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チャベス・ベネズエラ大統領は内戦そして米軍侵略に備えている
http://www.asyura2.com/0505/war73/msg/956.html
投稿者 匿名取締役 日時 2005 年 8 月 31 日 10:50:34: Sq.WGPPrkYiuo
 

JICA職員あるいはその周辺が作成したものと思われる反チャベスサイト「ベネズエラ刻々」が阿修羅で紹介され、かなりの話題になったが、
http://www.asyura2.com/0505/war73/msg/901.html

他の投稿者が指摘されているように、このサイト明らかなプロパガンダサイトであった。しかもかなりイイカゲンな。

ブッシュ政権に近い宗教指導者がそのチャベス・ベネズエラ大統領の暗殺を呼びかけ話題になったにも関わらず、またCIA関係者が米メディアで「チャベスの暗殺は必ずある」と証言し、ベネズエラに危機感が漂っているにも関わらず
http://www.asyura2.com/0505/war73/msg/710.html

その暗殺に対処するチャベスの言動を「頭がくらくらする」と笑い者にするのだから(つまりチャベス派が妄想にとりつかれてると印象付けたいのだろう)、また反チャベスクーデターの真相を探っていて殺された検事を「反チャベス派だから殺された」などどあっさりばれる虚偽の事実を掲載するあたり、まさに2ちゃんねる棲息者レベルの反チャベスプロパガンダサイトなのである。

だが、しかしそのプロパガンダの中にも本人は意図しないまでも重要な情報が含まれていた。それはチャベスが既に第二のクーデータ−計画及びその後に起こるであろう内戦に備えているという事実がこのサイトを通じて伝わってきたのである。

この「ベネズエラ刻々」というサイトに『どしろうとに軍事訓練させてどうしようというのでしょうか』という記述があった。

これは何の話なのか。在カラカスの日本大使館の公式発表で調べたところ、どうやらチャベスは米国とつながりのある現・軍部とは別系統の予備役を編成したようなのだ。そしてその予備役の訓練と称し、チャベス支持層の貧困層の人々に射撃訓練などを行っていたというのが真相だったのだ。しかも反チャベスの富裕層を背景とする野党はこれに猛反発しているという。

つまり野党勢力は、武力で政権を奪取しても、軍事訓練を受けた多数の民兵との内戦に引きずりこまれるという恐れをいだいたに違いない。そしてチャベスはそれを計算しているのだ。

現にチャベスはベネズエラ軍の装備を一新するとして、ロシア製の自動小銃AK103を10万丁購入している。このAK103はロシア軍制式アサルトライフルのAK74の口径をAK47/AKMと同一の7.62mm×39に改造したものである。

AKは部品点数が非常に少なく、また手入れも、扱いも簡単で、物資、また訓練も不足しがちな第三世界のゲリラなどに好まれている銃であり、しかもAK47は隣国コロンビアの共産ゲリラの装備品でもある。

いざという時はベネズエラ・コロンビア両方の「解放戦線」で共通の弾薬を使える訳である。

そしてそれはもちろん反チャベス陣営の後ろにいる米国の悪党どもへのメッセージでもある。もちろん悪党どもはメッセージをちゃんと理解したようだ。



http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050324AT2M2400G24032005.html
米国防長官、ベネズエラの武器大量購入に懸念表明

 【サンパウロ=岩城聡】ブラジル訪問中のラムズフェルド米国防長官は23日、首都ブラジリアでルラ大統領やアレンカル国防相と会談した。同長官は国連ハイチ派遣部隊におけるブラジルの役割を評価するとともに、アマゾン地域で暗躍する麻薬組織やゲリラに対する監視など、安全保障面での両国の一層の関係強化を確認した。

 また会談後の記者会見で、同長官はロシアからの大量の武器購入計画を進めるベネズエラについて言及し、「なぜベネズエラが10万丁もの自動小銃AK47が必要なのか想像もつかない。個人的にはそんなことはない方がよいと思う」と語り、強い懸念を表明した。

 ベネズエラは昨年末、軍用ヘリコプター購入でもロシアと合意。同国空軍はF16戦闘機からミグ29への買い替えも検討しているとされ、反米姿勢を強めるベネズエラのロシアへの急接近と相次ぐ軍備強化に対し、米国は警戒を強めている。 (10:07)



ラムズフェルドは、わざわざAK103をコロンビアゲリラが使い、そして米軍兵士を殺しまくっている銃として、そしてハリウッドでも悪名高いAK47に言い換えている。


だが、このチャベスの企ても一歩間違えればCIAのプロパガンダに利用される恐れもある。今のところは公式にまったく関係のないチャベスとコロンビア革命軍とのつながりを反チャベス陣営は盛んに風潮しているからだ。

「コロンビアの麻薬組織とつながっているチャベス排除」という大義名分を米国民に示し、米軍がパナマの時のようにベネズエラ及びコロンビアに直接侵攻する恐れもある。

しかし、一方で民衆に武器をばらまかなければ、また物資の補給のことも考えねば、イラクのレジスタンスのような適切な反撃もできまい。

チャベスはこれからどう動くのか。私の勝手な想像では、彼は元軍人であるから敵のプロパガンダを恐れて武器の用意をためらう男ではない、従って着々と内戦そして米軍侵略に備えると思うのだが。


在カラカスの日本大使館
http://www.ve.emb-japan.go.jp/

コロンビアについて
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/colombia.html

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