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ベスラン:1年たってミステリーが明るみに(『ヴォルテール・ネット』より)
http://www.asyura2.com/0505/war73/msg/1144.html
投稿者 さすれば 日時 2005 年 9 月 04 日 01:46:26: reQxnNwQ2shuM
 

(回答先: <北オセチア>学校占拠事件1周年 ベスランで追悼式(毎日新聞) 投稿者 中田英寿 日時 2005 年 9 月 03 日 23:06:16)

「政治の多元主義を指向するヨーロッパ会議」が、ロンドン、パリ、マドリードで、ベスランの悲劇的事件を思い起こすための示威行動を開催している。仏、西、英のジャーナリストの協力によるもので、9月1日から3日にかけて、ロンドン、パリ、マドリードの中心街を、手足を失った子熊の縫いぐるみが入った透明な立方体をぐるぐる回しながら行進する。そこには、
《ベスランを忘れるな》
《国際テロは子供の遊びではない》
と記されてある。
《あの非人間的行為の犠牲者をみなで追悼しようではないか》

上記の呼びかけは,フランスのウェブ・国際情報紙『ヴォルテール・ネット』(8月31日)に載ったものである。また『ヴォルテール・ネット』は同時に、《ベスラン:1年たってミステリーが明るみに》という記事を掲載している。筆者は『レゾーヴォルテール』主筆のティエリ・メイサン。長文なので、最後の結論の部分のみ訳出する。毎日新聞のつまらない一面的な記事と比べよ。

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33人の人質犯のうちただ1人生き残った犯人は裁判にかけられている。死体解剖の結果、武装犯人のうち22人は麻薬中毒患者で、死亡した時に禁断症状だったことが明らかになった。襲撃者たちの身元は相変わらずあやふやである。

シャミル・バサイエフによって犯行声明が出され、ロンドンの亡命チェチェン政府のスポークスマン、アハムド・ザカイエフがそれを非難した。

ベスランの襲撃を実行するに当たって、シャミル・バサイエフは兵隊に頼らなかった。彼はドラッグという報酬を与えて麻薬中毒者を使わねばならなかった。彼らを何人かの慣れた戦闘員が統率した。バサイエフ氏はチェチェンで正統派ではないので部隊は持っていない。様々な紛争で傭兵のキャリアを積んだ戦争の頭目である。----

作戦は虐殺で終わるように作られていた。体育館は乗っ取られ、爆弾が天井に張り付けられた。こんな不安定なシステムでよくまる3日間持ったものだ。グループの指揮者は予め下っ端を犠牲にして逃げる予定だったのではないかと思われる。だが突発的な出来事で不意打ちを食らってしまったのだ。

特攻隊は犯行の事実を2日目の終わりまで明らかにしなかった。すなわち、外国のジャーナリストが到着するまでは。それでも、犯行声明は非現実的で形式的なものだった。そこから分かることは、目的は危機的状況を作り出すことにあり、何らかの取引をするためではなかったということだ。

人質作戦はチェチェンの大統領選挙の3日後、ソチにおける露、独、仏の頂上会談でチェチェンの政治的正常化を祝って数時間後に発生した。その基本的な目的は民主主義を確立しようとするウラジミール・プーチンの行動の国際的な承認とその政治的過程をストップさせることにある。

ベスラン殺戮の1周年を間近にして、国際的な逮捕状が出されているシャミル・バサイエフは、米国のテレビ局のインタビューに応じた。それから彼は、公式にはベスランの襲撃を非難したワシントンとロンドンにある亡命チェチェン政府の副首相に任命されたのである。
この政府は、元国家安全保障担当顧問だったズビグニュー・ブレジンスキーの「チェチェンの平和のためのアメリカ委員会」に支援されている。この団体は元CIA長官、ジェームズ・ウールセイの「フリーダムハウス」(註:プロパガンダの企画制作所)の事務所内に設けられている。
シャミル・バサイエフは、米国がいまだに捜索している振りをしているウサマ・ビンラディンとの最近の緊密関係を認めている。

ブレジンスキー氏はウサマ・ビンラディンがベイルートに住んでいたころ、ビンラディンを個人的にスカウトし、ソ連の侵略を挑発することをねらうアフガニスタンのテロ組織に彼を預けたことで知られる。これらの様々な仕事や講演で、ブレジンスキー氏はソヴィエト連邦のみならず、ロシア連邦の壊滅を絶えず画策しており、またすべての分離主義者をアンチ・ロシアに向かうよう支援していた。

ベスランの作戦は活動家による凶行ではなく、金目当ての傭兵によるものだった。チェチェンの独立だろうと、あるいは権力体制の創設だろうと、それはある主義主張のためではなかった。それはコーカサスとカスピ海の資源を支配下に置くため、強大な勢力に対抗する《大いなるゲーム》への分担協力である。その組織者、シャミル・バサエフは今、亡命チェチェン政府の副首相としてワシントンとロンドンの名士である。この政府はCIAのよく知られた薬品調剤室(作戦会議室)を通して、米国政府から供給されるあらゆる必要な援助を自由に使っている。


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