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05/23 19:10 狙いは「日本モデル」か 「イラン、事実上の核能力獲得が国益」 共同
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/683.html
投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 5 月 25 日 19:33:36: eahs5MlcSyO0.
 

05/23 19:10 狙いは「日本モデル」か 欧米専門家に施設公開

 三年前に反体制派の〓(始めダブルミニュート)告発〓(終わり
ダブルミニュート)で浮上したイランの核開発疑惑は、国際原子力
機関(IAEA)への申告漏れなど相次ぐ違反行為で「灰色」の様
相を強めた。しかし、米情報機関も核兵器開発の決定的証拠をつか
めないまま。イランの核関連施設を最近訪れた米専門家は、イラン
が「(非核国でありながらウラン濃縮・プルトニウム再処理を認め
られ『核先進国』入りした)日本をモデルにしている」と口をそろ
える。
 「日本は強大な原子力産業を持ち、再処理などを認められている
。どうしてイランには許されないのか」
 今年三月六日、テヘラン市内。イラン最高安全保障委員会のロウ
ハニ事務局長が、昼食のテーブルを挟んで向かい合う米欧の専門家
七人を前に語気を強めた。ロウハニ氏は、核問題をめぐるイランと
欧州連合(EU)三カ国の交渉責任者だ。
 イラン外務省などは五、六の両日、米欧、アジア諸国の専門家二
十五人を招き「核技術と持続可能な開発」と題したセミナーを開催
。うち十五人を中部イスファハンのウラン転換施設へ案内した。
 施設を訪れた核廃絶を目指す国際組織「パグウォッシュ会議」の
ボウトウェル博士は「『自分たちは北朝鮮と違う。北朝鮮とは同列
に扱うな』と伝えるのが狙いだ」と指摘。透明性を印象づけて「原
子力平和利用の権利」を強調、対EU交渉を有利に運ぶのが施設招
待の目的とみる。
 「イランの狙いは『日本モデル』だ。日本のように(技術的に)
核兵器開発能力を備えれば、実際に核を持つ必要はない。事実上の
核能力獲得が国益にかなう」
 昼食会で事務局長の発言を聞いた米有力シンクタンク、カーネギ
ー国際平和財団のシリンシオーネ核不拡散部長は、ウラン濃縮活動
放棄に応じようとしないイラン側の真意をこう解説。同席したペル
コビッチ同財団副代表も「イランは日本を見習い、核拡散防止条約
(NPT)にとどまりながら抑止力を手にしようとしている」と語
った。
 イラン側はセミナーで/(1)/ウラン濃縮を外国と共同で実施
する/(2)/濃縮用の遠心分離機を五百機に制限し、技術研究だ
けを行う―などの対EU交渉での〓(始めダブルミニュート)譲歩
案〓(終わりダブルミニュート)を紹介。より厳しいIAEAの査
察を受け入れる意向も表明した。
 「必要以上のチェックにも応じるという姿勢は、青森県六ケ所村
の再処理施設を抱える日本と同じやり方だ」とシリンシオーネ氏。
しかし、ボウトウェル博士は「核開発を進めているのかどうか、真
相はまだ分からない」として、今回の訪問でイランへの疑念は解消
されなかったと強調した。(ワシントン共同=太田昌克)
20050523 1910
[2005-05-23-19:10]
05/23 20:08 イランの核疑惑

 イランの核疑惑 イランの反体制組織は2002年、同国が西部
アラクと中部ナタンツで核兵器開発を進めていると発表、疑惑が浮
上した。国際原子力機関(IAEA)は03年のエルバラダイ事務
局長の報告書で、イランが未申告で軍事転用できるウラン濃縮実験
やプルトニウム抽出を行ったと指摘した。米国はイランが核兵器開
発を進めていると批判。イラン側は原子力平和利用の立場を強調し
てこれに反論、04年11月にウラン濃縮関連活動を全面停止した
。現在、停止の「見返り」や核問題の長期的な扱いに関する欧州3
カ国との協議がヤマ場に差しかかりつつある。(共同)
20050523 2008
[2005-05-23-20:08]

05/23 18:40 抜きがたい欧米への不信 核開発は「国家の誇り」

 核問題をめぐるイランと欧州の閣僚級協議が二十五日に予定され
、双方の攻防はヤマ場に差しかかりつつある。核兵器開発につなが
りかねないとの厳しい批判にさらされながら、ウラン濃縮・再処理
を「国家の誇り」と位置付け、活動放棄を拒否するイラン。ニュー
ヨークで開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議でも示され
た強硬姿勢の深層を探ると、イスラム革命後に同国の孤立化を図っ
た欧米諸国への抜きがたい不信感が浮かび上がる。
   ×   ×   
 一九九〇年代半ばすぎ、北京。六四年に初めて核実験に成功し、
NPT上、アジア唯一の核兵器国となった中国の核関連技術を目当
てにした「密使」が訪れた。
 イラン原子力計画の責任者の一人であるサイディ原子力庁次官。
九二年、原子炉とウラン転換施設をイランに建設する交渉に乗り出
しながら、米国の圧力で九六年に手を引いた中国に翻意を促すのが
狙いだった。
 「せめて(中部イスファハンの)ウラン転換施設の一部について
建設するか、施設全体の設計図をわれわれに渡してほしい」
 語気強く中国側に迫るサイディ次官。だが、反応は冷たかった。
やむなく自力建設の意向を告げると、笑いながら一蹴(いっしゅう
)される。「高度な技術だ。できるわけがない」
 ▽困難な日々
 「最も困難な日々」(同次官)の始まり。研究段階にすぎなかっ
たイランの原子力開発が/(1)/二十年間で総出力七百万キロワ
ットの原発建設/(2)/ウラン採鉱から濃縮・再処理に至る核燃
料サイクルの確立―を目指す本格的な計画へと生まれ変わったのは
九七年ごろだった。
 原子力開発の源流は、親米のパーレビ王制下(四一―七九年)に
さかのぼる。二十年間で原発二十基(計二千三百万キロワット)を
建設する当時の計画は第三世界で最大。米国も研究用小型原子炉を
提供し、欧米企業が核施設の売り込み合戦を繰り広げた。
 しかし七九年の革命で王制は崩壊。テヘランの米大使館人質事件
やイラン・イラク戦争で欧米企業は次々と撤退した。ドイツ企業が
手掛け、八割以上完成していた南部ブシェール原発の建設は中断、
別の原発建設を計画していたフランスも手を引いた。
 ▽自前で生産
 ブシェール原発は後にロシアが工事を引き継ぎ、今年二月には核
燃料供給契約調印にこぎ着けたが「ドイツ、フランス、中国も約束
を破った。他国は信頼できない。核燃料の一部は自国で生産するし
かない」(同次官)。イランは、同じイスラム国であるパキスタン
のカーン博士が構築した「核の闇市場」に足を踏み入れた。
 計画を公表すると「米国による経済制裁が強化される可能性があ
る」(ハラジ外相)と考え、中部ナタンツのウラン濃縮施設を秘密
裏に建設。濃縮に必要な遠心分離機を「欧州などの仲介業者から購
入したが使えず、すべて自前で生産した」と次官は言う。
 昨年二月に完成したイスファハンのウラン転換施設では、放射能
漏れの危険を覚悟で六フッ化ウランの製造に着手。今では「欧米の
助けはいらない」(同次官)と胸を張り、今後二十年間で総出力二
千万キロワットの原発建設を計画している。
 「欧米諸国は(革命時の最高指導者)ホメイニ師に核技術を与え
なかった」(イラン最高評議会のラフサンジャニ議長)。核放棄を
迫るキリスト教諸国の対応は、イランにとってイスラム国に対する
差別とも映っているようだ。(テヘラン共同=宇田川謙)
20050523 1840
[2005-05-23-18:40]

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