ12 > 462.html ★阿修羅♪ |
|
| Tweet |
三次の郵便局利用者に聞く 広島６区 '05/8/23
--------------------------------------------------------------------------------
■郵政民営化 賛否は拮抗
郵政民営化が衆院選の大きな争点となっている。国民新党で前職の亀井静香氏（６８）、民主前職の佐藤公治氏（４６）、ライブドア社長で無所属新人の堀江貴文氏（３２）が立候補を予定し、全国的に注目される広島６区。三次市の田園地帯にある特定郵便局で、利用者の声を聞くと賛否は拮抗（きっこう）。郵便局の将来像について説明が尽くされていないという批判が上がった。（衣川圭）
三次市中心部から約十キロ南下、国道５４号から分かれた同市下志和地町の広島県道沿いに川地郵便局がある。局舎の後ろには、こうべを垂れ始めた稲穂が見える。集配面積は広島市西区とほぼ同じ約三十五平方キロメートル、人口は約二千二百人で八十分の一。非常勤三人を含め十一人が配達や内務を担当している。
堀江氏が立候補を表明した十九日、窓口が開くのとほぼ同時に、中村コタケさん（８９）が手押し車に小包を入れて歩いてきた。自宅から三十分かかるが「郵便局は便利ですよ」。年金も預ける。民営化については「ここには銀行がなくて郵便局と農協だけ。なくなったら困る」と反対する。
窓口や現金自動預払機（ＡＴＭ）の利用者二十八人に、郵政民営化の賛否を尋ねると「反対」は九人。国鉄ＯＢの多田登さん（８０）は「民営化すれば必ず過疎地は見放される。庄原の方はＪＲ芸備線の便数が減り、通学する子どもが困っている」と鉄路と重ねて見る。
参院本会議で否決された法案には「あまねく全国において利用されることを旨として郵便局を設置しなければならない」とある。竹中平蔵・郵政民営化担当相は自著で、民営化後に郵便局が半減したドイツの例を挙げ「過疎地の郵便局がなくならないように、最初から設置基準を設けようとしている」と補足する。
川地郵便局に当てはめた場合に将来像が見えてくるだろうか。アンケートでは、民営化について、最も多い十人が「分からない」と答えた。会社員新丸政子さん（５１）は「十年後にどうなるか不透明。説明が足りない」と指摘した。
「賛成」八人の理由には期待と郵政への批判が入り交じった。無職児玉キヌ子さん（６１）は「サービスがもっと良くなるのでは」と期待する。「国の財政面を考えれば、民営化を決断すべきだ」（公務員）などの声が上がった。
午後三時すぎ、地元の農業者がブドウを持って訪れた。「ふるさと小包」のサンプルだった。同郵便局は農家の販路拡大や地域おこしも担う。市役所の連絡所が廃止された二年前から、住民票や印鑑証明の写しを交付するなど、業務も広がった。
二十八人の中で、郵便局がなくなってもいいと答えたのは一人。地域の核施設の一つである認識は共通している。立候補予定者には、地域の実情と照らし合わせた「郵政の今後」の説明が一層求められている。
【写真説明】サービス向上の看板が利用者を迎える川地郵便局。地域の金融機関は郵便局と農協だけ
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200508230003.html
▲このページのＴＯＰへ HOME > 政治・選挙・ＮＨＫ12掲示板
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。