07/19 10:32 米、印への原発協力で合意 中国にらみ関係強化

　【ワシントン１８日共同】ブッシュ米大統領は十八日午前（日本
時間同日夜）、訪米したインドのシン首相とホワイトハウスで会談
、両首脳はインドが米側に強く求めてきた原子力発電の技術提供を
含むエネルギーや宇宙開発、軍事など幅広い分野での協力関係強化
を盛り込んだ共同声明を発表した。
　これにより、一九九八年のインドの核実験で冷却化した両国関係
はほぼ全面的に修復。双方は台頭する中国をにらみ「戦略的パート
ナーシップ」が新たな段階に入ったことを確認した。
　米側によると、ブッシュ大統領はインドの国連安全保障理事会常
任理事国入りについて、条件を満たしているとして同国の立場に理
解を示した。
　しかし、インドは核を保有しながら核拡散防止条約（ＮＰＴ）に
未加盟のため、インドの原発分野への投資に道を開く米政権の決定
には批判も出そうだ。
　バーンズ国務次官は会談後、記者団に対し「最も大きな民主国家
であるインドは米国にとって世界で最も重要なパートナーの一つと
考えている」と強調。両首脳が「グローバル・パートナーシップ」
の構築で合意したことを明らかにした。
　ブッシュ大統領は共同声明で、原発への技術協力をめぐり、イン
ドの大量破壊兵器の拡散防止に取り組む姿勢を評価。その上で「先
進的な核技術を保有する責任ある国家として、インドは他国同様の
利益を得るべきだ」と強調した。
20050719 1032
[2005-07-19-10:32]
07/19 11:29 米印共同声明の要旨

　【ワシントン１８日共同】ブッシュ米大統領とインドのシン首相
が十八日発表した共同声明の要旨は次の通り。
　一、大統領は首相に民生用原子力発電に関する全面的な協力を表
明。
　一、先進的な核技術を持つ責任ある国家としてインドは利益を得
るべきだ。
　一、米国はインドの大量破壊兵器拡散防止の取り組みを歓迎。
　一、科学技術に関する枠組み協定に調印。共同研究グループを発
足させる。
　一、宇宙探査、衛星事業、民間による宇宙開発で関係緊密化。
　一、両国は（世界の）民主主義の強化で協調。
　一、両首脳は、両国関係を強化し「グローバル・パートナーシッ
プ」構築を目指すことを宣言。
　一、双方は、両国による反テロ協調を称賛。
20050719 1129
[2005-07-19-11:29]

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