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07/13 17:55 募る悲しみ、たぎる憎悪 ウズベク暴動逃れた難民 共同
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投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 7 月 16 日 19:07:18: eahs5MlcSyO0.
 

07/13 17:55 募る悲しみ、たぎる憎悪 ウズベク暴動逃れた難民

 多数の死傷者が出たウズベキスタン東部の反政府暴動から約二カ
月。暴動後に隣国キルギスに逃れた難民は厳しい生活条件の中、国
境近くの難民キャンプで暮らす。事件で亡くした家族や知人らを思
い、悲しみを募らせる一方、無抵抗の市民を殺りくしたとしてウズ
ベク政府軍と「独裁者」カリモフ大統領への憎悪をたぎらせていた

 キルギス南部ジャラルアバドから約二十キロの丘陵地帯にあるサ
シク難民キャンプ。五十七張りのテントに生後半年の赤ん坊から七
十八歳の老人まで計四百二十六人が生活。記者が訪れた七月上旬、
午前十時というのに気温はすでに三四度。サソリやヘビも出没する
厳しい環境だ。
 「誰が行政府に火を付けたんだ」。暴動直後のウズベク東部アン
ディジャンで記者が撮った上階部分が黒焦げになった行政府の写真
の周りに人だかりができた。
 アルマトフ内相の説明では、行政府を占拠したテロリストが火を
付けたはずだった。「(暴動のきっかけとなった)集会にテロリス
トなんていなかった。給与や年金の支払い遅延に不満を持った市民
が集まっていただけだ」と建設作業員のアリシェルさん(25)。
「行政府放火はテロリストの仕業に見せ掛けるための政府軍の自作
自演」と難民たちは口をそろえる。
 年金生活者の女性、クルサンオイさん(66)によると、集会の
参加者が千人ほどに膨れ上がったとき、上空を二機のヘリコプター
が旋回。その直後、政府軍兵士が市民に無差別発砲を始めた。
 「この広場で26歳と22歳の息子二人が殺された」と、主婦ム
カダスさん(46)は写真を見ながら泣きだした。
 難民らの証言はウズベク政権側の説明と明らかに異なる。「カリ
モフ大統領こそテロリストだ」とアリシェルさんは語気を強めた。
 多くの難民が命からがら逃れてきた。暴動直後、夫と生き別れに
なった主婦ナイラさん(29)は「夫を捜したいが、戻ったらきっ
と逮捕される」と憔悴(しょうすい)した表情。
 暴動後約一カ月間は、キャンプにアンディジャンからの訪問客が
相次いだという。いずれも難民の知人や友人で、故郷へ連れ戻すた
めの説得が狙いだ。だが「すべては政府の差し金」とナイラさんは
吐き捨てる。
 大多数の難民はキルギス国内か第三国への亡命を希望している。
地元のジェンベコフ州知事は「キルギス政府は難民を強制送還する
つもりはない」と断言、今後五カ月以内に対応策を決定するという
。(ジャラルアバド共同=清水健太郎)
20050713 1755
[2005-07-13-17:55]

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