投稿者 彗星 日時 2005 年 5 月 14 日 13:59:12: HZN1pv7x5vK0M
憂楽帳：
押し付け民主主義
「民主主義は社会の発展段階の産物であり、海外輸出はできない」。対独戦勝利６０周年記念式典が開かれたロシアで、プーチン大統領が米国テレビの取材に語ったと共同通信が伝えていた。ブッシュ米大統領が推し進める「自由の拡大」路線に対する異論だ。
米国は半世紀前にも民主主義を輸出している。日本の憲法、民主主義は事実上、米国（連合国軍総司令部＝ＧＨＱ）によって作られた。ここから、憲法を無理強いされたという押し付け論が生まれる。
憲法は押し付けられたのか否か。個人的には、今となっては意味のある議論とは思わない。だが「自主憲法制定」をうたった自民党結党時（１９５５年）の政綱は現在も生きており、押し付け論は、憲法改正の有力な論拠の一つだ。
米国は今、軍事力でイラクを占領し、米国式「自由と民主主義」を持ち込もうとしている。かつて日本で起きたことと基本的な構図は同じだ。テロ行為は容認できないが、米国に「押し付けるな」と言うイラクの人々がいれば、押し付け論者たちは当然、支持すると思うのだが……。【渡辺雅春】
毎日新聞 2005年5月14日 12時55分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050514k0000e070050000c.html
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