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小泉評価 [論談・目安箱]
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投稿者 white 日時 2005 年 9 月 11 日 22:54:41: QYBiAyr6jr5Ac
 

□小泉評価 [論談・目安箱]

 http://www.rondan.co.jp/html/mail/0509/050909-4.html

小泉評価
(平成17年9月09日)
差出人:  只野A子

 衆議院選挙をこの週末に控え、小泉支持率が依然高いようですが、何故、彼はそんなに高い支持率を得ているのでしょうか?

@ 信念
時々 「小泉首相には信念がある」 という賛辞を聞きますが、信念など、普通、持っていてあたりまえのものであって、何故、一政治家、一首相が、信念を持っているからといって評価されるのでしょう?
押しつぶした缶ビールを持って赤ら顔で公けの場に出て 「みなさん、これなんだと思います? 寿司でもとってくれると思いきや・・・。 ひからびたチーズ、硬くて噛み切れやしない」 などとのたまう前首相に (パフォーマンスだったとの報道もありましたが、パフォーマンスならパフォーマンスで、なんともしょぼい、というか、ちまい、というか ・・・)、たとえ、信念が欠けていたからといって、持って当たり前のものを持っているに過ぎない現首相を高く評価してよいものでしょうか?
もちろん、国民ひとりひとりが何をどう評価しようが自由ですが、しかし、たとえば、カルロス・ゴーン氏や御手洗社長に信念があることが、市場で評価されるのかというと、答えはノーで、評価の対象は、あくまで実績や業績。 彼は、一体、この4年間、何をやってきたのでしょう? そして、これから何をやろうとしているのでしょう?

A イラク戦争
イラク戦争についてこれまでも投稿させていただきましたが、イラク戦争は大義名分なき戦争であり、支持するべきではありませんでした。
結果論ではなく、小泉首相は、日本独自に情報を精査することなく、アメリカの判断を闇雲に支持し、 「サダム・フセインが見つからないからといってサダム・フセインが存在していないということではないのと同様、大量破壊兵器が見つからないからといって、大量破壊兵器が存在していないことにはならない」 との論法 (これを 『論法』 といえるのか?) を取って、日本を誤った道に導きました。
「イラクを攻撃すれば宗教戦争になる」 「市民戦争が起こりかねない」 「サダムとアルカイダにリンクはない」 「テロリストがイラクに入ることになる」 等、戦争前に他国の指導者や知識人が警告したとおりのことが、現在起こっています。
主導国アメリカは、とどまるところを知らぬかのような戦費に首を絞められつつ、2000人の戦死者を出しながらも撤退できず、財政赤字国日本も巨額の出費をし、また戦地にて自衛隊員の命を危険にさらしています。 また、アルカイダは日本も攻撃対象と警告しています。
9.11事件について、イギリスの民間会社が、 「アルカイダが要したコストは3000万円程度」 と算出し、これを受けて、ビン・ラディンが 「我々が1ドル使うことに対して、アメリカは100ドル要する。 アメリカ国庫が空になるまで、我々は戦う」 との旨の声明を出しました。
「テロはどこでもおこりうる」 との小泉首相の言い分ですが、不条理・不正直な戦争を起こしたアメリカを支持していなければ、日本は攻撃対象リストに載らなかったはず。 何故、余計なリスクと経費を背負い込むのでしょう。

B 日米蜜月
小泉首相の手腕で日米がこれまでにない蜜月関係になった、といわれていますが、あれだけ追従していれば、ブッシュのお気に入りともなりましょう。 小泉改革は、まるで、米国政府から発せられる 『日米要望書』 に基づいて行なわれているようではないですか。
今年初めであったか、マスメディアは、アメリカ国内でのブッシュのスピーチに何度も 「コイズミ」 の名が出てきたことなどを嬉しそうに報道していましたが、合理的で抜け目ないアメリカのこと、また、スピーチライターもついているブッシュ大統領のこと、要望をことごとく叶えてくれる小泉首相や日本国民へのリップサービスであった可能性もなきにしもあらずと私は思いました。
しかし、ブッシュ政権は翳り、今や支持率も就任以来最低、二期目の大統領としても最低です。 ブッシュ外交政策が誤っていることを時間・歴史が証明しつつある今、属国日本もモラルやルールに則った独自の価値判断をすべきではないでしょうか。

C 靖国問題
遺族会の方々や政治家がどう言おうと、首相の靖国参拝は国益にそぐわないことは歴然たる事実です。 現に、中国や韓国で、参拝がもとで、デモが行なわれ、小泉首相の写真が燃やされ、トヨタの車が壊され、日本料理店が襲撃され、日本人留学生が殴られたりしたのですから。
反日教育を云々する前に、自分の 「信念」 がどれほどの影響を与えているのか先ず考えるべきであり、 「信念」 を通すならば (選挙のためには引っ込めたようですが) 日本国民とともに近隣諸国の人々が納得する説明をするべきだと思いますが、中国や韓国が 「靖国参拝が問題となっている」 と言っているにもかかわらず、小泉首相は、 「(参拝して) 気分転換になった」 「罪を憎んで人を憎まずと孔子も言った」 「問題は靖国参拝ではない」 「中国もわかってきている」 と、一部の日本国民にしか通用しない小泉流思考回路を披露するばかり。
日本の平和や繁栄のために犠牲になった人々に哀悼の真を捧げるのが何故悪いとのことですが、少なくとも今日の日本の繁栄のために犠牲になった人々とは、たとえば、堺や太一氏名付けるところの 「職縁社会」 でサービス残業・単身赴任も許容してがむしゃらに働いてきた多くのサラリーマンであって、第二次世界大戦戦死者ではないでしょう。
戦没者は、日本の平和や繁栄のために犠牲になったのではなく、圧政や愚かな政策のために犠牲になった人々、 「天皇のため、日本の平和や繁栄のためだ」 といずれの時代にもいる愚かな政治家に言われて、戦死・病死・餓死・自死した人々なのではないのでしょうか。
それとも、小泉首相の 「日本の平和や繁栄のために犠牲になった人々」 とは、東京裁判で犠牲になった人々を指すのでしょうか。 (重要な貿易相手国である中国や韓国へのあれほどの強気の態度を、アメリカや北朝鮮に対しても見せて欲しいものです。)

 http://www.china.org.cn/japanese/97041.htm

D 郵政民営化
小泉首相は 「私は20年前から郵政民営化を唱えてきた」 と、20年前から唱えることに価値があるかのように、熱弁を振るっていますが、20年前、つまり、1980年代といえば、民営化流行りの時代で、今は、各国が行なった民営化によって起きた弊害があらわになり、是正を試みている時代です。
たとえば、ニュージーランドでは、86年に民営化し、外資に売却した郵便貯金事業を02年に再び国有で復活させています。 アメリカも、ブッシュの決断により、ユニバーサルサービスを確保するために郵便事業は国営のままです。
時代とともに状況が変わることは多々あることで、 「初めに郵政民営化ありき」 の考えを見直す余裕も欲しいところです。 まして、20年前と違って、日本は今人類史上稀有な財政赤字を抱えていますし、国民がコツコツ貯めた (そして旧大蔵省がバッカバッカ国債に投じた) 金融資産の扱いには慎重になるべきでしょう。
自民党の舛添議員 (法案賛成派) は 「小泉さんにとって、郵政民営化は初恋の人だから」 と揶揄し、民主党のナントカという議員は 「郵政オタク」 と揶揄していましたが、首相が、衆議院を解散してまで、2007年内の民営化にこだわるのは何故なのでしょう? アメリカと約束したことのほかに、理由があるのでしょうか?

E パフォーマンス
小泉パフォーマンスを天才的と評する向きもありますが、 「出来」 という意味でのパフォーマンスは、どの程度なのでしょう。 田中真紀子氏は、かつて、 「とんでもない欠陥品」 と評していました。 氏に同感します。
まず、小泉首相は言っていること・やっていることがロジカルではない、
第二に、 「イラクのどこが戦闘地でどこが戦闘地でないのか、私が知っているわけはない」 「30兆枠を守らないことなど、たいした問題ではない」 「どうして私が答えなきゃならないのか」 など開き直り・居直りが実に多い、
第三に、不明確な答弁が多いうえに、これを是としている、たとえば、

岡田氏  極東国際軍事裁判 (東京裁判) についての見解は。
首相   裁判を受諾しており、今我々が異議を唱える立場にない。
岡田氏  以前、戦没者の追悼の仕方は 「他の国が干渉すべきではない」 と言ったが、
内政干渉すべきでないという意味か。
首相   どのような追悼をするか他の国が干渉すべきでないと申し上げた。 
内政干渉すべきでないとは言っていない。
岡田氏  「いつ行くかは適切に判断する」 と言ったが、行くことが前提か。
首相    言葉どおりにとっていただいて結構だ。 どう判断するか人によって取り方が
違う。 これがいい答弁だ。

普通、国家元首とは、自分の言動や判断の意味を明らかにするために、答弁なり、スピーチなりをするものではないでしょうか。 何故に、人によって取り方に違いが出てくるような答弁がいい答弁なのか、小泉首相のオツムの中身が疑われます。
第四に、自分をガリレオと比してみたり、キリストと比してみたり、自己陶酔する (客観的にどちらかというと、体制側、すなわち、人に権力を押し付ける側に回りながら、自分を迫害される苦行者のごとく捉えるのですから、鼻白みます。 加えていえば、なんのかんのあっても、オペラへ通ったり、チェ・ジウが驚くほど 『冬ソナ』 を見ていたりするのですから、十字架に磔のイエスも呆れることでしょう。)、
第五に、慶応経済学部卒ながら経済オンチ、専門家にまかせればいいとのスタンスなのでしょうが、内容の是非を吟味する立場に立つのですから、勉強して当然でしょう、

例) 「マクロ経済的スライド」 問われ右往左往
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-06-04/03_02.html

第六に、些細といえば些細ながら、ロンドン大学に2年留学していたにしては、すこぶるお粗末な英語力、
日本のマスメディアは小泉パフォーマンスに寛容であるばかりか、時には歓迎したりしているようにもみえますが、ある人の 「出来」、ある人の論理力や思考力、会話力、語学力などは、所を変えても変わるものではなく、国際舞台で、IQ高いであろう各国首脳の前で、小泉首相があの調子で得意気に発言していることを想像すると、小泉氏を首相に選んだ国民の一人として、冷や汗が出る思いです。
六カ国協議が始まる前、北朝鮮が日本を 「政治的未熟児」 と揶揄していましたが、小泉首相のパフォーマンスを見る限り、筆者はそう言われるのも仕方なしと思いもします。
イラク攻撃について独自の判断をせず、アメリカべったりで、基本的には日朝二国間で解決すべき問題を何年も解決できずに六カ国協議の場にとりあげてもらおうとう努め、一方で、中国、韓国の反応もなんのその、靖国参拝を続ける等の小泉首相の行動・判断を、国際社会はどう評価しているのでしょう。
もっとも、イーストエンドの斜陽の経済大国にそれほど興味はなし、国連にお金出し、郵政民営化してくれば十分なのかもしれませんが。
他、いろいろありますが、切りがないので、この辺にします。

さあ、選挙の結果はいかに?
(そういえば、参院選でも、期待をこめて、 「選挙の結果はいかに?」 と投稿しましたが、結果は、ため息に終わりました。 さて、今回は?)



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