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天木直人・メディアを創る ( 6/12) 昭和天皇の「中国認識」
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投稿者 天木ファン 日時 2005 年 6 月 13 日 08:50:13: 2nLReFHhGZ7P6
 

6月12日―メディアを創る

◇昭和天皇の「中国認識」

 11日の毎日新聞、「近聞遠見」で岩見隆夫氏が気になることを書いていた。元宮内庁式部官長の安倍勲(元外交官、国連大使などを経歴)が6月3日の死去したことを偲んで、生前安倍が語っていた言葉を想起しているのだ。
 その記事の中で岩見は、昭和天皇が亡くなって間もなくの頃の、安倍氏の毎日新聞でのインタビューの次のような発言をわざわざ引用している。
 ・・・昭和天皇の考え方は、(他国の)国民に迷惑をかけたというのは、中国だけなんです。日支事変(37年7月の盧溝橋事件)以来、わけもわからずに入って行ってね、散々迷惑をかけた。韓国はまた別なんです。日本は当時、統治していたわけですから・・・(韓国に対して)いろいろ悪いところがあった。それはそれで謝らなくてはいけないが、中国とは違う、という考え方です。中国についてははじめから「いかん」と思ってらした・・・
 この後岩見は78年に昭和天皇が、来日した小平副首相(当時)に対し、「わが国はお国に対して、数々の不都合な事をして迷惑をかけ、心から遺憾に思います。ひとえに私の責任です。こうしたことは再びあってはならないが、過去のことは過去のこととして、これから親交を続けて行きましょう」と謝罪の気持ちを述べたところ、一瞬、は立ちすくんで、電気にかけられたようになって言葉が出なかった」という入江相政侍従長の話を引用し、「天皇の率直な語りが心を打ったのだろう」と述べている。
 岩見はまた、再び安倍の言葉を次のように引用している。
「戦後スカルノ大統領(インドネシア)やガルシア大統領(フィリピン)が来たときでも、陛下はまったく謝っていないのです。『なげかわしい』とおっしゃったのはアメリカだけですよ。何か最近、いっしょくたにして、海部総理があちこちに行って謝っているでしょう。あれは政治家だからいいのでしょうけど、昭和天皇の場合にはなかったですよ、そういうことは・・・」
 そして岩見は次のように自らのコラムである「近聞遠見」を締めくくっている。
「アジア諸国、と安易にひとくくりにしない。歴史認識を深めるには、そうした丁寧な視点も必要である」
 一体岩見は何を言いたいのであろうか。昭和天皇の対応を褒めようとしているのだろうか。しかし他国を武力で侵略、併合しておいて、韓国はいいが、中国は悪いとはどういう歴史認識であろうか。いいも悪いもない。侵略はすべて悪なのだ。アジア諸国を安易にひとくくりにしないとはどういうことなのか。アジアで犯した過ちはすべての国に等しく過ちを犯した筈である。それにしてもアメリカと戦争をしたことだけ「嘆かわしい」と反省する昭和天皇の歴史認識とは何なのか。
  昭和天皇の言葉は、安倍や入江という側近が伝える言葉であるから、本当に昭和天皇がそのように話したか真偽の程は確かではない。それにしても昭和天皇がこのような言葉を発していたということが事実であれば、私は驚く。そして悲しく思う。それにもまして救いようがないのが、昭和天皇の言葉であれば何でもありがたい言葉だと疑わないこの国の言論人である。
 私はこれからの若い世代に心から期待する。昭和史を自分の手で勉強し、考えて、自らの評価を下して欲しいと。そして何物にもとらわれることなく、自分自身で正しいと思ったことは、自信を持ってその考えを素直に表現して欲しい。どんな立派な人の意見であっても、おかしいものはおかしいのだ。自分の判断の正しさを信じる強さを持って貰いたいと思う。

◇G8財務省会議の報道に思う

 12日の各紙はロンドンで開かれた主要国首脳会議財務相会議の結果を一斉に報じていた。そしてその報道振りは各紙とも一様に、アフリカ諸国の債務免除と中国元の切り上げの話ばかりである。しかしこの二つの問題についての日本の対応はどう考えても解せない。
 まずアフリカ債務免除の合意である。日本政府は、というより日本の財務省は、本来は債務の免除には反対である。米国も債務免除にはいつも消極的である。その米国が、イラク戦争でブレア首相に恩義に感じたブッシュ大統領が、ブレア首相の言い出したアフリカ債務免除に同調したとしても不思議ではない。現に今度の会議で米国は、急遽方針転換をして英国と一緒に債務免除で一致した。これに慌てた日本は、孤立をおそれて妥協したと言うのである。それが本当なら日本の米国に対する読みがあまりにもお粗末であるということだ。すでにブッシュ大統領が訪米した時に米国の英国支持は分かっていたはずである。
それよりも理解に苦しむのは、安保理常任理事国入りの支持を取り付けるため最大の票田であるアフリカ諸国にODAをばら撒こうとしている日本政府が、何故アフリカ諸国の債務免除に消極的なのかという事である。何故日本は英国に先駆けて提唱しアフリカ諸国を取り込もうとしなかったのか。そうすればODAを新たにばら撒かなくても、アフリカ諸国の好感を得て票集めも出来たであろうに。
よりによって日本がアフリカ諸国の債務免除に反対していたなんて、アフリカ諸国が知ったらがっかりするだろうに。その後でいくらアフリカにODAをばら撒いて見たところで、アフリカ諸国の対日不信は容易には払拭出来ないであろう。もっとも外務省は財務相会議には口を差し挟むことさえ財務省に認めてもらえないのであるから、すべては財務省の外交センスのなさに責任があるのだろう。
 もう一つの残念な日本の対応は、米国と一緒になって中国へ人民元の切り上げを迫ったことである。谷垣財務相はこれまで中国人民元の切り上げについては、「時期や方法は中国自身が判断すること」として米国とは一定の距離を置いてきたはずだ。ところが財務省会議に先立つ日米財務省会談で、スノー米財務長官に対中圧力を求められた谷垣財務相は、「中国政府が果断に対応することが必要」と大きく米国よりに舵を切ったのだ。
日本はかつて85年のプラザ合意で、マルク切り上げを迫る米国を突っぱねたドイツとは対照的に、すっかり円高を飲まされてしまった。その結果日本のバブルははじけて未だにその後遺症に喘いでいる。その誤りを繰り返さないように中国にアドバイスするのが本来の日本の対中国配慮ではないのか。ところがまたもやあっさりと米国の要求を受け入れ、隣国の中国と対立することになってしまった。
外務省は財務省に対し、どうして外交的アドバイスをしなかったのか。ただでさえ中国との関係が冷え込んでいるというのに、ここでまた中国の神経を刺激するような言動をする日本。それを陰で操る米国。いつもの対米従属のパターンである。悲しくなってしまう。

  
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