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シーハン、ブッシュ、ディーン (Falluja, April, 2004より)
http://www.asyura2.com/0505/war73/msg/558.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 8 月 19 日 18:12:23: 0iYhrg5rK5QpI
 

(回答先: 一人の母がジョージ・ブッシュに言わなくてはならないこと (Falluja, April, 2004より) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 8 月 19 日 18:07:37)


http://teanotwar.blogtribe.org/entry-7021c8b5d44a631a6a9acf1a810433bb.html


シーハン、ブッシュ、ディーン
米国によるイラク占領。それは、泥沼でも膠着状態でもなく、犯罪である。


シーハン、ブッシュ、ディーン
ノーマン・ソロモン
2005年8月13日
2005年8月13日

米国がベトナムに介入してから何年も経った1972年、『ペンタゴン・ペーパーズ』の密告者ダニエル・エルスバーグは書いている:「当時、私はまずそれを問題だと考えた。それから膠着状態だと。そしてそれから、犯罪だと」。

この言葉は、米国のイラク介入をめぐって持ち出されている米国人の主な視点三つを、いみじくも表現している。

クローフォードでシンディ・シーハンが行なっているヴィジルの道徳的な明瞭さと政治的インパクトは、彼女がとっている立場によって大きく増している:米軍兵士はイラクにいるべきでない。

シーハンの立場は、ブッシュ大統領の政策----彼が木曜日に繰り返したように「兵士を撤退させることはひどいメッセージを敵に送ることだ」----と正面から対立するだけではない。米軍のイラクからの完全撤退を求める彼女の呼びかけは、民主党党首ハワード・ディーンの現在の立場を断固として拒絶するものでもある。ディーンは4月20日、ミネアポリスの聴衆に対し、「我々は今イラクにいるのだ。それは事実だ。撤退することはできない」と語っていた。

ブッシュの政策に忠誠を誓う者たちは危惧を表明するかも知れないが、これらの者たちは、遠くで起きているこの戦争は修復可能な「問題」だとの視点を採っている。

民主党全国委員会委員長ディーンは、現在進められている戦争の骨子を支持しながら計算して批判する立場にしがみついている。「大統領は、米国にとって巨大な治安問題を作りだした。そんなものはこれまでまったくなかったのに」。ディーンはミネアポリスで次のように言った。「だが、私は今彼が大統領なのだから、大統領が政策において大きな成功を収めることを期待する」。

もちろん、ブッシュがイラクの「政策において大きな成功を収める」という考えは馬鹿げた幻想である。けれども、こうした政治屋言葉は馬鹿げた声明となりがちである。というのも、メディア戦略として好ましく思えるものだからだ。民主党の政治家たちが全米レベルでやっていること、そしてもっと事態を知っていて良さそうな一部の活動家がやっていることは、こうしたことである。大まかにいって、これらの者たちは、40年前のエルスバーグのように、戦争が「膠着状態」だからといって後悔しているタイプである。この観点からの戦争反対は、戦争を泥沼と描き出す。

けれども、イラクにおける米国の戦争は泥沼ではない。この戦争は、ダニエル・エルズバーグがベトナムについて最後に認識するようになったもの、すなわち「犯罪」である。

シンディ・シーハン----そしてクローフォードの大統領の門前で彼女のもとに集った他の多くの人々、そして何百万人もの米国人----は、それを理解している。そしてこの戦争が犯罪だと言う意志を持っている。彼女ら彼らは、ブッシュ政権の凶暴な軍事主義だけでなく、ハワード・ディーンが素敵に練り上げたがらんどうの似非戦略的な道徳的責任の放棄も拒絶している。

木曜日、あからさまにシンディ・シーハンが進めるヴィジルの勢いを削ごうとして、ブッシュ大統領は記者団に話をし、いつもながらの説明を繰り返した。その際、ブッシュは、巨額の金をもらって政治顧問が創り出すキャッチフレーズ原稿を読経した:「イラク人が立ち上がれば、我々は任務を終える」。結局、とにかく戦争を、もっと戦争をと主張しているわけだ。「時期尚早のときに兵力を撤退させれば、イラクの人々を裏切ることになる」と彼はのたまう。けれども、ブッシュは原稿の文法をあべこべにして、間違って本当のことを言った:「明らかなのは、現地の状況は、我々が兵士を帰還させることができるかどうかにかかっている」。

ブッシュが戦争を問題と見なし、ディーンは戦争が膠着状態にあると嘆く一方、シーハンは、この戦争が犯罪であるという真実から目を逸らすことを拒否している。そして1972年、ベトナム戦争が続いていた中でダニエル・エルズバーグが行なった分析は、今日決定的に明らかなことを示している:「それぞれの視点は異なる個々人のコミットメントを求める:問題ならば、その解決を助ける;膠着状態ならば、そこから逃れ出ることを助ける、犯罪ならば、それを暴きそれに抵抗し、即時に止めさせようとし、道徳的・政治的変革を求める」。

ノーマン・ソロモンの新著は「War Made Easy: How Presidents and Pundits Keep Spinning Us to Death」。さらなる情報は、http://www.WarMadeEasy.comへ。


先日紹介したシンディ・シーハンの関連記事。

たとえば「アメリカをイラクから撤退させ、イスラエルをパレスチナから撤退させれば、テロリズムを止めることになるだろう」という言葉は、当たり前の真実を示しています。最悪のテロリズムは、民間人への拷問や殺害、家屋の破壊といった「政治目的での民間人への暴力行使」は、イラクでは米軍が、パレスチナではイスラエル軍が、比較にならないほど巨大な規模で続けていることなのですから。

投稿者:益岡

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