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イラク占領米軍・CIAが仕組んだ8・31シーア派信徒大虐殺謀略弾劾!(革マル派「解放」)
http://www.asyura2.com/0505/war74/msg/125.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 9 月 08 日 12:43:52: 0iYhrg5rK5QpI
 

イラク占領米軍・CIAが仕組んだ8・31シーア派信徒大虐殺謀略弾劾!


「解放」最新号(第1884号2005年9月12日)
http://www.jrcl.org/


 八月三十一日午前十時ごろ、イラク・バグダッドにおいて、イスラム教シーア派の聖地カジミヤ・モスクでの巡礼に向かっていた数千名の信徒が、「スンナ派の自爆テロ犯がまぎれこんだ」という流言蜚語(りゅうげんひご)によってパニックに陥り、九六五名もが死亡するという大惨事が惹き起こされた。
 午前八時ごろには、巡礼に集まる信徒を標的として迫撃砲弾が撃ちこまれ、七名が虐殺された。その二時間後のことであった。「自爆テロ犯」という声に驚いた信徒たちが避難しようとしたところ、チグリス川にかかるアインマ橋の西側に設置された米軍の検問所に阻まれ、彼らは身動きもとれずに橋の上での圧死・転落死・水死を強制されたのだ。
 この事態は、〇四年三月二日のシーア派アシューラー祭に集まった信徒を標的とした謀略テロ(迫撃砲弾と爆弾)にひき続く、イラク占領米軍・CIAが仕組んだ一大謀略にほかならない。われわれは、再び三たび強行された米軍・CIAによる、スンナ派とシーア派の宗派間対立を煽るための一大謀略を、怒りをこめて弾劾する。
 時あたかも八月下旬、イラク憲法草案の起草をめぐって、各宗派・民族による「連邦制」を主張するシーア派のイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)やダアワ党およびクルド人諸勢力と、これに反対するスンナ派諸勢力との利害対立が一挙に先鋭化した。シーア派指導者シスターニ師は、アメリカの影響力を排した「真の民族和解政府」を樹立するという展望にもとづいて、当面は親米のクルド人勢力を抱きこむために彼らが要求する「連邦制」方式を採用することを承認した。これにたいして、少数派に追いこまれること必定のスンナ派諸勢力は、国民投票で「拒否」を明示することを明らかにした。とりわけスンナ派武装勢力が猛反発した。スンナ派のイスラム聖職者協会も、この憲法草案を「アメリカの草案」と非難しただけでなく、イスラム教を「主要な法源の一つ」ではなく「主要な法源」と明記せよ(クベイシ師)と要求した。〔八月二十八日にいったん決裂し、暫定議会で草案を採択したものの、両派は憲法草案の策定をめぐって再び協議している。〕しかも、スンナ派武装勢力と相呼応して、サドル派マフディ軍がSCIRIにたいして武力攻撃をしかけた。
 まさに、憲法起草をめぐってシーア派内の分裂、シーア派・クルド人勢力とスンナ派との対立というかたちで、宗派間・民族間の対立が一挙に激化したのである。
 この事態につけこんで、イラク占領米軍・CIAは、破綻したイラク占領支配をなおも続けるという思惑にもとづいて、「宗派間対立・テロの激化」なるものを煽りたてるために、シーア派の宗教行事(第七代イマームのムーサ・カジムの殉教を悼(いた)む巡礼)の場を利用しての一大謀略を強行したのだ。
 だが、ブッシュ帝国の腹黒き思惑をスンナ派とシーア派の指導者・ムスリムたちは見抜き、イラク人民に警戒を呼びかけている。シスターニ師が「国民の団結と冷静な対応」を呼びかけ、国防相ドレイミ(スンナ派)も「(事件は)宗派間対立によるものではない」と強調した。宗教儀式に集まったムスリムにたいする無差別虐殺という悪業がムスリム以外の者による凶行であることを、ムスリムたちは知りぬいているのだ。
 今や、ヤンキー帝国主義のイラク占領支配は、完全破綻の局面にたちいたっている。イラク民主化復興プログラムでは、新憲法にもとづいて今年十二月に総選挙・本格政権の樹立という構想が提示されている。シーア派・クルド人―スンナ派の対立激化という条件下ではあれ、いずれにせよ反米ないし非米の新政権が誕生することはまちがいない。ヤンキー帝国主義による「イラク民主化」の策動は石油利権の支配という野望とともに大パンクをつきつけられている。しかも、7・7ロンドン地下鉄・バス爆破大謀略の強行にもかかわらず、盟友たるブレア政権のアメリカ離れ=大陸EU諸国への接近≠ニいう外交姿勢を変えることはできなかった。日米安保同盟の鎖で縛りつけられているポチ公・小泉政権のみが、ブッシュ帝国につき従っているにすぎない。
 パレスチナでは、ブッシュ=シャロンが実行したガザ地区からのイスラエル入植者の撤退にたいして、当のシャロン政権内や与党リクード内から反発が噴出し、シャロン政権じしんが危機にたちいたっている。右派≠ノ反発されたシャロンは、ペレスの労働党の一部との連携をも余儀なくされている。同時に強行されているヨルダン川西岸地区の強奪=分離壁建設にたいしては、ハマスをはじめとする戦闘的パレスチナ人民がPLOアッバス指導部の抑圧に抗してたたかっている。ブッシュ=シャロンの「分離壁による和平」策動も破綻しているのだ。
 この局面を強行突破するためにこそブッシュ帝国は、ロンドンにつづいてバグダッドでも謀略を敢行したのだ。けれども、もはや時遅し。ブッシュ帝国ののりきり策は砂上の楼閣にほかならない。
 すべての労働者・学生諸君! ブッシュ帝国による8・31謀略を弾劾し、イラク占領支配の継続を弾劾せよ。日本国軍の居座りを許さず、イラクからの撤退をかちとろう。
 イスラミック・インター‐ナショナリズムにのっとってたたかうムスリムの仲間たちよ。宗派間対立を超えて反米反占領の闘いに決起せよ。わが日本の労働者・学生は、諸君らと連帯して、イラク反戦闘争を断固として推進する!

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