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「小魚を煮るように」(老子第60章) (森田実の「時代を斬る」)
http://www.asyura2.com/0505/senkyo13/msg/748.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 9 月 08 日 16:55:07: 0iYhrg5rK5QpI
 

(回答先: お詫びと訂正:見出しの配置ミス 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 9 月 08 日 15:53:39)

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02132.HTML


2005.9.7(その1)
2005森田実政治日誌[318]
再考!日本の政治!! もう一度根本から考え直してみよう。日本の政治は米国的な過激な競争主義よりも「老子」的生き方を選ぶべきではないか。

「小魚を煮るように」(老子第60章)
[大国を治めるには 小魚を煮るような 細やかな注意深さが必要である つまり心穏やかにして あまり突っついてはならないのである](王明『老子(全)自在に生きる81章』、地湧社)

 9月11日の総選挙を前に、日本列島が燃え始めている。いまや日本は政治の季節たけなわである。8月8日小泉内閣は衆議院を解散した。9月11日衆議院総選挙が行われる。
 小泉首相は、総選挙の主題を郵政民営化問題に限定しているが、問われているのは小泉政治の存続の是非と21世紀の日本の路線である。
 この総選挙こそは、日本の21世紀の命運を決める大変な大切な選挙である。米国の日本通の間では「小泉が勝てば、日本に1930年代ドイツのヒトラー以上の独裁政権が登場する」との見方が強いという。中国や韓国にも同様の見方があり、徐々に拡大しているとのことである。この海外の見方は間違いではない。
 小泉首相が勝てば日本が独裁国になる危険性は高い。日本の政治の独裁化を阻止し、日本を民主主義国として発展させるためには、小泉政権を打倒し、政権交代を実現する必要がある。
 全世界が、9月11日の総選挙の結果を固唾をのんで注目している。
 われわれは日本をヒトラードイツのようにしてはならない。小泉独裁を阻止しなければならない。
 小泉首相の政治手法は乱暴で非民主的・独裁的である。政府の規制を受けているマスコミとくにテレビメディアを動員して、小泉首相の人気を煽り、支持率をテコにして議会と自民党を無力化し、小泉独裁体制をつくりあげた。
 小泉首相は、9月11日の総選挙に勝った時、議会政治の解体をめざす小泉政治が信任されたとして、議会制民主主義を否定する方向へ突進するだろう。全国民に小泉一人に従うことを強要するだろう。
 小泉首相の危険性は議会政治の否定だけにあるのではない。より大きい危険性は、ブッシュ米政権への従属政治にある。
 小泉首相が4年4カ月以上もの長期政権を達成できた最大の原因は、世界の支配者・ブッシュ大統領の配下になり、日本を米国の従属国にしたことにある。ブッシュ大統領の支持により小泉首相は日本国内で安定的な地位を確立した。
 日本の政治家は、皆、米国政府に睨まれるのをおそれ、小泉首相に従属している。
 1982年に登場した中曽根康弘首相はレーガン大統領との間に密接な関係を築き、日米一体化政策を進めた。この政策は日本の対米従属を促進した。このあと、とくに二つの重要な出来事があった。
 一つは1985年9月のプラザ合意だ。日本政府は米国の「双子の赤字」(財政赤字と貿易赤字)を埋めるため日本の金を提供することを約束した。急速な円高・ドル安を実行し、金利を引き下げ、米国債を大量に購入した。この結果、プラザ合意からの20年間に、数百兆円の日本の金が米国へ移転した。この日本資金が米国経済を崩壊から救った。米国は日本の金を吸い取ることによって経済的繁栄を達成した。
 もう一つは、1993年7月、宮沢喜一首相とクリントン大統領が「年次改革要望書」の交換に合意したことだった。「年次改革要望書」は1994年から毎年1回秋に交換されて今日に至っているが、「米国政府から日本政府への年次改革要望書」は日本の改革の指針となった。商法大改正、独禁法改正、司法大改革、金融改革、財政改革、郵政民営化等々すべて「年次改革要望書」において米国政府が日本政府に求めたことだった。日本を米国にとって操りやすい国にするための構造改革である。日本政府は米国の「要望」を進んで実行した。
 小泉内閣は第二次大戦後の歴代内閣に比べて、米国政府への忠誠度が際立って高い内閣である。小泉首相は自己の権力強大化のためブッシュ大統領の手下になった。
 ブッシュ政権が小泉首相に求めているのは、米国に忠実な植民地国日本の独裁的指導者になることである。米国に忠誠を尽くす強権政治体制ができれば、米国は日本の資産を大量に吸収することができる。また、イラクやアフガンの戦地で日本の自衛隊を自由に米軍の尖兵として使うことが可能になる。
 ブッシュ米政権は、9月11日の総選挙で小泉首相が勝利し、独裁体制を築くことを望んでいる。このため、総選挙の裏側で小泉政権をバックアップしている。膨大な広告費が米国から日本の広告業界に投入され、「小泉賛美」「民営化賛美」の広告費として使われているとの噂が絶えない。

 老子は、大国を治めるには、小魚を煮るように静かに丁寧に行うべきだと説いた。わが国では多くの政治家がこの老子の言葉を座右の銘として、平和でやさしい政治を心掛けた。60年前の終戦時の首相・鈴木貫太郎も「大国を治むるは小鮮を煮るがごとくす」を座右の銘にしていたという。50年前に保守合同を成し遂げ自由民主党の生みの親となった三木武吉も老子政治哲学を学び、政治に適用しようと努力した。
 今、日本の政治において、二つの潮流が戦っている。
 一つは小泉首相が行っている乱暴な米国流・アングロサクソン型の力ずくの強権政治である。
 もう一つは自民党を離党し国民新党を結成した綿貫民輔元衆院議長や亀井静香元政調会長の老子的なゆったりとした自然を愛する「温かい政治」である。
 小泉政治が荒々しい好戦的政治であるのに対し、綿貫・亀井両氏がめざす政治は「小魚を煮る」老子型政治である。
 9.11総選挙では、小泉的・ブッシュ的強権政治を否定し、「小魚を煮る」ような温かく国民を思う穏やかな不争の政治を勝利させたいと私は心から願う。
 小泉政治は日本国民を不幸にする。国民の皆さん、目を覚ましましょう。

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