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CIAのテロは裸の王様:「7・7=イラク侵略の結果」という理屈はブッシュを利するのみ(IRAnoticias)
http://www.asyura2.com/0505/war72/msg/604.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 7 月 25 日 01:32:30: SO0fHq1bYvRzo
 

CIAのテロは裸の王様:「7・7=イラク侵略の結果」という理屈はブッシュを利するのみ(IRAnoticias)


スペイン語情報誌IRAnoticiasは2005年7月20日付の記事として、次の『7・7を「イラク侵略の結果」のようにいう理屈はブッシュの計画を利する』と題する論文を掲載しました。

著者のマヌエル・フレイタス(Manuel Freytas:アルゼンチン人)については、以前にもレッ・ボルテールに寄稿した記事をご紹介したことがあります。
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http://www.asyura2.com/0502/war68/msg/513.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 3 月 18 日 07:14:41
CIAはラテンアメリカに「対テロ世界戦争」を仕掛ける作戦(レッ・ボルテール、IBLNEWS)
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この要約を再掲いたします。
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【前略、引用開始】
本文では、90年代までのCIAとモサドによる、ラテンアメリカでの反米活動の封じ込めと軍事独裁政権のでっち上げを説明し、現在ではFARC(コロンビアの反体制・分離主義者の軍事組織)を「ラテンアメリカのアル・カイダ」「ラテンアメリカのETA」として利用し、さらに「FARCとアル・カイダの連結点」を作り上げて「9・11=3・11」型のテロを頻発させ、この地域を『対テロ世界戦争』の場に変えようとする策謀を推し進めている、という内容になっています。
【後略、引用終り】
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彼はこの他でも、一貫して「対テロ世界戦争」を操る米欧イ支配者とその手先であるCIA、モサドを告発し続けています。ただ今回の論文では、9・11や3・11、7・7の各事件を「CIAにコントロールされたイスラム・グループ」によるもののような書き方になっています。英語情報による「自作自演・ビル解体工事」を知らないはずは無いと思うのですが、この点がやや食い足らないところです。しかし彼は、それらの事件とそれに対するマスコミ、評論家たち、さらには「反体制」を語る「左翼」までが一致して、支配者どもの進める「対テロ戦争」路線に協力し続けていることを、的確に指摘しているようです。

彼がこの論文で言うように、ブレアとストロウが「7・7とイラク戦争の関係」を強く否定したすぐその後にGuardian/ICMがこの二つの関係についての世論調査を行ったことは、非常に巧妙な演出だった可能性が高いでしょう。それらはすべて「反テロ世界戦争」を推し進める目的に照準を合わせられています。

長文ですが、全文を和訳しました。


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http://iarnoticias.com/secciones_2005/europa/0036_irak_y_el_7j_19jul05.html


CIAのテロは「裸の王様」だ

『7・7を「イラク侵略の結果」のようにいう理屈はブッシュの計画を利する』

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最近の世論調査は、英国人の大多数がイラクとロンドン7・7に関係があると考えていることを示している。これと同様の理屈は反体制系の新聞に書く大部分の思想家とアナリストによって支持されている。彼らにとってはこの襲撃はイラクへの侵略と占領に対する「アラブの反応」なのである。
実を言うとブッシュとCIAにとって、左翼を含む全員がこのように考えることは、都合の良いことなのだ。
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(IAR-Noticias) 05年7月19日

文責:Manuel Freytas - manuelfreytas@iarnoticias.com


英国のテレビが報道したところによると、英国人の3分の2が、去る7月7日に56名の死者を出した襲撃と「イラク戦争」との間に何らかの関係がある、と考えている。

英国のテレビ局であるSkynewsによって行われたこの調査で、回答を寄せた人々は「米国のイラク侵略に対する英国首相トニー・ブレアの協力決定がロンドンで起こったテロ攻撃に対して責任があるかどうか」を聞かれた。

この質問に対して調査対象者のおよそ33%が「首相はこの襲撃の大きな責任を負う」とし、31%は「やや責任を負う」と答え、28%がイラク戦争と7・7は無関係だと回答した。

このGuardian/ICMが実施した調査によると、調査に回答した英国人の75%が、「自殺」攻撃が英国でもっと起こるかもしれないと考えており、一方でわずかに11%がそのような可能性は無い、と言った。

これらの結果は、王立国際問題研究所と経済社会研究委員会が、イラク侵略が英国での攻撃の危険性を高めたことを示す報告を、政府が月曜日にはねつけた直後に出てきたものである。


「危険なイスラム・テロ」

もしも注意深く分析されるならば、イラクの軍事占領(世界の新聞によって一般的には「イラク戦争」と呼ばれる)をロンドンでのテロ攻撃と関連付けることは、間接的に米英政府によって行われる「反テロ戦争」の論理に対して有利に働くものである。

それは次のように説明できる。

もしも「イスラム・テロ」がイラク侵略と占領に対して作用・反作用の関係にあると認識するのなら、都合の良いことに、ブッシュとブレアの計画通りに、「イスラム・テロの暴力」が活発でありすべての市民を無差別に襲うものである、ということになる。

もしテロリズムが「イラクから来る」のであれば、欧州、米国と世界中を一様に脅迫する「イスラム・テロ」を終わらせるためにイラクの軍事占領が行われているというブッシュの演説と主張を保証するに終わるのみだろう。

ブッシュの侵略への返答として襲うテロが存在するという理屈を受け入れることは、ブッシュに理由を与えることになってしまう。ブッシュは世界にイスラム・テロは存在すると認めさせようとしており、それによってどこにでも行ってそれを破壊するあらゆる軍事行動を正当化させるのである。

皮肉なことに、「テロの殺人」がイラク侵略への返答としてやってくるという断定を保証すればするほど、「悪魔ども」(「ブッシュ原理主義」への返答としての「イスラム原理主義」)は今回の襲撃の真の受益者どもを後押しすることとなるのだ。

もしもテロが「イラクからやって来る」のなら、ブッシュもCIAも見えては来ない。そして、それらの襲撃が常にワシントンとブッシュの戦略的必要性や利益を伴うようなことは、単なる純粋な「偶然だ」ということになる。

そしてほかならぬこの理屈こそが、9・11以来打ち続くCIAが絡んだグループによって実行されたテロ攻撃の目的なのだ。

これらの襲撃は市民を無差別に殺戮するために(公共の交通機関が好んで使われる)実行される。その目的はこうである。イスラム・テロが存在し、その行動は無差別で犯罪的、原理主義的で反理性的である、ということを見せつけること。

世論の操作とコントロールの武器としてのCIAテロの基本的な目的は、神経を麻痺させる作用のある恐怖を作り出し、そしてその後にその恐怖をイスラム世界、つまり「悪の首領」と結びつけることである。それは、市場と石油を征服する『予防戦争』を正当化する。

そして、神経を麻痺させる恐怖は何のために?

「テロリズム」を使って(7・7の後で続いているように)、ブッシュの政策を含むこの地球上にあるワシントンの利益にとって都合の悪いタイミングをことごとく覆い隠すために、である。

ロンドンでの襲撃の後で、欧州とその各国政府、世界的な新聞はテロリズムをあらゆる議論の中で諸悪の根源として取り上げている。

このことは、ブッシュが勝った昨年の米国大統領選挙で、米国社会が他のあらゆる話題よりも「対テロ戦争」を優先させたことを世論調査が発表していた事実を髣髴とさせる。

まさにこのことが今この時期のブッシュの目的なのだ。「反テロ戦争」を国際社会の中心に据えることである。国際社会は「テロリズムに対する戦闘」の基礎の上に運営されなければならないのだ。ロンドンの襲撃の後に続いているように、である。

ロンドンやマドリッドやユーヨークなどのテロが米国の軍事侵略と占領の結果としてやってきたと世界が騒いでも、ブッシュとその参謀どもにとっては痛くも痒くもない。

同様にして、CIAとその情報製造工場――ロンドンで「世論調査」を行った機関のような――テロが「イラク戦争」の結果として現れたというように世界を説得しようと試みている。イラクでは15万人の米兵が軍事占領のためではなく「アルカイダの原理主義テロリストと戦っている」のである。

テロが「イラクから来る」と認めることは、テロを使って心理操作を行おうとするブッシュとその参謀どもの第一目的の保証人になることなのだ。

米国のテロリズム戦略で大切なそして欠くべからざることは、「テロの危険」が存在すること、そしてそれがアラブつまりイスラム諸国から来る、ということを顕示することなのだ。その国々では幅広く地球の最大のエネルギー埋蔵に出くわす。

そしてその地域は軍事的手段によって略奪を受けることになるだろう。「イスラム・テロ」と戦うという名目のもとにである。

9・11はブッシュと鷹どもにイラクとアフガニスタンへの侵略を献上した。スペインの3・11は(同盟者のアスナールを打ちのめしたにも関わらず)ブッシュにとっては再選を狙う選挙キャンペーンの主役として「反テロ戦争」を成功裏に描くことにつくした。そして彼が主要に「テロへの恐怖」によって再選されたことを統計が示している。


CIAによる「請け負い」テロ

専門家たちは、ニューヨークやマドリッドやロンドンのテロ攻撃が、CIAによって組織され訓練され資金を受けてきたイスラム傭兵たちによって実現されたことを完全に知っている。ところがその多くのケースでは、彼らが誰のために働いているのかを知らない。

その人員獲得、訓練、そしてテロ攻撃準備の方法論のすべては「請け負い」とされ、そしてその真の目的は実行者には知られない。彼らの動機は第一に受け取るカネであって宗教的な動機ではない。

専門家たちが認めていることだが、いくつかのケースでは宗教的なつながりがこれらのグループである重要な役割を果たしたし今もそうである。

あらゆる手段を使って、それぞれの構成員が他の者たちと「コントロール」(CIAの隠れ局員)を通して結びつくテロ実行「細胞(支部)」を形作ることによって、その襲撃実行者たちが大きな計画と彼らの真の目的を知ることが不可能になる。

奇妙なことに、そして大多数の人々がそうであるように、襲撃を実行する傭兵たちはテレビを通してその破壊的な「作業」という面だけが発揮されることになる。

そしてこれが密室的な特質とCIAのテロ計画の「細胞」によって行われる。そこではそれぞれの部分が他を連絡を取り合うことは無い。しかしそれら個々の作業の現実的な効果は「一般的な成果」をもたらすことになる。

ロンドンの7・7は、世界の中心的な場所で「反テロ戦争」を新たに仕掛け、政府が「反テロ計画」をでっち上げ、国際的な(あるいは地域的な)必要性のあるときに手品師の袖の中から引き出せる手紙として潜在する「アルカイダのテロ」を維持するために、大いに貢献した。

そしてこのテロを使った世界支配の戦略の中で、もし世界中の人々がテロを「イラクから来る」ものと説得されたら、ブッシュが正しいことをやっているということが次第に大きく信じられるようになるだろう。「人殺しのイスラム・テロ」とその本拠地で戦っていることを、である。

ここがロンドンで行われた「世論調査」引っ掛けのポイントなのだ。恐怖感によってこの7・7襲撃がイラクの結果としてやってきたことが明らかな形のままになる。それは、公共交通機関の中で無実の市民を殺したことが疑いなくアラブ人つまりイスラム教徒によって成し遂げられた、と言うことと同じなのだ。

これは何よりも、「CIAの手」を隠すことを許し、イラクの鉄火場の中で育てられ世界中にアラブつまりイスラム「原理主義」を潜在化させる「アルカイダ」の、次の作戦のための場を準備するのである。


CIAのテロリズムが「裸の王様」

7・7で使われた台本はおよそマドリッドの3・11襲撃の発展形に近いものである。残虐なイスラム教徒の狩猟であり、「テロ恐怖症」がヨーロッパを走る。国々の政府は慌てふためいて「反テロ計画」を練る。「アラブ人のやり口」、逮捕された容疑者たち、あるいはその向かうところは、国際的なテロ組織網による昼も夜も無く拡大されて終わることの無いパラノイア、「新たな攻撃」の恐怖、そして日常的なコントロール大作戦と、「テロの恐怖」の雰囲気をよりドラマチックに確実なものにする「最高の治安」による警報である。

そしてそのすべてはロンドンでリモートコントロールによって起こされた4つの爆弾に続くものである。

ほんのわずかの「元手」をかけた結果の大きさはほとんど「大盤振る舞い」なのだ。アルゼンチンの新聞クラリン(Clarín)がこの日曜日に載せた情報は、イラクで7・7(ロンドン襲撃)と同じ襲撃が2日に1回起こっていると警告する。そしてこの国際的な新聞はこれは序の口に過ぎないと言う。

そしてロンドンでのテロ作戦に関するマスコミ効果が存在する。ブッシュと鷹どもの勝利だ。それは目に見えることであり明白なことだ。これらの襲撃の利益を証明する単純な証拠によって暴かれるものだ。マスコミも反体制のメディアも「誰も見ていない」ことなのだ。世界はただテロリズムをしゃべる。

そしてこうなるときに、「反テロ」司令官ジョージ・W.ブッシュの役割にお呼びがかかることになる。

また、もし世界中がテロリズムをしゃべるなら、実はこれは諜報機関と対諜報機関のマニュアルが説明することなのだが、「部分的に」ではあるがテロ作戦は「成功」を治めたといえるのである。そしてブッシュと鷹どもはその視界に一片の暗雲も無く操りの糸を引くことができるのだ。

ワシントン・ポスト、タイム、ニューヨーク・タイムズとすべてのラジオやテレビの放送は「反ブッシュ」勢力の確立のために働いている。ロンドンで成し遂げられた行為の後で(3・11の間に行われたように)それらはワシントンを倒すためのメディア戦術を、もっと都合の良いチャンスのために残しておかざるを得なかった。

そして二次的な効果として、メディアどもと各国政府とアナリストたちは、自身がほとんど官僚的に遂行し続けるこれらのテロの「受益者たち」(「反テロ戦争」の利息を分捕るブッシュ、ユダヤロビー、国際資本)について言及することを避ける、という点に注意しなければならない。

標的と日時は、いつもどおりに、左翼を含むアナリストたちが「ブッシュ原理主義」に対する「アラブの報復」を機械的にしゃべり続ける一方で、ホワイトハウスの気まぐれな必要性によって決められるのである。

ウラジミール・イリイッチ・レーニンは、その頭脳が通信メディアによって解剖されているかのような人間の歴史の中で、このような状況に対してうまい事を言っている。「愚か者たちは最も征服しにくい。」

地球の反対側からブッシュと鷹どもはナチのゲッペルスの格言をもってこれに返答する。「嘘をついてついてつきまくれ。何かが真実として残るだろう。」


【翻訳、終り】

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