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天木直人・メディアを創る ( 7/6) 郵政民営化法案と政局
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投稿者 天木ファン 日時 2005 年 7 月 06 日 11:25:37: 2nLReFHhGZ7P6
 

7月6日―メディアを創る

◇郵政民営化法案と政局

 6日の各紙は郵政民営化法案の衆議院本会議可決の関連記事で埋め尽くされている。どの記事も法案の可否とその後の政局がらみの話ばかりである。
 しかし問題の本質は次に点に尽きる。どっちに転んでも、もう郵政民営化の話は終わりにすべきだ。政治家は自分たちの事ばかり考えないで、この国が直面している内外の諸問題の解決に真剣に取り組むべきだ。この国のマスコミも郵政民営化がらみの報道で騒ぎすぎである。

1.参議院本会議で法案が可決されても否決されても、もはや自民党は分裂してしまった。造反組みと小泉追従組みとの亀裂は修復できないだろう。政界再編の動きが加速しても、あるいは分裂をおそれる自民党が表面的に妥協しても、どっちに転んでもまともな政治はできない。ズルズルと小泉パフォーマンスにつき合わされるよりは、いっそ政界再編で政治をすっきりさせたほうがまだましだ。
2.それにしてもこの国の政変は、いつも自民党の分裂によってのみ起こりうる。すなわち野党第一党が独力で政権交代を行う事は、この国ではありえないのだ。
今回小泉首相を追い詰めたのは。民主党ではまったくない。それどころか民主党は小泉自民党の補完勢力だ。
郵政民営化特別委員会で法案が採択された時、なんと民主党の理事や委員は、小泉首相、竹中担当相、二階俊博委員長、山崎拓らと、ニコニコしながら握手していた。信じられない光景だ(6日付日刊ゲンダイ)。
小泉の恫喝に抵抗して「男の花道」(綿貫)を貫いた自民党造反組みのほうが、民主党よりはるかに潔いと思えるのは、ほとんど冗談のような話だ。
3.郵政民営化騒動は目くらましに違いない。小泉政権の抱えているあまりにも深刻な問題に国民の関心が向かわないようにしているのだ。
サマワ宿営地内に砲弾が着弾したというのに国会での議論は皆無だ。国連安保理改革を頓挫させた外交的失策を誰も追及しない。中国が猛烈な勢いで対ロ外交、対アジア外交を進めているというのに小泉外交は靖国参拝しか策はない。橋梁談合や経済産業省の疑惑は国家的犯罪であるにもかかわらず検察ぐるみで隠蔽しようとしている。経済破綻の危機は確実に迫りつつあるのに大増税しか対応策を打とうとしない。
郵政民営化騒動に明け暮れるのはもう止めて、メディアも識者も日本の危機を直視すべきだ。

◇五味川純平の言葉

5日の毎日新聞夕刊で、戦争文学者、五味川純平の長女のインタビュー記事があった。私は不肖ながら、かつて1300万部を超す大ベストセラーとなった「人間の条件」を読んだ事がない。その「人間の条件」が岩波現代文庫としてこの春、復刊されたという。インタビュー記事を書いた毎日新聞の鈴木琢磨氏は、冒頭にこう書いている。
「戦争の悲惨さ、人間のおろかさを見つめ続けた作家、五味川純平さんが亡くなって10年になる。戦争文学などさっぱりはやらぬご時世だが、戦後60年のこの夏、読み直されてもいいのではないか」
長女の栗田郁子さんは、インタビューの中でこう述べている。
「まだ20代、これからというときに戦争にとられた父、幸い生き残りましたが、部下にしろ、上司にしろ、たくさんの人が死んだ。どうして日本はそんな状況に追い込まれていったのか?責任者は誰なのか?父は生涯をかけて追及した。この平和な世の中になっても、何故その憎しみが切れないのか。私には理解できないこともありました。もうお父さん、忘れたっていいんじゃないのって・・・忘れるなんてとんでもない。書いても書いても書きつくせない、父はそういう思いだったなって、年を取るにつれ、だんだんわかってきました。父がたった一度だけ話してくれたことがあるんです。『人間の条件』にも出てきますが、捕虜の中国人の首を落とすシーンです。刀を振り上げている兵士を止められなかった。体を投げ出せなかった。それを話す父の目は真っ赤に充血していました。慙愧の思いがずっと父の胸の奥底にこびりついていたんでしょうね・・・」
その五味川氏が書いた別の作品、「戦争と人間」(三一新書、絶版)の、「感傷的あとがき」の中で、つぎのような言葉があると鈴木記者は紹介している。
「・・・わが祖国はまことに奇妙な国である。すがすがしい思いを国民にさせたことがない。国も、同胞の少なからぬ部分も、大小の悪事をごまかすことを最大の急務と心得ているかのようである。悪者のみが栄えて権勢をふるい、少数の正直者、善悪の区別を知って悪に加担しない者は、悪者たちの残飯でかろうじて生きている、情けない、みっともない状態がこの島国全土を蔽っている・・・」
まるで今日の日本の姿を言い当てているようだ。

◇なぜもっと騒がないのか

 沖縄米兵が小学校5年の女児に猥褻行為を働いたのは7月3日だった。しかしこの事件を大きく報道した大手新聞はどこもなかった。やっと6日になって、朝日新聞が、「怒る沖縄、相次ぐ抗議」、「米軍側、知事に陳謝」という見出しで取り上げた。
 その記事によると、離任の挨拶の為に稲嶺知事を訪れたついでに、在沖縄米軍の長であるロバート・ブラックマン調整官なる者が、陳謝した程度で終わろうとしている。稲嶺知事は「重大な犯罪で県民は大きな衝撃を受けている」と抗議し、綱紀粛正と再発防止を県民に示して欲しいと求めただけである。何度同じ事を繰り返えせば済むというのか。一方地元では、抗議の声が広がっているというのに、その思いは日本政府や国民にはさっぱり伝わらない。
もしこれが東京で起ったならばどうだったか。マスコミが騒ぎ、日本中の国民が騒げばどうだったか。こんな程度で終わるはずはないだろう。米軍の兵員教育担当大佐が述べているように、少女わいせつは米国においては決して許されるものではないのである。
我々はこの問題をこんなに小さな沖縄の事件で終わらせていいのであろうか。自分の娘が被害を受けたなら黙って済ませられるというのか。そもそも95年の少女暴行事件の怒りはどこにいったのか。被害の程度が軽微だったから騒がないのか。それではあんまりだ。
沖縄はあらゆる意味で差別されている。政府も報道機関もそして我々本土の国民も、沖縄問題を自分たちの問題として真剣に受け止めるべきだ。そして沖縄の米軍基地の削減を本気で考えるべきだ。
小泉首相も官僚も、日米安保問題に関する基本方針はまったくない。ただ米国の要求をどうやって受け入れるかということだけだ。だからこそ、いつまでたっても基地問題が進展しないのだ。そして住民の被害がなくならないのだ。
在日米軍という負担をこのまま受け入れていくのか、そしてその負担を沖縄に押し付け続けていくのか、それとも在日米軍の縮小、撤退を、時間をかけてでもいいから、米国に要求し実現していくのか。国民の目の届かないところで密かに行われている米軍再編に対する日米交渉が最後の交渉となろう。そこで日本の負担が増える事になれば、日本は米国の安全保障政策の歯車に組み込まれていく。基地の縮小、撤廃は未来永劫ありえないことになる。それでもいいと思っている国民がいるのだ。   

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