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米国の南米攻撃プラン(レベリオン誌:日本語全訳)
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投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 6 月 30 日 08:10:26: SO0fHq1bYvRzo
 

米国の南米攻撃プラン(レベリオン誌:日本語全訳)


スペイン語情報誌レベリオンの6月21日の記事です。これは米国の主導による、諜報組織、軍事要員、そしてマスコミを総動員した南米の制圧計画、特にベネズエラに対する狡猾な、そしてあからさまな攻撃準備を告発する記事です。

著者はベネズエラのルイス・ビルバオで、この記事はル・モンド・ディプロマティークに寄稿されたものです。この記事の中でパラグアイに米国の軍事計画が進行中であることが書かれていますが、そのすぐ側には例の統一教会が所有する膨大な地域があるはずで、このカルト組織がやはりこんな所に一枚かんでいる可能性が高いと思います。

9・11とアフガニスタン・イラク戦争で世界中をペテンにかけた(というか、世界中が愚かにもペテンにかけられた)米国の薄汚い作戦が、そっくりそのまま南米に仕掛けられようとしています。どうか中南米情勢にもご注目ください。


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http://www.rebelion.org/noticia.php?id=16761
Rebelión 21-06-2005

軍事侵攻とメディアによる汚染

米国の南米攻撃プラン

ルイス・ビルバオ (ル・モンド・ディプロマティーク)


イラク侵略を導いた軍事作戦の模倣として、米国はパラグアイのボリビアとの国境に近い地域に軍事要員を配置し終わった。そしてベネズエラ大統領のウゴ・チャベスに関してデタラメな非難を続けている。政治分野での後退の中で、この帝国はプロパガンダと政治侵略に賭けるのである。

ある同時進行する二重の行動がこの数ヶ月間、南米の地政学的シナリオに関して、強調されている。二つの例がこのことをまとめている。一つは、米国が政治・外交分野での後退にブレーキをかけることができないころである。これは米州機構の総会でコンドリーサ・ライス国務長官の重大な失敗が証明している。次に、その一方でパラグアイ議会は米国の軍事要員に対する免責を決定した。そしてペンタゴンは、ボリビアから250キロメートルの場所で、両国による軍事演習を予定している。

パラグアイ議会の決定は去る5月28日に行われその際に世論の監視からは覆い隠されたのだが、2週間後、米州機構でのホワイトハウスの大敗北とボリビアのカルロス・メサ政権崩壊の後になって、公表されたのである。これらの関連は明らかだ。それは「カバーニャス」と名付けられて連続されている合同軍事演習のことではなく、米国のパラグアイ領土における米国軍の参加を見越したある軍事作戦を意味するのである。ワシントンはパラグアイにある軍事基地の装備を整え(実際にその基地は何年も前から存在し、パラグアイのチャコの密林の中にほとんど隠された飛行場を持つ)、南米変革の動きに対抗できるように、同時にボリビアで進行中の社会変革の投石から守られる形で、この国に戦略的なくさびを打ち込んでいる。そのスタイルに忠実に、そして南米市場の中心部での軍事的緊張の増幅を強調するために、国防長官のロナルド・ラムズフェルドは『ペンタゴンに所属する研究機関である西半球防衛研究センターのエキスパートを派遣することを約束した。それは来る9月のために計画された「国家集積保安システム計画セミナー」の発展した結果である。ラムズフェルドは近々パラグアイを訪問することを約束し、そしてそれを「パラグアイと米国の軍隊が実現するであろう次期合同軍事力への全面的な援助」と表現したのだ。

このワシントンの決定に直接に影響を受けるアルゼンチンとブラジルの政府がこれに尊重の言葉を送るかどうか迷っている間に、その一方で別の注目すべき現象が起こっている。ラムズフェルドの命令の元にある機関、安全保障政策センター(the Center for Security Policy:CSP)を通して、ベネズエラ政府に対抗するために、ペンタゴンによって同時並行的に仕掛けられた世界規模の世論誘導計画である。


[工作機械としての虚偽]

国防相の保証の元に1998年に創設されたこの闇に包まれた研究所は、イラクへの侵略の前2年間に世界的な世論の盛り上げの母型を作るための道具となった。この動きは「攻撃計画」という本【Plan of Attack:Bob Woodward著:訳注】の鍵となるものだった。大量の手段とわずかなイマジネーションを使って、現在CSPは一歩一歩この操作を繰り返している。今回はウゴ・チャベス大統領を照準に入れてである。

第1行目の『両アメリカ大陸の主要な部分における米国の偉大さと影響力は深刻に低下してきた』という警告に始まる「ベネズエラをどうすべきか」と題された文書が、ベネズエラを牛耳る『攻撃的な独裁者』に対抗して、大胆不敵にも打ち出されている。

訓練を受けた眼でさえも、実証可能な最低限の手掛かりすらないデタラメの行列に驚いてしまう。この文書はそんな主張を15ページの長さで載せているのだ。イラク侵略に先立つ時期に出された大量破壊兵器に関してCIAが作ったデタラメな報告は、世界中で受け取られ繰り返された誤魔化しだったが、比類の無い精神的な退廃である。しかし疑いも無くあの世界的な世論操作は、1999年に政府を作って以来組織的にチャベスを独裁者のイメージを仕立て上げるために延々と続けられたことに比べると色あせてしまう。

CSPはこういった申し立てに答える感覚に欠けている。(CSPはチャベスの独裁が増大しているという推測にジェイムズ・カーター元大統領を巻き込むことも躊躇しない。)しかし、どの地点までこういった論調が、それはせいぜいジャーナリズムのくだらない手段を使っての飾り物にすぎないのだが、西半球全体の著名なマスコミの意見欄を作り上げるまでに至るのか、警告するために攻撃の連続を数え上げていくことが重要だ。それは、国際的な世論を汚染することを目的とする誤魔化しを作り出す買収のシステムが存在する、という疑いに確信を持たせるものである。

その意見記事に現れる何の深い見識も持たぬ主要人物たちは、大マスコミの報道を単純に繰り返しているだけだが、何百万人もの人らにとっての見せ掛けの真実を作り上げ続ける告発に対して自動的に指示を与える。ざっとこんな風にである。:チャベスは「テロリズム奨励国家と戦略的な同盟を作った」;「破壊的な目的とテロリズムを奨励するために石油の富を利用している」;「国際イスラムテロ組織に援助し奨励している」;「麻薬密輸と麻薬戦争を援助し奨励している」;「隣国を脅迫するために民衆の武装化と軍事化を進めている」;「西半球における人権の最悪の侵害者へと変身しつつある」最中で「市民の権利と民主的な自由を侵害している」。これらの告発が十分でないという恐れがあるため、この文書は別のケチ付けを引き出す。「チャベスは気違いで精神病院行きだ」・・・。

しかしながらこの文書の結論が表現する言葉はこんなものにとどまらない。:「もう時間が無い。ベネズエラが推し進めていることは、抑圧、軍事化、武器の輸入、周辺国の不安定化であり、これはベネズエラ民衆にとって、そして大部分の西半球の国々が手に入れてきた比較的平和な状態にとって、もう時間が無いことを示している。カラカスのボリバル主義政権は、西半球の平和と民主主義にとって明らかな危険を作り上げている。取替えなければならない。独力で変えることができる。あるいはベネズエラの民主的な反対派の幅広い援助によって西半球の軍隊を導入することが可能である。それは変化を強制するためである。どんな場合にでも、米国の戦略は、ベネズエラが来る年には平和裏に変化を成し遂げるのを援助することでなければならない。」

カラカスであろうがコノスルであろうが、返答は同様である。時間は差し迫っている。そして「変化を強制する」ことは緊急である。もし南米の各国政府と世論、研究所や重要な人物たちが、この「イラクの大量破壊兵器のニュー・バージョン」を受身的に認め、陰謀に満ちた軍事的な緊張激化が何の障害も無く推し進められるのなら、結果は見えている。

【翻訳終り】

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