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05/17 16:46 スンナ軍、欧州から補給か イスラム独自の送金ルート
【カイロ１７日共同】イラク西部ヒート近郊で英国系警備会社の
斎藤昭彦（さいとう・あきひこ）さん（４４）らを襲撃したと主張
するイスラム過激派「アンサール・スンナ軍」が、「ハワラ」と呼
ばれる中東や南西アジアなどのイスラム社会独自の送金システムを
利用、欧州から資金を補給しているとの見方が浮上している。
スウェーデンの裁判所は十二日、スンナ軍と関係の深い過激派に
「テロ活動のため大金を送った」として、二十歳代のイラク人二被
告に有罪を言い渡した。クルド人系情報機関もスンナ軍が「欧州か
ら物資や資金の支援を得ている。ドイツやイタリアなどでメンバー
が拘束された」と指摘している。
ストックホルムからの報道によると、二被告は十四万八千ドル（
約千五百八十四万円）を、イラクのアンサール・イスラムとアンサ
ール・スンナ軍の両過激派組織、そしてイラクで多くのテロを指揮
しているとされるザルカウィ容疑者に送った罪で起訴された。
検察側は、送金のうち、少なくとも七万ドルが昨年二月にイラク
北部アルビルで起き、百人以上が死亡した同時自爆テロに使われた
としている。同テロではスンナ軍が犯行声明を出している。
判決はアンサール・イスラムへの送金のみ認定したが、アンサー
ル・スンナ軍はアンサール・イスラムの分派、または別動隊とされ
る。
一方の被告の弁護士は「彼は送金は認めているが、爆弾のためで
はなく、社会福祉的な目的だと考えていた」と述べたが、被告が「
ハワラ」に関する仕事をしていたとも話しており、金はハワラを通
じてイラクに流れた可能性が高い。
20050517 1646
[2005-05-17-16:46]
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